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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10080YM

有価証券報告書抜粋 株式会社永谷園ホールディングス 業績等の概要 (2016年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績
当連結会計年度における我が国の経済は、企業収益や雇用環境が改善傾向にあり緩やかな回復基調が続きました。しかしながら、2014年4月の消費税増税後に落ち込んだ個人消費の低迷が長引いており、さらには中国をはじめとする海外経済の減速という不安要素もあり、景気は先行き不透明な状況で推移いたしました。
当社グループを取り巻く市場環境は、原材料コストの上昇を背景とした値上げが企業収益に寄与し一部改善されましたが、その一方で値上げにより個人消費は足踏み状態が続きました。さらに、天候不順で生鮮野菜などが値上がりしたことで、食料品消費支出が7月以降はやや減少傾向となった結果、市場環境は厳しい状況で推移いたしました。
このような経営環境の下、当社グループは「企業戦略の充実」と「新価値提案力の更なるアップ」を経営における重要課題として取り組んでまいりました。
「企業戦略の充実」につきましては、加速する競争環境の変化への対応と、更なる事業体質の強化による収益性、競争力の向上を目的として、2015年10月1日、持株会社体制に移行するとともに、当社の商号を「株式会社永谷園ホールディングス」に変更いたしました。これにより、当社がグループ全体の成長へ向けた経営戦略を策定する純粋持株会社となり、新たに設立した株式会社永谷園が食料品事業を承継いたしました。また、市場拡大が続いている即席みそ汁商品の生産能力向上と生産合理化を目的として設立した株式会社永竹において、長野県松本市に工場を建設し、2016年2月より稼働いたしました。
「新価値提案力の更なるアップ」につきましては、多様に変化する顧客ニーズに合わせて新しい食シーンを提案した商品や、健康志向に対応した付加価値商品を発売いたしました。加えて、既存商品のブランド力を活かして新たにチルド商品を発売し、売上の拡大に取り組んでまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は791億93百万円(前年度比 1.1%増)となりました。利益面につきましては、原材料価格の高騰による製造コストアップや、当第2四半期より連結対象となったテイクアウト寿司事業を展開している米国子会社の業績が振るわず、営業利益は28億18百万円(前年度比 2.0%減)、経常利益は28億28百万円(前年度比 8.7%減)となりました。また、上記米国子会社においてのれんの減損損失を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は12億65百万円(前年度比 24.4%減)となりました。
以下、セグメントの状況は次のとおりであります。
①食料品事業
販売面につきましては、主力商品の活性化と新商品の取扱いの拡大に取り組んでまいりました。消費者向けには、テレビ媒体による商品認知度アップの他に、インターネットやホームページを活用したアレンジレシピの提案、さらには、人気力士をデザインした当社オリジナルの人形や、お子様に人気のキャラクターが登場するゲームソフトを景品とした消費者キャンペーンの実施などによって、新たなファン層づくりと購買意欲の喚起に努めてまいりました。また、流通向けには、業界誌と連動した大量陳列コンテストや、特定スーパーとのタイアップ企画の実施、生鮮品との関連販売などを通じて、店頭での商品露出の強化に取り組んでまいりました。
商品開発面につきましては、“新しい価値の提案による顧客開拓・拡大”をテーマに取り組んでまいりました。具体的には、健康訴求型の商品である「ちから」シリーズの新メニューを追加するとともに、近年人気の高いスムージー(多種類の野菜・果物をすりおろした飲料)をスープとして仕立てた商品開発を行い、即席みそ汁・スープ市場における新たな需要の掘り起こしを積極的に進めてまいりました。また惣菜の素では、食べ盛りのお子様がいる世帯向けに、簡便かつボリューム感・スタミナ感を特長とした商品を開発し、市場の拡大を図ってまいりました。
以下、主要品目の状況は次のとおりであります。

当社看板商品である「お茶づけ」シリーズは、5月17日の「お茶漬けの日」に、食頻度アップを狙いとしたプロモーションを各方面で展開いたしました。また、夏季には「日本の上に何のせる?」企画を実施し、様々な媒体を通じて新しい食べ方提案を発信することにより、ファン層の拡大に取り組んでまいりました。
新商品では健康に配慮した「減塩混ぜ込みごはん」や、前年度のふりかけに引き続き「妖怪ウォッチお茶づけ」を発売いたしましたが、「超ふりかけ」シリーズの売上が伸び悩み、売上高は156億16百万円(前年度比 3.1%減)となりました。

当社主力商品である「あさげ」シリーズは、前年度のリニューアル効果が売上増に結び付き、即席みそ汁市場の拡大につながりました。また、「かにのちから みそ汁」は、株式会社日本食糧新聞社主催の「食品ヒット大賞」において「優秀ヒット賞」を受賞して話題となりました。さらに、人気の「一杯でしじみ70個分のちから みそ汁」を、お弁当やおにぎりによく合う缶入飲料として、駅構内の自販機や売店で発売し、好評を得ました。加えて、即席スープ市場の活性化のため、素材のもつ健康感を活かした「ホットスムージースープ」や、「アボカドのちから キレイなグリーンスープ」を発売したことで、売上高は207億68百万円(前年度比 2.4%増)となりました。

新商品として、肉と野菜をたっぷり使って作る「ガツンと!スタミナ定食」を発売し、和風惣菜の新規需要獲得を図りました。また、米粉を加工したご飯の食感が新しい「ぷにごはん」シリーズがテレビ番組で取り上げられ、注目されました。さらに、ロングセラー商品「すし太郎」の認知度を活かし、海鮮具材を入れたチルド商品「海鮮具付き すし太郎プレミアム」を発売したものの、「お肉マジック」シリーズの売上が伸びず、売上高は257億28百万円(前年度比 4.6%減)となりました。

まとめ買いをする消費者向けの大容量商品や、具入り調味ソースなどのOEM商品の販売が拡大したことにより、売上高は57億66百万円(前年度比 20.2%増)となりました。
以上の結果、食料品事業の売上高は678億80百万円(前年度比 0.4%減)となりました。
②中食その他事業
麦の穂グループでは、主力のシュークリーム専門店「ビアードパパ」において、購入者アンケートの効果的な活用により、店舗オペレーションのレベルアップとサービスの向上に取り組んでまいりました。また、月替りの限定シュークリームが好調に推移したことにより、既存店の売上は前年実績を上回りました。さらに、2015年3月にJR池袋駅南口にオープンした高級シュークリーム専門店「CHOUXCREAM CHOUXCRI(シュクリムシュクリ)」は、お客様から高い評価をいただき、売上に貢献いたしました。
以上の結果、中食その他事業の売上高は113億12百万円(前年度比 11.1%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、投資活動による現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の減少額が、営業活動及び財務活動による資金の増加額を上回ったことにより、前連結会計年度末に比べ1億26百万円減少し、連結子会社の増加に伴う資金を加えた当連結会計年度末の資金残高は、80億75百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動による資金の増加額は32億35百万円(前年度は37億58百万円の増加)となりました。これは主に、法人税等の支払があったものの、税金等調整前当期純利益及び減価償却費の計上により資金が増加したことによるものです。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動による資金の減少額は54億75百万円(前年度は34億5百万円の減少)となりました。これは主に、有形及び無形固定資産並びに投資有価証券の取得による支出があったことによるものです。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動による資金の増加額は21億12百万円(前年度は8億1百万円の減少)となりました。これは主に、ファイナンス・リース債務の返済による支出及び配当金の支払があったものの、短期借入金による資金調達があったことによるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00469] S10080YM)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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