有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1003671
黒谷株式会社 事業等のリスク (2014年8月期)
本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 原材料の調達について
当社は、原材料を国内外の複数の調達先を確保することで安定的な調達を行うよう努めています。しかしながら、市況環境の大幅な変化による発生量や流通量の減少から市場の需給環境が引き締まった結果、適正価格での調達難、調達不足からの大幅な仕入価格の上昇、生産活動への支障が発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。
(2) 顧客が属する業界の需要動向について
当社製品の主要な顧客は、造船業界、住宅販売、設備関連産業に属しています。したがって、当社製品は、上記業界の非鉄金属に対する需要動向に大きく影響される可能性があります。今後何らかの要因で非鉄金属に対する需要が落ち込んだ場合には、当社の事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
(3) 特定の販売先への集中
2014年8月期において、当社売上高に占める住友金属鉱山株式会社、三菱マテリアル株式会社、ナカシマプロペラ株式会社及び株式会社UACJ銅管の4社合計の売上高比率は33.3%であります。
各社とは長期的な取引関係を継続しておりますが、何らかの理由により、取引関係の解消又は契約内容の大幅な変更等があった場合には、当社の業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
(4) 非鉄金属相場、為替相場の変動等
当社の取扱い品目の価格は、毎日の非鉄金属相場や為替相場の影響を強く受けます。そのため価格変動リスク及び為替変動リスクのマネジメントは当社にとって非常に重要であります。
2009年9月から2014年8月までのロンドン金属取引所銅相場(LME銅キャッシュ月中平均)及び為替相場
(TTM月中平均)は下記の通りであります。
(データ出典 LME銅:ロンドン金属取引所 為替相場:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)
①非鉄金属相場の影響
海外取引(仕入及び販売)は、ロンドン金属取引所(LME)の価格を基準として刻々と変化します。
国内取引(仕入及び販売)は、国内建値(ロンドン金属取引所(LME)×TTS+諸費用)を基準として日々変化します。取引先との価格の決定方法としては、当月平均、前月平均、固定価格等、様々な決め方はありますが、LME価格は、それら全ての基準となっております。従って、原材料の在庫評価額の変動リスクに加えて、非鉄金属相場の変動による利鞘の変動リスクが存在し、業績に影響を与える可能性があります。特に最近は、商品市場への投機資金の流入により価格の変動率は大幅に高まっており、リスク量は増大しております。
このためロンドン金属取引所(LME)先物等によるリスクヘッジを行っていますが、これにより当該リスクを完全に回避できる保証はなく、当社の業績が大きな影響を受ける可能性があります。
②為替相場の影響
当社が取り扱っている製品の輸出重量比率は2010年8月期35.0%、2011年8月期27.2%、2012年8月期29.1%、2013年8月期30.9%、2014年8月期26.5%、また輸入重量比率は、2010年8月期24.2%、2011年8月期24.0%、2012年8月期22.4%、2013年8月期19.0%、2014年8月期24.2%と高い水準となっているため、為替変動の影響を受けます。このため為替予約等によるリスクヘッジを行っていますが、これにより当該リスクを完全に回避できる保証はなく、当社の業績が大きな影響を受ける可能性があります。
③業績の大幅な変動
当社業績は、2009年のリーマンショックによる世界的不況の影響等で、2009年8月期の売上高が半減いたしましたが、市況が大幅に変化した場合は、業績の大幅な変動が起こる可能性があります。
(注)TTM:電信中値相場
TTS:対顧客電信売相場
(5) 有利子負債
2014年8月期末において、当社の有利子負債は81億65百万円、総資産に対する割合は48.0%となっております。当社は、財務体質の改善に努力いたしておりますが、今後の金利動向が当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(6) 法的規制について
当社は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(以下「廃棄物処理法」という。)に基づいて、産業廃棄物保管基準に則った保管を行い、産業廃棄物処理業者に収集運搬及び処理を委託しています。廃棄物処理法における(不適切な産業廃棄物の保管、委託処理に係る契約書の未作成、マニフェスト虚偽記載等)一定の要件に抵触した場合、行政処分等がなされる可能性があり、当社の風評、業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があります。
また、国内事業所において、大気汚染防止法、水質汚濁防止法、特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律などの環境関連法令に基づき、大気、排水、土壌等の汚染防止に努めておりますが、関連諸法令の改正・強化によって、当社において新たな管理費用・処理費用負担が求められる可能性があります。
さらに、当社が製造、販売する一部の製品には、製造過程で毒物及び劇物取締法の対象となる薬品が使用されております。その管理については、法令を遵守するとともに当社の環境マネジメントマニュアルに従い、廃液流出や盗難、労災事故等への対応を行っておりますが、万が一、使用、保管上の不測の事態の発生や天災、火災等の事故があった場合、環境汚染を招く可能性があり、当社の風評、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
