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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100A5HD

有価証券報告書抜粋 積水ハウス株式会社 業績等の概要 (2017年1月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度における我が国経済は、企業の設備投資は力強さを欠くものの、企業業績は緩やかに改善し個人消費は底堅く推移しました。また、英国の欧州連合(EU)離脱に向けた動きやアジア新興国における経済成長の鈍化、各国の金融政策の影響などによる海外経済の不確実性が、景気の先行きに不透明感を残すこととなりました。
一方、住宅市場では、雇用・所得の改善傾向が継続していることに加え、日本銀行のマイナス金利政策による住宅ローン金利の低下や政府の住宅取得支援策の追加等に伴い、住宅取得に対する関心が底堅く推移しました。また、賃貸住宅市場は都市部を中心に堅調な建築需要が継続しました。
当社はこのような状況の中、ブランドビジョン「SLOW & SMART」と基本方針「グループシナジーの強化による“住”関連ビジネスの新たな挑戦」の下、グループ全体で住宅、住宅関連ビジネスを拡大し、新規開拓を図りながら事業を展開しました。戸建・賃貸住宅事業では、トップブランドとしてのゆるぎない地位の確立により受注拡大を図るため、新商品の投入や、提案力、施工力の強化を行い、また、「住まいの参観日」や「シャーメゾンフェスタ」等の販売促進イベントを全国で開催しました。リフォーム事業においては、戸建オーナー様向けの営業を担う積水ハウスリフォーム株式会社を3社に分割し、より地域に根付いたサービスを行っていくことで提案力の強化に努めました。
また、宮城県東松島市と共同で開発した「東松島市スマート防災エコタウン」において、災害公営住宅と周辺の病院や公共施設に日本初のマイクログリッドにより電力を供給する電力マネジメントシステムが竣工、稼働を開始しました。
さらに、住宅関連ビジネス拡大の一環として新たに、インバウンド需要に対応するホテルや、長期滞在型の高級サービスアパートメントに関する事業を展開することとしました。
その他、当社が1963年に建築した住宅「セキスイハウスA型」がプレハブ住宅として初めて国の有形文化財(建造物)に登録されました。この登録は「セキスイハウスA型」が、本格的な国産工業化住宅の第一号であり、戦後住宅業界の一側面を語るものとして評価されたものです。
また、芸術文化振興による社会創造を目指し、12月に日本におけるアフレスコ画の第一人者である絹谷 幸二氏の「絹谷幸二 天空美術館」を、当社が本社を構える梅田スカイビルに開館しました。
さらに、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「なでしこ銘柄」(3度目)と「攻めのIT経営銘柄」(2年連続)の選定を受けました。「なでしこ銘柄」においては女性活躍推進に優れた企業として、「攻めのIT経営銘柄」においては中長期的な企業価値の向上や競争力の強化に向けて積極的なITの利活用に取り組んでいる企業として評価されました。
このような事業活動により、当期は、中期経営計画の経営目標を上回る業績となりました。
当連結会計年度における連結受注高は2,052,026百万円(前期比6.1%増)、連結売上高は2,026,931百万円(前期比9.0%増)となりました。
利益については、連結営業利益は184,164百万円(前期比23.1%増)、連結経常利益は190,989百万円(前期比18.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は121,853百万円(前期比44.5%増)となりました。

セグメント別の業績は次のとおりです。

(戸建住宅事業)
戸建住宅事業では、高い断熱性とLED照明等の設備による省エネと太陽光発電等による創エネで、快適な暮らしを維持しながらエネルギー収支「ゼロ」を目指すネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)「グリーンファースト ゼロ」の販売を推進しました。また、鉄骨住宅「イズ・シリーズ」の「ダインコンクリート」や木造住宅シャーウッドの陶版外壁「ベルバーン」といったオリジナル外壁を採用した住宅の拡販や、都市部においては、重量鉄骨造で間取りの自由度が高く、多世帯同居等の様々なニーズに応える3・4階建て住宅の販売に注力しました。
新商品としては、開放性をより一層際立たせた空間提案「クリアビューデザイン」を採用した木造住宅シャーウッドの最高級商品「グラヴィス ステージ」や、秋田杉、吉野杉など全国の林産地と連携し国産ブランド材を柱に標準採用した「グラヴィス リアン(凛庵)」を発売するなど拡販に努めました。
当セグメントの売上高は383,129百万円(前期比2.7%減)、営業利益は49,514百万円(前期比4.9%増)となりました。

(賃貸住宅事業)
賃貸住宅事業では、3・4階建て賃貸住宅の拡販に努めました。また、積和不動産各社との連携等、グループ力を活用したエリアマーケティングにより長期安定経営につながる魅力的な賃貸住宅提案を行い、受注拡大を図りました。特に、人口流入が続く都市部では需要の増加と相続税対応への高いニーズが継続しており、上質な共用部などのホテルライク仕様や、設計自由度が高く柔軟な提案が可能な当社の賃貸住宅の販売が順調に進捗しました。
また、高齢者に快適で豊かな住環境を提案する「プラチナ事業」においても、業界トップクラスの登録実績を誇るサービス付き高齢者向け住宅を中心に販売を推進しました。
さらに、株式会社和空プロジェクトと「宿坊」創生事業に関して業務提携し、近年、国内外から注目されている様々な社寺体験が出来る宿泊施設の設計・施工を担う等、高まるインバウンド需要に対応したホテルの請負事業を強化しました。
当セグメントの売上高は440,312百万円(前期比9.9%増)、営業利益は60,832百万円(前期比17.2%増)となりました。

