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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1009ZKK

有価証券報告書抜粋 片倉工業株式会社 対処すべき課題 (2016年12月期)


生産、受注及び販売の状況メニュー事業等のリスク


(1) 会社の経営の基本方針
当社片倉工業㈱は、1873年の創業以来、国内最大手のシルクメーカーとして「カタクラシルク」のブランドを世界に広めると同時に、わが国近代産業の発展に寄与してまいりました。また、長い歴史の中で培われてきた信頼と有形無形の財産の有効活用により事業の多角化を推進し、カタクラグループとして広く社会に貢献してまいりました。創業から140年以上の長きにわたり培われた社風である「親和協力」のもと、ステークホルダーの皆様の満足を得ることに努め、社会と共に持続的な発展を目指すために、以下の経営理念を掲げております。

≪経営理念≫
カタクラグループは、信義、誠実、親和協力を旨とし、命と健康を守り健全で豊かな
社会の実現に貢献する。


また、「分散(多角化経営)と融合(シナジーの強化)」を追求し、それぞれの発想と、それぞれの技術、経験を持ち寄り、それぞれの市場の潮流を読むことで、下記のテーマに取り組んでまいります。

≪経営ビジョン≫
分散と融合を追求し、健康、安全・快適、環境との共生を実現する企業集団を目指
し、新しい「成長の芽」を創り出す。
① 人々の健康な暮らしに貢献する事業を創り出す。
② 人々の安全で快適な暮らしに貢献する事業を創り出す。
③ 環境に貢献する事業を創り出す。


(2) 中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題
① 前中期経営計画「カタクラ2016」の振り返り
前中期経営計画「カタクラ2016」(2012~2016年)では、「成長事業への転換」と「新規事業の創出」をグループ全体の基本戦略に掲げ、取り組んでまいりました。
その結果、大型社有地開発プロジェクトを中心とする不動産事業は順調に展開したものの、医薬品事業や繊維事業の不振もあり、2016年の業績は連結売上高469億27百万円・連結営業利益14億86百万円(営業利益率3.2%)にとどまり、前中期経営計画で掲げていた連結売上高610億円・連結営業利益42億円(営業利益率6.9%)の目標を大幅に下回りました。
前中期経営計画の反省を踏まえ、「成長事業への転換」については既存事業のビジネスモデル見直しや新興国市場開拓、「新規事業の創出」については事業として立ち上げた植物工場や介護分野等の規模拡大・収益力強化に向け、引き続き取り組んでまいります。

② 新中期経営計画「カタクラ2021」(2017~2021年)
カタクラグループは、本計画において『愛される200年企業の礎ができていること』を到達目標といたします。

◎ 成長事業への転換
・ 多様化する顧客ニーズに対応し、特定領域でのNo.1を目指す
・ 既存事業のビジネスモデルを見直し、成長事業へシフトすることで、収益基盤を強化する
・ 新興国市場の開拓を推進する
◎ 新規事業の創出
・ 多角化した事業のシナジーを効かせ、新規事業を創出する
・ 人々の潜在ニーズに応え、独創的な製品やサービスを提供することで、成長事業を創出する
・ 長期的な展望のもとでカタクラグループの新たな柱となる事業を創出する

新中期経営計画「カタクラ2021」では、「成長基盤作りが完了せず継続して構造改革が必要なビジネス」と 「成長基盤作りを終えて次のステップに移行するビジネス」に分け、基本戦略である「成長事業への転換」と「新規事業の創出」を推進いたします。
・ 業績、財務が悪化状態又はその傾向にある事業については、2018年度中を目途に不採算であるビジネスの縮小・撤退も視野に入れながら構造改革を完了させ、継続的な成長が見込めるビジネスモデルに転換いたします。
・ 継続的に成長している事業については、事業領域を拡大させ、更なる成長を目指します。
・ 「介護福祉・健康分野」、「アグリ・環境分野」、「防災・安全分野」、「高付加価値素材分野」、「さいたま新都心エリアでの新事業分野」をグループの重点戦略分野といたします。該当分野では、各事業セグメントの経営資源を持ち寄り、他社との業務提携やM&Aを積極的に活用しながら、グループの新たな柱となる事業の創出を目指します。

新中期経営計画「カタクラ2021」の着実な実行に向け、グループ全社をあげて取り組んでまいります。
各事業の対処すべき課題は次のとおりです。
(繊維事業)
低収益であるベーシック商品から健康と美を追求する高付加価値インナーメーカーへの転換を図るため、 新ブランドである「Katakura Silk」の市場浸透・認知向上、天然繊維の特徴を生かした商品開発、及びアジアを中心とした海外市場の開拓に努めてまいります。さらに、新たな高機能素材の開発と耐熱性繊維の用途開発を進めてまいります。
(医薬品事業)
事業環境の変化に対応するため、主力の循環器領域に加えて腎・透析等の周辺領域へ参入し、新薬の研究と並行して付加価値後発品の開発を推進し、製品ラインナップの拡充を図ってまいります。また、戦略製品である経皮吸収型・β1遮断剤「ビソノテープ」の適応追加と製剤改良を進め、売上の増強に努めます。さらに、研究開発部門の組織体制の見直しや営業体制の再構築を進めてまいります。

(機械関連事業)
消防自動車の性能向上やラインナップの拡充を図るとともに、大容量水中ポンプシステム「Vowcan(ボーキャン)」の販売推進を図り、防災関連分野への進出に取り組んでまいります。また、ロボット技術・自動化技術等の最先端技術を駆使した新製品開発とアジアを中心とした海外市場の開拓に努めてまいります。
(不動産事業)
「コクーンシティ」の実績を活かし、まちづくり視点でさいたま新都心周辺エリアにおけるビジネスの拡充に努めてまいります。また、その他社有地開発による収益の拡大、及び既存商業施設の鮮度向上による収益の安定に努めるとともに、不動産取得による新規開発の推進により事業領域の拡大を図ってまいります。
(新規事業)
植物工場における低カリウムレタス、はなびらたけに加え、高付加価値野菜の開発に取り組んでまいります。シルク成分と蜂蜜を配合した化粧品はラインナップの拡充を図るとともに健康食品分野への参入を目指します。また、介護分野では介護サービスの業容拡大と前広便座等の介護福祉機器の拡販に努めます。
これら各分野における事業規模拡大・収益力強化を図るとともに、更なる新規事業の創出にも取り組んでまいります。

生産、受注及び販売の状況事業等のリスク


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00524] S1009ZKK)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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