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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100ARH6

有価証券報告書抜粋 関西ペイント株式会社 業績等の概要 (2017年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当期における世界経済は、米国の新政権発足に伴う経済政策の動向、新興国経済の先行き不安、地政学的リスクの影響等が懸念されましたが、緩やかに回復しました。わが国経済は、設備投資に持ち直しの動きがみられるなど、緩やかな回復基調が続きました。
当社グループの連結業績につきまして、国内は、消費の本格的回復にはいたらず塗料需要は伸び悩み、売上は前年を下回りました。一方で、トータルコスト低減に努めた結果、利益は増加しました。海外は、インドにおいては、引き続き国内経済の伸長が続き業績は大きく拡大しました。しかしながら、アジアにおいては、中国で自動車生産の回復、インドネシアでは景気に持ち直しの動きが見られるものの、タイ、マレーシアの自動車生産の低迷などアジア全体の塗料需要は本格的な回復にはいたらず、業績は低調に推移しました。アフリカにおいては、南アフリカ及び近隣諸国経済の低迷や通貨安に伴う原材料価格の高騰、一過性費用の発生の影響により、業績は前年を大きく下回りました。欧州においては、トルコにおいて業績回復の動きが見られました。その他セグメントにおいては、当期に連結子会社化した米国子会社の業績が寄与し、セグメント全体の売上は前年を上回りました。また、海外全般において、為替換算の影響を大きく受けました。これらの結果、海外全体での売上は前年を上回りましたが、利益は減少しました。なお、昨年度に計上しましたインドの固定資産売却益は、本年度は発生しておりません。
これらの結果、当期の連結業績は、売上高は3,302億35百万円(前期比0.6%増)、営業利益は353億10百万円(前期比1.5%増)、経常利益は400億25百万円(前期比0.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は241億68百万円(前期比14.7%減)となりました。
このほか、2017年3月には、欧州塗料メーカーHelios Groupの株式を取得し、子会社化しました。また、2017年2月には、当社の連結子会社であるKansai Plascon Africa Ltd.が、東アフリカ共同体の塗料市場においてトップシェアを有するSadolin Group各社の株式を取得することとしました。

各セグメントの状況は以下のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前期比較については、前期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。

① 日本
自動車分野は、新車用分野では自動車生産台数は昨年並みとなり、売上は前年並みを維持しました。工業分野、船舶分野及び防食分野においては市況の低迷により、売上は前年を下回りました。建築分野においても、市況の本格的回復にはいたらず、売上は前年を下回りました。自動車分野(補修用)では、市況が低調に推移するなか、高付加価値製品の拡販継続に努め、売上は前年並みを維持しました。これらの結果、当セグメント全体の売上は前年を下回りました。このような状況のなか、為替差損の影響があったものの、原材料コストの低減を始めとするトータルコスト低減に努め、利益は大きく増加しました。
これらの結果、当セグメントの売上高は1,514億16百万円(前期比2.5%減)、経常利益は235億35百万円(前期比9.6%増)となりました。

② インド
高額紙幣廃止による需要の一時的な減少の影響があったものの、引き続き国内経済の伸長は続きました。自動車分野では自動車生産台数の増加が続き、売上は伸長しました。また、建築分野においても同様に、高額紙幣廃止により需要拡大ペースが一時的に鈍化したものの、売上の伸長がなお続きました。また、原材料価格も安定的に推移し、業績の拡大に大きく寄与しました。しかしながら、円貨ベースでの業績については、為替換算による押し下げの影響を受けました。
これらの結果、当セグメントの売上高は746億94百万円(前期比13.5%増)、経常利益は116億22百万円(前期比26.4%増)となりました。

③ アジア
中国においては、小型車への優遇税制の導入等もあり、自動車分野での売上伸長が続きました。また、ローカル自動車メーカー向けのシェア拡大及び新規需要の獲得もあり、持分法投資利益は増加しました。しかしながら、その他の分野の売上は低調に推移し、中国全体での売上は前年を下回りました。インドネシアにおいては、景気に持ち直しの動きが見られ、特に工業分野において業績が拡大し、現地通貨ベースでは売上及び利益ともに前年を上回りました。タイにおいては、自動車生産の本格的な回復にはいたらず、需要低迷が続き、売上は前年を下回りました。
このほか、為替換算の影響も受け、アジア全体での業績は低調に推移しました。
なお、2016年10月に連結子会社化した、マレーシアのSancora Paints Industries Sdn.Bhd.の業績を当期より連結業績に反映し、のれんの償却費を計上しました。また、インドネシアのPT.Kansai Prakarsa Coatingsののれんの償却費を引き続き計上しました。
これらの結果、当セグメントの売上高は566億23百万円(前期比3.9%減)、経常利益は65億69百万円(前期比14.1%減)となりました。

④ アフリカ
南アフリカ及び近隣諸国の経済が低迷するなか、引き続き販売活動の促進に努めたものの、売上は前年を下回りました。また、通貨安による原材料価格の高騰及び一過性費用の発生が収益を大きく圧迫し、業績は前年を下回りました。
これらの結果、当セグメントの売上高は280億26百万円(前期比4.2%減)、経常損益はのれんの償却を含め、経常損失37億32百万円(前期比 - %)となりました。

⑤ 欧州
トルコでは、通貨安による原材料価格への影響等もありましたが、自動車生産の増加及び販売活動促進の取組により、現地通貨ベースでは売上は増加し、利益は回復基調が続きました。しかしながら、為替換算による影響を受けました。また、持分法投資利益の増加もあり、セグメントの利益を押し上げました。
これらの結果、当セグメントの売上高は168億30百万円(前期比5.3%減)、経常利益は10億24百万円(前期比45.7%増)となりました。

⑥ その他
北米での自動車生産は堅調に推移したものの、競争の激化等により持分法投資利益は減少しました。このほか、2016年8月に連結子会社化した、米国のU.S. Paint Corporationの業績が寄与し、セグメント全体の売上は前年を上回りました。
これらの結果、当セグメントの売上高は26億43百万円(前期比156.8%増)、経常利益は10億4百万円(前期比22.1%減)となりました。

(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前期末に比べ85億46百万円減少し523億14百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、前期比23億24百万円収入が減少し、291億46百万円の収入となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益404億67百万円の計上、法人税等の支払額133億8百万円などによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、前期比822億31百万円支出が増加し、970
億20百万円の支出となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出185億40百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出421億2百万円、貸付けによる支出352億38百万円などによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、前期比750億98百万円支出が減少し、602億64百万円の収入となりました。これは主に、新株予約権付社債の発行による収入1,021億円、社債の償還による支出150億円、自己株式の取得による支出200億11百万円などによるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00893] S100ARH6)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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