シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1004EN6

有価証券報告書抜粋 株式会社竹中工務店 研究開発活動 (2014年12月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループは、持続的な成長に向けて、お客様満足と信頼獲得の基盤強化及び新たなソリューションの創出への挑戦という2つの方針を実現することを目的に、未来のサステナブル社会へつなぐ新しい技術を創出するための研究開発の強化に取り組んでいる。
重点的に取り組むべき領域として、設計・生産の高効率化、安全・安心な社会の実現、環境・エネルギー対応、ストック市場対応を設定し、全社的に技術開発活動を遂行した。また、技術の高度化と開発期間の短縮に対応するため、大学や異業種企業とのアライアンスを積極的に推進した。
当連結会計年度における研究開発に要した費用の総額は57億円余であり、このうち当社が取り組んだ主な技術開発事例は次のとおりである。
(建設事業)

(1) 設計・生産の高効率化

竣工前に建物の様子をお客様に疑似体験していただける「VRuno®(ブルーノ)」を開発し、お客様との合意形成を早期に行い、設計及び施工の円滑な遂行に貢献した。また、持ち運び可能な広視野角視覚シミュレーター「visMax® Mobilie(ビジマックス モバイル)」を開発し、お客様の希望される場所でのプレゼンテーションを行い、お客様の多様なニーズに対応した。
プレキャスト部材の製造技術として、従来では1日1回転の部材製造を、同じ設備を使って最大1日3回転の部材製造を可能とするプレキャスト用超速硬コンクリート「ハイファード®」を開発し、第三者機関における技術認証を取得したことにより、労務不足問題に対して非常に有効な技術として展開体制を確立した。
建設作業員に向けた「疲労低減ウェア“職人DARWING(ダーウィン)”」を開発した。上半身と下半身のセットで着用することで、全身のサポート機能を実現し疲労の低減が図れ、労務環境の改善を進める。

(2) 安全・安心な社会を実現する技術

地震時の室内の揺れをシミュレーションし、CG動画で表示するパソコンツール「TAFT ®」を開発した。お客様が大地震時における室内の揺れの状況を把握し設計にフィードバックすることにより、お客様の安全と安心を確保するために貢献している。
従来用いられている鋼材と比較して約10倍の疲労耐久性を有する新合金を用いた制震ダンパーを開発し、大地震や長周期地震といった大きな繰返しの揺れを制御する有効な技術としてプロジェクト展開した。また、1基で従来のおよそ3倍の最大減衰力(6000kN)を発揮する、制震用オイルダンパー「高減衰オイルダンパー」を開発した。地震力が集中する低層階に「高減衰オイルダンパー」を効果的に配置することにより、免震構造と同等以上の耐震性能を有するハイグレードな制震構造を実プロジェクトで実現した。
圧縮強度200N/mm2の「高性能コンクリート(APC®)」を用いたスリム柱を開発し、実プロジェクトに適用した。「高性能コンクリート(APC®)」を用いたことにより柱の断面積を1/4に低減し、空間の自由度の確保と意匠性の向上が図れた。

(3) 環境・エネルギー対応技術

ZEB(ゼロエネルギービル)を目指して、働きやすい空間の創出と省エネルギー化の両立を図っている。さらにスマートコミュニティの実現に向け、クラウドコンピューティングにより情報技術と建築技術を融合し、情報の活用、設備機器の制御を行う「ビルコミュニケーションシステムren.®」を開発した。また、その技術を用いてクラウドを活用した「次世代建物管理システムプラットフォーム」の提供を開始した。これによりオープンなプラットフォームで、ビッグデータ解析、機械学習、エネルギー利用量予測などクラウド上に構築される様々な機能が活用できるようになり、付加価値の高い建物管理サービスが提供できるようになった。
農林水産省「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」に対応することを目的に独自開発した耐火集成木材「燃エンウッド®」を大型商業施設、学校等のプロジェクトに適用した。大型耐火木造建築への展開を図るとともに、更なる適用拡大のための技術開発を引き続き行っている。
NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)助成事業により、エネルギー消費とCO2排出を6割以上削減できる環境配慮型の「ECM®セメント」を開発した。今後、開発した「ECM®セメント」の更なる性能改善を進めるとともに、実際の建築物での適用を進める。

(4)ストック市場対応技術

建物の外壁タイルのメンテナンス技術として、現地での記録作業、調査集計作業および書類作成作業を自動化した外壁調査システム「カベロク®」を開発し、実プロジェクトに適用した。
建物に蝶々形のブロックを積み上げて耐震補強壁を築くプレキャストブロック耐震補強工法「エストンブロック®」を開発した。補強壁の設置場所に大人一人で持ち上げられる程度の小型のプレキャストブロックを搬入し、積み上げる工法である。資材の搬入による影響が小さく、工事に際して音や粉塵がほとんど出ないので、建物を稼働させながら工事を行うことが出来る。蝶々形の形状を活かしたデザイン性も高く、ホテル等のプロジェクトに適用した。
建物の使用者が居ながら工事を実施し大地震時における利用者の安全・安心を確保する中間階免震改修工法を実プロジェクトに適用し、設計期間を含めた短工期化と改修工事期間中の仮移転の最小化を図った。

また、子会社における研究開発の主なものは次のとおりである。
㈱竹中土木(1)環境共生技術「粉塵抑制システム」の開発
廃液臭気対策技術 「超深層曝気法」の開発
(2)品質向上技術多軸撹拌方式の地盤改良工法や現場打ち杭の「精度管理
システム」の開発
(3)安全安心技術液状化対策「スマートコラムシステム®」の開発


(開発事業及びその他)

研究開発活動は特段行われていない。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00169] S1004EN6)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。