(7) カントリーリスク
当社は、輸出重量比率が26.5%(2014年8月期)、輸入重量比率が24.2%(2014年8月期)と高いことから、取引先の各国の経済情勢に加え、貿易・通商規制、税制、予期しない法律または規制の変更並びにそれらの解釈の相違等により、当社の業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があります。
(8) 設備事故等
当社は、多くの生産設備等を有しており、運転・保守管理と設備安全化の両面から労働災害及び生産設備等の事故防止の徹底を図っておりますが、万が一、重大な労働災害や設備事故等が発生した場合には、当社の業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。
(9) テロ、戦争、事故、地震など自然災害について
当社は、北陸地区における大規模な自然災害や、当社の製造施設における事故等が発生した場合、製造設備等への損害、生産活動の停止、取引先や製造施設近隣住民への補償等により、当社の経営成績が影響を受ける可能性があります。また、当社の主要取引先の地域での地震等の大規模な自然災害で、主要取引先の生産活動が停止した場合や広いエリアでの災害のため、経済全体が大きく減速した場合にも営業活動(仕入及び販売)が困難になることで当社の経営成績が影響を受ける可能性があります。
非鉄金属の鉱山が多い地域での地震、テロ、戦争などが起こった場合も、非鉄金属の供給及び価格に大きく影響を及ぼすことから、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 原材料の調達について
当社は、原材料を国内外の複数の調達先を確保することで安定的な調達を行うよう努めています。しかしながら、市況環境の大幅な変化による発生量や流通量の減少から市場の需給環境が引き締まった結果、適正価格での調達難、調達不足からの大幅な仕入価格の上昇、生産活動への支障が発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を与える可能性があります。
(2) 顧客が属する業界の需要動向について
当社製品の主要な顧客は、造船業界、住宅販売、設備関連産業に属しています。したがって、当社製品は、上記業界の非鉄金属に対する需要動向に大きく影響される可能性があります。今後何らかの要因で非鉄金属に対する需要が落ち込んだ場合には、当社の事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
(3) 特定の販売先への集中
2014年8月期において、当社売上高に占める住友金属鉱山株式会社、三菱マテリアル株式会社、ナカシマプロペラ株式会社及び株式会社UACJ銅管の4社合計の売上高比率は33.3%であります。
各社とは長期的な取引関係を継続しておりますが、何らかの理由により、取引関係の解消又は契約内容の大幅な変更等があった場合には、当社の業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
(4) 非鉄金属相場、為替相場の変動等
当社の取扱い品目の価格は、毎日の非鉄金属相場や為替相場の影響を強く受けます。そのため価格変動リスク及び為替変動リスクのマネジメントは当社にとって非常に重要であります。
2009年9月から2014年8月までのロンドン金属取引所銅相場(LME銅キャッシュ月中平均)及び為替相場
(TTM月中平均)は下記の通りであります。
H21.9~H22.8 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
LME銅キャッシュ 単位:ドル/MT | 6,196 | 6,288 | 6,676 | 6,982 | 7,386 | 6,848 | 7,463 | 7,745 | 6,838 | 6,499 | 6,735 | 7,284 |
為替相場(ドル/円) 単位:円 | 91.53 | 90.36 | 89.22 | 89.57 | 91.22 | 90.37 | 90.52 | 93.41 | 91.69 | 90.92 | 87.75 | 85.50 |
H22.9~H23.8 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
LME銅キャッシュ 単位:ドル/MT | 7,709 | 8,292 | 8,470 | 9,147 | 9,556 | 9,858 | 9,531 | 9,483 | 8,927 | 9,045 | 9,619 | 9,041 |
為替相場(ドル/円) 単位:円 | 84.45 | 81.93 | 82.54 | 83.45 | 82.66 | 82.54 | 81.81 | 83.44 | 81.23 | 80.56 | 79.51 | 77.27 |
H23.9~H24.8 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
LME銅キャッシュ 単位:ドル/MT | 8,314 | 7,347 | 7,551 | 7,567 | 8,043 | 8,422 | 8,457 | 8,259 | 7,919 | 7,420 | 7,589 | 7,492 |
為替相場(ドル/円) 単位:円 | 76.88 | 76.75 | 77.60 | 77.88 | 76.98 | 78.40 | 82.46 | 81.55 | 79.75 | 79.30 | 79.02 | 78.68 |
H24.9~H25.8 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
