知多鋼業株式会社 業績等の概要 (2017年2月期)

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国の景気は、年初の世界的な株安や夏場の天候不順による生鮮食品の高騰などが影響して消費マインドにやや陰りが見えたものの、堅調な企業業績や個人の雇用・所得改善が下支えしたことから緩やかながら着実に回復しました。また、海外も米国、欧州を中心に堅調な推移となりました。しかし、中国経済の構造調整、資源価格の下落による新興国経済の減速などは世界経済への波及懸念が大きく、注視すべき状況となっています。
当社グループの主要取引先である自動車業界では、国内は一昨年4月の軽自動車税見直しの影響などにより需要が盛り上がりを欠いています。また、海外では米国が好調を持続、中国も減税による需要回復で持ち直しました。ただ、自動車各社は海外生産を引き続き強化しており、国内の自動車生産は不透明な状況になっております。
こうした状況のもと、当社では、全社をあげて生産性の向上、徹底した原価低減に取り組んでまいりましたところ、売上高は前連結会計年度に比べ、2.9%増収の12,594,203千円となりました。
利益面におきましては、営業利益は、前連結会計年度に比べ、16.0%増益の1,330,455千円、経常利益は21.8%増益の1,644,101千円、親会社株主に帰属する当期純利益は30.4%増益の1,108,285千円となりました。
なお、当社グループの事業は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,027,111千円増加し、4,588,634千円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、1,331,566千円の収入(前年同期に比べ493,796千円の収入増加)となりました。その主な要因は、税金等調整前当期純利益1,662,765千円や法人税等の支払額438,611千円などであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、452,330千円の支出(前年同期に比べ31,653千円の支出減少)となりました。その主な要因は、定期預金の預入による支出1,400,000千円や定期預金の払戻による収入1,255,000千円、有形固定資産の取得による支出283,480千円などであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、182,922千円の収入(前年同期は432,907千円の支出)となりました。その主な要因は、長期借入れによる収入1,000,000千円や長期借入金返済による支出606,000千円などであります。