株式会社ＴＴＫ 業績等の概要 (2014年3月期)

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国の経済は、輸出が持ち直し各種政策の効果が出ているなかで、家計所得や投資が増加し景気回復の動きが確かなものとなることが期待されている。
情報通信市場においては、従来の固定ブロードバンドサービスが成熟化する一方で、従来型の携帯電話からスマートフォンへの急速な移行に伴いLTE,Wi-Fiなどのサービスエリアの拡大等による通信ネットワーク環境の整備が急ピッチで進んでいる。また、政府が進めるICT成長戦略によりICTサービス・技術の多様化・高度化も一層加速している。
このような経営環境の中、当社グループでは「第3次中期経営計画」(2011年度～2013年度)に基づき、東日本大震災により被害を受けた震災被災地の情報通信設備の復旧・復興を最優先課題として取り組むとともに、従来からの各種エンジニアリング事業に加え、東北全域に整備されたブロードバンド情報基盤を活用したIP・ソリューション事業の強化やNCC系モバイル及び環境ビジネス分野への事業体制を強化し東北全域での事業展開に取組んできた。
その結果、売上高は39,289百万円(前連結会計年度比795百万円減少)、営業利益は1,304百万円(前連結会計年度比32百万円増加)、経常利益は1,385百万円(前連結会計年度比31百万円増加)、当期純利益は688百万円(前連結会計年度比3百万円増加)となった。

セグメントの業績は、次のとおりである。

(電気通信工事事業)
光サービスエリアの拡大及びモバイル系のLTE工事等に取り組んできた。
当連結会計年度における受注高は、35,002百万円(前連結会計年度比1,957百万円減少)、完成工事高は35,723百万円(前連結会計年度比485百万円減少)、セグメント利益は1,281百万円(前連結会計年度比41百万円増加)となった
(工事材料等販売事業)
工事材料等販売事業においては、通信工事材料等の販売を行っている。
当連結会計年度における受注高は3,565百万円(前連結会計年度比310百万円減少)、売上高は3,565百万円(前連結会計年度比310百万円減少)、セグメント利益は33百万円(前連結会計年度比2百万円減少)となった。

(2)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度と比較して24百万円減少の3,465百万円となった。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりである。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金の増加は724百万円(前連結会計年度は665百万円の増加)となった。これは、税金等調整前当期純利益1,289百万円、減価償却費550百万円、売上債権の減少182百万円があるものの、仕入債務の減少512百万円や未成工事支出金の増加343百万円、法人税等の支払額500百万円等によるものである。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金の減少は219百万円(前連結会計年度は780百万円の減少)となった。これは、有形固定資産の取得による支出231百万円及び無形固定資産の取得による支出115百万円等によるものである。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金の減少は529百万円(前連結会計年度は537百万円の減少)となった。これは、配当金の支払額359百万円等によるものである。