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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1007Z6T

有価証券報告書抜粋 株式会社INPEX 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2016年3月期)


研究開発活動メニュー株式の総数等


(1) 経営成績の分析
① 概要
当連結会計年度は、売上高が前連結会計年度に比べ13.8%減の1兆95億円、親会社株主に帰属する当期純利益が前連結会計年度に比べ78.4%減の167億円となりました。
当社グループは原油及び天然ガスの探鉱、開発、生産事業を行っており、また、確認埋蔵量の9割超は海外であることから、当社グループの業績は原油及び天然ガスの価格ならびに為替レートの変動に大きく左右されます。また、保有する埋蔵量は生産活動により減少するため、油田買収や探鉱活動による新たな埋蔵量の発見が不可欠となっております。当社グループでは探鉱投資に係る費用について会計上保守的に認識しており、コンセッション契約の場合には100%営業費用に計上しております。また、生産分与契約に基づき投下した探鉱プロジェクトの探鉱作業費については100%引当て、営業外費用に計上しております。
② 売上高
当連結会計年度の売上高は1兆95億円で、このうち、原油売上高は6,792億円と前連結会計年度の7,304億円と比べ511億円、7.0%の減収、天然ガス売上高は3,167億円と前連結会計年度の4,218億円と比べ1,050億円、24.9%の減収、その他の売上高は135億円と前連結会計年度の189億円と比べ53億円、28.4%の減収となりました。
当連結会計年度の販売数量は、原油が前連結会計年度と比べ36,669千バレル、45.5%増の117,227千バレルとなりました。天然ガスは、前連結会計年度と比べ27,731百万立方フィート、9.0%増の337,216百万立方フィートとなりました。このうち、海外天然ガスは、前連結会計年度と比べ29,105百万立方フィート、12.0%増の271,912百万立方フィートとなり、国内天然ガスは、前連結会計年度と比べ37百万立方メートル、2.1%減の1,750百万立方メートル、立方フィート換算では65,304百万立方フィートとなっております。海外原油売上の平均価格は1バレル当たり36.05米ドル、42.9%下落し、47.95米ドルとなりました。海外天然ガス売上の平均価格は千立方フィート当たり6.58米ドルとなり、前連結会計年度と比べ4.78米ドル、42.1%の下落となりました。なお、国内天然ガスの平均価格は立方メートル当たり52円29銭となり、前連結会計年度と比べ5円27銭、9.2%の下落となっております。売上高の平均為替レートは1米ドル120円55銭となり、前連結会計年度と比べ12円62銭、11.7%の円安となりました。
当連結会計年度の売上高の減少額1,616億円を要因別に分析いたしますと、原油及び天然ガスの売上高に関し、販売数量の増加により3,621億円の増収、平均単価の下落により6,128億円の減収、売上の平均為替レートが円安となったことにより944億円の増収、その他の売上高が53億円の減収となりました。
③ 営業利益
当連結会計年度の売上原価は5,267億円と前連結会計年度の5,254億円と比べ13億円、0.3%増加しております。これは、主に為替が円安に推移したことによるものです。探鉱費は61億円と前連結会計年度の232億円と比べ170億円、73.5%の減少、販売費及び一般管理費は865億円と前連結会計年度の876億円と比べ11億円、1.3%の減少となりました。
以上の結果、当連結会計年度における営業利益は3,901億円と前連結会計年度の5,348億円と比べ1,447億円、27.1%の減益となりました。
④ 経常利益
当連結会計年度の営業外収益は699億円と前連結会計年度の1,017億円と比べ318億円、31.3%の減少となりました。これは、有価証券売却益や受取配当金が増加したものの、為替差益が減少したこと等によるものです。
一方、営業外費用は853億円と前連結会計年度の614億円と比べ238億円、38.7%の増加となりました。これは、持分法による投資損失や固定資産除却損が増加したことによるものです。
以上の結果、経常利益は3,747億円と前連結会計年度の5,751億円と比べ2,003億円、34.8%の減益となりました。

⑤ 親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度は、特別損失として油価下落等に伴い一部プロジェクトで減損損失を458億円計上しました。法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計額は3,543億円と前連結会計年度の4,644億円と比べ1,100億円、23.7%の減少となり、非支配株主に帰属する当期純損失は422億円となりました。
以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は167億円と前連結会計年度の778億円と比べ610億円、78.4%の減益となりました。
⑥ セグメント情報
セグメント別の売上高、営業利益については、「1 業績等の概要 (1) 業績」に記載しております。

(2) 財政状態の分析
① 資金の調達及び流動性
石油・天然ガスの探鉱・開発活動及び天然ガス供給インフラ施設等の建設においては多額の資金を必要とするため、内部留保による手許資金のほかに、外部からも資金を調達しております。探鉱資金については手許資金及び外部からの出資により、また、開発資金及び天然ガス供給インフラ施設等の建設資金については手許資金及び借入により調達することを基本方針としております。現在、開発資金借入については国際協力銀行及び市中銀行等から融資を受けており、これら融資に関しては、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構の保証制度を活用しています。また、国内の天然ガス供給インフラ施設等の建設資金借入については、日本政策投資銀行及び市中銀行からの融資を受けております。なお、イクシスプロジェクトでは、当期も持分法適用関連会社である、イクシス下流事業会社を借入人として、国内外の輸出信用機関及び市中銀行からプロジェクトファイナンスの借入等を行っております。
資金の流動性については、短期の運転資金のほかに、油価の急な下落に備え、また油ガス田権益買収の際に迅速に対応するため、一定の手厚い手許資金を保有することを基本方針としており、これら手許資金は、安全性、流動性の高い金融商品で運用することを原則としています。現状の手許資金を梃子に、財務の健全性を維持しながら事業拡大を図ることで、長期的に資本効率の向上を目指すのが当社の戦略です。
② 財政状態の分析
当連結会計年度末の総資産は4兆3,698億円、前連結会計年度末の4兆4,991億円と比較して1,293億円の減少となりました。このうち、流動資産は9,843億円で、有価証券の減少等により前連結会計年度末と比較して3,580億円の減少となりました。固定資産は3兆3,854億円で、有形固定資産及び無形固定資産の増加等により前連結会計年度末と比較して2,287億円の増加となりました。
一方、負債は1兆1,910億円となり、前連結会計年度末の1兆2,104億円と比較して、194億円の減少となりました。流動負債は3,191億円で、前連結会計年度末と比較して460億円の減少、固定負債は8,719億円で、前連結会計年度末と比較して266億円の増加となりました。純資産は3兆1,788億円となり、前連結会計年度末と比較して1,099億円の減少となりました。このうち、株主資本は2兆5,369億円で、前連結会計年度末と比較して125億円の減少となりました。その他の包括利益累計額は3,959億円で、前連結会計年度末と比較して1,212億円の減少、非支配株主持分は2,459億円で前連結会計年度末と比較して238億円の増加となりました。
③ 連結キャッシュ・フローの分析
連結キャッシュ・フローの分析については、「1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
なお、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、期首の2,609億円から当連結会計年度中に減少した資金2,071億円を差し引いた538億円となりました。

なお、本項の記載中、将来に関する事項については、本書提出日現在での当社グループの判断であり、今後の社会経済情勢等の諸状況により変更されることがあります。

研究開発活動株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00043] S1007Z6T)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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