(リフォーム事業)
リフォーム事業では、販売体制の強化を図る一方、新たな生活スタイル提案や省エネリノベーションなど、目的に合わせた大規模リフォームを行い住宅の価値を高める「リノベーション事業」や、安定的に管理戸数が増加している賃貸住宅「シャーメゾン」に対してリフォームの提案を積極的に推進しました。
また、プロダクトデザイナー喜多 俊之氏とのコラボレーションによるマンションリノベーション「RENOVETTA(リノベッタ)」の提供を開始するなど、マンションリフォームの提案を強化しました。
当セグメントの売上高は133,498百万円(前期比0.7%減)、営業利益は17,544百万円(前期比10.7%増)となりました。

(不動産フィー事業)
不動産フィー事業では、賃貸住宅事業における順調な物件供給もあり積和不動産各社による賃貸住宅「シャーメゾン」の一括借り上げ及び管理受託戸数が堅調に増加しました。また、都市部での需要の高まりに加え、入居促進における当社グループでの連携強化や「シャーメゾン」ブランドの浸透を図ることで高水準な入居率を維持しました。
当セグメントの売上高は469,132百万円(前期比4.5%増)、営業利益は31,278百万円(前期比16.6%増)となりました。

(分譲住宅事業)
分譲住宅事業では、引き続き積極的な土地の仕入れを行うとともに、販売促進イベント「まちなみ参観日」の開催等により販売が好調に推移しました。また、緑にあふれ時が経つにつれて魅力が増し良質な社会ストックとなる「経年美化」の思想を取り入れるとともに、住民と共にコミュニティ形成のサポート活動を行うなど、次世代に受け継がれる質の高いまちづくりを推進しました。
当セグメントの売上高は142,014百万円(前期比3.3%増)、営業利益は8,822百万円(前期比26.0%減)となりました。

(マンション事業)
マンション事業では、「グランドメゾン京都御池通」(京都市中京区)が完売・竣工し、新規販売物件では「グランドメゾン元住吉」(川崎市中原区)等の受注が順調に推移するとともに、物件の引渡しも計画通りの進捗となりました。
また、東京都中野区で進める大規模複合開発「江古田の杜プロジェクト」における分譲マンション「グランドメゾン江古田の杜」のマンションギャラリーをオープンし、販売を開始しました。
さらに、2019年春に完成予定の高級分譲マンション(名古屋市)において全国で初めてZEH化を進めることとしました。
当セグメントの売上高は66,125百万円(前期比18.8%減)、営業利益は一部物件の評価を見直したこと等により、2,248百万円(前期比72.0%減)となりました。


(都市再開発事業)
都市再開発事業では、当社が開発したオフィス・商業ビル、賃貸住宅「プライムメゾン」等の当社グループ保有賃貸物件の入居率が堅調に推移しました。また、積水ハウス・リート投資法人に「ガーデンシティ品川御殿山」等3物件を、さらに積水ハウス・SI レジデンシャル投資法人に「プライムメゾン白金高輪」(東京都港区)等の物件を売却しました。
当セグメントの売上高は130,491百万円(前期比40.3%増)、営業利益は23,414百万円(前期比5.4%減)となりました。

(国際事業)
アメリカでは、「ワンラウドウン」(ワシントンD.C.)等の宅地の販売が好調に推移したほか、2013年度より進めてきた賃貸住宅開発において物件売却を開始し、ポートランド及びシアトルの物件を売却しました。オーストラリアでは、「ロイヤルショアーズ」(シドニー)及び「ウェントワースポイント」(シドニー)のマンションの引渡しが進捗しました。中国では、受注が堅調に推移するとともに、新たに蘇州市のマンションの引渡しが開始され利益に寄与しました。シンガポールにおいては、「プンゴルウォータータウン」の商業施設が昨年4月にグランドオープンしました。
当セグメントの売上高は182,127百万円(前期比103.4%増)、営業利益は25,172百万円となりました。

(その他)
エクステリア事業では、地域の気候風土に調和する自生種や在来種などの庭木をセレクトする「5本の樹」計画など、戸建住宅だけでなく賃貸住宅やマンションにおいても、独自の庭づくり・外構の提案を積極的に行いました。
当セグメントの売上高は80,099百万円(前期比0.4%増)、営業利益は726百万円(前期比71.1%減)となりました。

(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比較して12,363百万円増加し、当連結会計年度末の資金残高は204,701百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は115,820百万円(前期比69,935百万円資金増)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は107,397百万円(前期比31,230百万円資金減)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果増加した資金は5,511百万円(前期比26,572百万円資金減)となりました。

なお、キャッシュ・フローの詳細は、「7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載しています。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00143] S100A5HD)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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