知多鋼業株式会社 業績等の概要 (2015年2月期)

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、4月の消費税増税や夏場の天候不順により個人消費が弱含んだものの、企業業績や個人の雇用・所得改善が進んだことから緩やかに回復しました。また、海外も米国を中心に堅調な推移となりました。しかし、米国や欧州の金融政策や中国経済の減速、新興国経済の悪化など、各地域で抱える諸課題が多いことから不透明感が拭えない状況となっています。
当社グループの主要取引先である自動車業界では、国内は消費税増税の影響による需要の低迷から生産が前年比マイナスとなりました。また、海外では、米国が好調を持続した一方、新興国は伸び悩みました。円安により輸出環境が改善していることから一部生産の国内回帰がみられるものの、自動車各社は海外への生産シフトを引き続き強化しており、国内の自動車生産は不透明な状況になっております。
こうした状況のもと、当社では、全社をあげて生産性の向上、徹底した原価低減に取り組んでまいりましたところ、売上高は前連結会計年度に比べ、1.7%増収の12,153,812千円となりました。
利益面におきましては、営業利益は、前連結会計年度に比べ、21.6%増益の1,033,407千円、経常利益は28.3%増益の1,369,307千円、当期純利益は41.4%増益の925,178千円となりました。
なお、当社グループの事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ1,180,496千円増加し、3,745,632千円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、1,055,182千円の収入(前年同期に比べ172,978千円の収入増加)となりました。その主な要因は、税金等調整前当期純利益1,533,918千円や売上債権の増加額432,084千円などであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、492,878千円の支出(前年同期に比べ283,722千円の支出減少)となりました。その主な要因は、定期預金の預入による支出1,415,000千円や定期預金の払戻による収入1,160,000千円、有形固定資産の取得による支出224,670千円などであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、394,455千円の収入(前年同期に比べ987,750千円の収入増加)となりました。その主な要因は、長期借入れによる収入1,000,000千円や長期借入金の返済による支出480,000千円などであります。