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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100AO05

有価証券報告書抜粋 藤倉コンポジット株式会社 業績等の概要 (2017年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善など緩やかな回復基調が続きました。しかし、中国をはじめとする新興国の景気減速、米国大統領選挙後の金融市場の大幅な変動など、世界経済の不確実性が強まり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループでは、中期3ヵ年計画の最終年度として、積極的な営業活動、各事業・各市場のニーズに対応した新製品の開発、原価低減等についてより一層注力してまいりました。また、産業用資材の生産拠点である連結子会社安吉藤倉橡膠有限公司(中国・浙江省)において第二工場が竣工いたしました。
このような状況のもと、当連結会計年度の売上高は316億2千1百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益は17億3千6百万円(前年同期比30.6%増)、経常利益は18億2百万円(前年同期比33.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億6千9百万円(前年同期比38.2%増)となりました。

セグメントの業績は次のとおりであります。
① 産業用資材
工業用品部門は、海外では北米地区において一部の顧客で在庫調整があり減収となったものの、中国・ASEAN地域では受注が拡大いたしました。一方、国内においてはOA機器部品で品種切替えによる減産がありましたが、主力の自動車・住宅関連部品とも堅調に推移いたしました。制御機器部門は、国内外において液晶・半導体などの精密製造装置に使用される製品の販売が好調に推移いたしました。電気材料部門は、拡販に注力いたしましたが、電力・インフラ工事用部材の受注が減少いたしました。
この結果、売上高は198億6千7百万円(前年同期比6.8%増)、営業利益は12億9千4百万円(前年同期比20.5%増)となりました。
② 引布加工品
引布部門は、一部の自動車関連製品において顧客の製造が海外に移管されたことにより受注が低迷いたしましたが、コスト低減を行い利益は前年並みとなりました。印刷材料部門は、国内において売上は前年並みとなりましたが、海外での為替の影響を受け利益が低迷いたしました。加工品部門は、海外において拡販に注力したことにより、舶用品の受注が増加いたしました。
この結果、売上高は52億3百万円(前年同期比1.0%増)、営業利益は2億1千3百万円(前年同期比21.8%増)となりました。
③ スポーツ用品
ゴルフ用カーボンシャフト部門は、2016年10月に発売した『Speeder EVOLUTION Ⅲ』がプロツアーで人気を集め販売が好調に推移し、加えてSpeederブランドの認知度が向上したことによりOEM市場での売上も増加しました。アウトドア用品部門は、広告宣伝活動に注力いたしましたが、登山靴等の売上が低迷いたしました。
この結果、売上高は61億9千7百万円(前年同期比2.8%減)、営業利益は6億7千9百万円(前年同期比32.2%増)となりました。
④ その他
物流部門は、一部不採算取引を見直し、売上は減少したものの、利益は前年並みとなりました。
この結果、売上高は3億5千1百万円(前年同期比32.4%減)、営業利益は6千5百万円(前年同期比4.5%減)となりました。


(2) キャッシュ・フロー

当連結会計年度末における「現金及び現金同等物」(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ10億6千4百万円減少し(前年同期比20.7%減)、40億8千5百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は21億3千4百万円となりました。これは主に「税金等調整前当期純利益」を17億1千9百万円計上したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は25億6千万円となりました。これは主に「有形固定資産の取得による支出」24億9千9百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は4億1千5百万円となりました。これは主に「配当金の支払額」を2億8千万円計上したことによるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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