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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100DIS9

有価証券報告書抜粋 長野計器株式会社 研究開発活動 (2018年3月期)


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当社グループの研究開発活動には、新規事業を目指した技術開発及び製品開発と、既存分野における製品開発及び改良・改善業務があります。
当社の研究開発及び新規技術開発を伴う製品開発はFBG事業部と技術本部(技術開発部)が担当し、新型圧力センサ素子、各種産業向圧力センサとその応用製品、圧力計、システム製品などの製品開発は、技術本部内の各部門(4部門)が担当しております。また、車載用圧力センサ開発は車載センサ技術部が担当しております。
子会社においては、圧力制御機器、計測制御機器の研究開発活動を推進致しました。
当社グループにおける研究開発スタッフは200名で、当連結会計年度の研究開発費は14億92百万円となりました。

この期間の光計測技術分野における研究開発活動のトピックスとして、老朽化などで大きな社会問題となっているインフラ構造物に対するモニタリングの社会実装を推進致しました。また、新たな産業につながる市場の創生を目指して進められている、国土交通省主導の現場実証プロジェクトに参画し、新事業の構築に向けて開発を進めております。
新型圧力センサに関する基礎研究では、市場のニーズや成長分野の予測に基づき、ロードマップを明確にして数種類のセンサ素子開発を推進致しました。この内、高精度(高安定)ステンレス基板型薄膜センサ素子は実用化の目途を立てました。また、セラミック基板型センサ素子は量産段階に入りました。加えて、このようなセンサ素子を搭載した新型圧力トランスミッタを開発致しました。今後、この圧力トランスミッタは一般産業用の主力製品としてファミリー化開発を推進致します。
また、IoT(internet of things)を考慮したワイヤレス型圧力センサについて市場調査を進めた上で複数の通信仕様を設計し、試作品開発を推進致しました。
さらなる新型センサ素子についても、大学を含めた公的研究機関及び海外センサメーカーと連携して効率的な開発を推進致しました。
工業計測分野では、食品、薬品、化粧品用途向けに、構造の最適化を行った圧力計や圧力センサの製品化開発を行い、圧力計測機器専業メーカーの強みを活かした製品強化とラインナップを推進致しました。
また、将来を見据えて水素利用に係るセンサ応用製品、汎用機械用途の応用製品開発を推進致しました。
並行して、半導体産業向け小型圧力トランスミッタや圧力スイッチの仕様拡充を推進致しました。

車載用圧力センサ分野では、関係子会社と協業してトランスミッション用圧力センサの開発を推進致しました。
また、車載用途の数量拡大を目指して、自動車用大手電装メーカーと共同でガソリンエンジン用新型圧力センサの開発・量産化検討を推進致しました。

建設機械用途では、次期モデルで要望されている低価格圧力センサの製品化開発を推進致しました。
製造技術面では、「為替リスク回避」及び「高効率なセンサ製造技術獲得」を考慮してドイツ国内での半製品の製造(量産)を開始致しました。

計測制御機器分野では、コンパクトエアリークテスターの開発・製品化を推進致しました。また、医薬包装用途として、業界団体・学会・製薬会社等への技術PRを行うと共に、漏れの解析(理論式導出・実験)をスタートさせました。
加えて、密封した水晶振動子の小型化(1mm×0.8mm)に対応した新たな水晶振動子用漏れ検査装置の開発を推進しました。
この期間の開発成果として、以下の新製品他を発売し出荷を開始致しました。

(サニタリ用途デジタル表示付き2線式圧力トランスミッタ SU71)
医薬品・食品・化粧品製造工程の更なる安全と安心に貢献する計測機器として、封入液を使用しない安全構造のサニタリ用途デジタル表示付き2線式4~20mA出力の圧力トランスミッタです。20kPaからの低圧に対応し、放熱フィンを備えなくても150℃での使用が可能です。使用場所の環境に配慮して、凹凸や隙間を低減したオールステンレスの防水構造にて、洗浄メンテナンス性に優れています。

(圧力スイッチ「赤外線通信対応」CE40 KP18搭載)
赤外線通信により設定値の変更が可能な防水型圧力スイッチCE40に、耐食性の優れたSUS316L製の圧力センサ素子KP18を搭載して、35kPaからの低圧領域への圧力レンジの拡大を図りました。先端ダイアフラムの作製も可能です。

(耐圧防爆形圧力スイッチ CD77/78)
国際的な耐圧防爆規格IEC Exに加え、国内向けTIIS,韓国向けKOSHAの認証を取得し、プラント・プロセス用途において防爆雰囲気での各種流体の圧力制御に対応可能です。

(新型圧力トランスミッタ EH15)
当社保有の各種センサ素子を搭載し、10kPa~150MPaの広い圧力レンジが対応可能な圧力トランスミッタです。センサ素子を含めた圧力接続部,信号増幅部,電気的接続部などをモジュール化し、顧客要求形状や高精度などの要求仕様に柔軟に対応すると共に、部品と工程の共通化によりコストダウンを図りました。

(圧力トランスミッタ KM25 1~5V DC出力)
圧力トランスミッタKM25のセンサ素子であるバルクセラミックセンサ上に電源回路を付加し、FA用途や機器組込み用途で一般的な、出力1~5V DC,電源24V DC対応品を追加して、仕様の拡大を行いました。

(サニタリ圧力トランスミッタ SU7x ハステロイ仕様)
医薬品・食品・化粧品製造工程用の圧力トランスミッタSU7xシリーズの用途の拡大として、接液部ハステロイ仕様を加えました。酢酸などの腐食性のある測定体においても長期間安心して使用頂けます。

(液クロ用圧力センサ KH18 130MPa)
液体クロマトグラフィーメーカーへ供給する圧力センサとして、130MPaの高圧に対応し、液だまりのない管路を付加した圧力センサKH18を開発供給致しました。

(水位計用圧力センサ KP18)
豪雨災害の増加によって、河川や下水溝の水位監視の需要が高まりました。水位監視用途の要求に対応し、フラッシュダイアフラム形状によって汚水でも目詰まりをせず、絶縁性に優れて誘導雷でセンサが焼損しないという、圧力センサKP18の特徴を活かして製品化を行いました。

(FBG 波長読取り装置 PF20)
小型・低価格のFBGセンサ波長読み取り装置を開発し、販売を開始しました。今後多くの需要が見込まれているインフラモニタリングの分野において、屋外での設置環境やIoTへの対応を考慮して、優れた耐環境性能や豊富なインターフェースを備えました。

(FBG マルチプレクサ PF30)
多数のFBGセンサを接続する大きなシステムを構築する際に必要となる、光マルチプレクサを開発し、販売を開始致しました。PF20の接続ポートを1ポートから4ポート、ないし16ポートに拡張するので、およそ100個のFBGセンサを一度に計測することができるようになります。

(コンパクトエアリークテスタFLZ-0220)
タッチパネルタイプでよりコンパクト化した最新の機能を取込んだ新型エアリークテスタの販売を開始しました。スマートフォンの漏れ検査や自動車業界の部品等での使用が特に多く、機能に比べコストパフォーマンスが良い事から海外での販売が急拡大しています。

このような研究開発活動を進める一方、現製品の改良・改善業務に技術要員を割り当て、既存製品に対するユーザーからの要求に対応して、性能向上とコストの改良改善を進めております。

当社グループは以上のような開発体制を形成しており、生産技術を含む全技術スタッフは224名、全従業員の10.8%となっております。

経営上の重要な契約等株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02329] S100DIS9)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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