LME銅キャッシュ 単位:ドル/MT | 8,068 | 8,070 | 7,694 | 7,963 | 8,049 | 8,070 | 7,663 | 7,203 | 7,229 | 7,004 | 6,893 | 7,182 |
為替相場(ドル/円) 単位:円 | 78.17 | 78.98 | 80.89 | 83.64 | 89.24 | 93.23 | 94.80 | 97.73 | 101.10 | 97.44 | 99.77 | 97.85 |
H25.9~H26.8 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
LME銅キャッシュ 単位:ドル/MT | 7,161 | 7,189 | 7,066 | 7,203 | 7,295 | 7,152 | 6,668 | 6,671 | 6,884 | 6,806 | 7,105 | 7,001 |
為替相場(ドル/円) 単位:円 | 99.23 | 97.87 | 100.02 | 103.48 | 103.92 | 102.14 | 102.27 | 102.58 | 101.83 | 102.08 | 101.73 | 102.97 |
①非鉄金属相場の影響
海外取引(仕入及び販売)は、ロンドン金属取引所(LME)の価格を基準として刻々と変化します。
国内取引(仕入及び販売)は、国内建値(ロンドン金属取引所(LME)×TTS+諸費用)を基準として日々変化します。取引先との価格の決定方法としては、当月平均、前月平均、固定価格等、様々な決め方はありますが、LME価格は、それら全ての基準となっております。従って、原材料の在庫評価額の変動リスクに加えて、非鉄金属相場の変動による利鞘の変動リスクが存在し、業績に影響を与える可能性があります。特に最近は、商品市場への投機資金の流入により価格の変動率は大幅に高まっており、リスク量は増大しております。
このためロンドン金属取引所(LME)先物等によるリスクヘッジを行っていますが、これにより当該リスクを完全に回避できる保証はなく、当社の業績が大きな影響を受ける可能性があります。
②為替相場の影響
当社が取り扱っている製品の輸出重量比率は2010年8月期35.0%、2011年8月期27.2%、2012年8月期29.1%、2013年8月期30.9%、2014年8月期26.5%、また輸入重量比率は、2010年8月期24.2%、2011年8月期24.0%、2012年8月期22.4%、2013年8月期19.0%、2014年8月期24.2%と高い水準となっているため、為替変動の影響を受けます。このため為替予約等によるリスクヘッジを行っていますが、これにより当該リスクを完全に回避できる保証はなく、当社の業績が大きな影響を受ける可能性があります。
③業績の大幅な変動
当社業績は、2009年のリーマンショックによる世界的不況の影響等で、2009年8月期の売上高が半減いたしましたが、市況が大幅に変化した場合は、業績の大幅な変動が起こる可能性があります。
(注)TTM:電信中値相場
TTS:対顧客電信売相場
(5) 有利子負債
2014年8月期末において、当社の有利子負債は81億65百万円、総資産に対する割合は48.0%となっております。当社は、財務体質の改善に努力いたしておりますが、今後の金利動向が当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(6) 法的規制について
当社は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(以下「廃棄物処理法」という。)に基づいて、産業廃棄物保管基準に則った保管を行い、産業廃棄物処理業者に収集運搬及び処理を委託しています。廃棄物処理法における(不適切な産業廃棄物の保管、委託処理に係る契約書の未作成、マニフェスト虚偽記載等)一定の要件に抵触した場合、行政処分等がなされる可能性があり、当社の風評、業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があります。
また、国内事業所において、大気汚染防止法、水質汚濁防止法、特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律などの環境関連法令に基づき、大気、排水、土壌等の汚染防止に努めておりますが、関連諸法令の改正・強化によって、当社において新たな管理費用・処理費用負担が求められる可能性があります。
さらに、当社が製造、販売する一部の製品には、製造過程で毒物及び劇物取締法の対象となる薬品が使用されております。その管理については、法令を遵守するとともに当社の環境マネジメントマニュアルに従い、廃液流出や盗難、労災事故等への対応を行っておりますが、万が一、使用、保管上の不測の事態の発生や天災、火災等の事故があった場合、環境汚染を招く可能性があり、当社の風評、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
(7) カントリーリスク
当社は、輸出重量比率が26.5%(2014年8月期)、輸入重量比率が24.2%(2014年8月期)と高いことから、取引先の各国の経済情勢に加え、貿易・通商規制、税制、予期しない法律または規制の変更並びにそれらの解釈の相違等により、当社の業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があります。
(8) 設備事故等
当社は、多くの生産設備等を有しており、運転・保守管理と設備安全化の両面から労働災害及び生産設備等の事故防止の徹底を図っておりますが、万が一、重大な労働災害や設備事故等が発生した場合には、当社の業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。
(9) テロ、戦争、事故、地震など自然災害について
当社は、北陸地区における大規模な自然災害や、当社の製造施設における事故等が発生した場合、製造設備等への損害、生産活動の停止、取引先や製造施設近隣住民への補償等により、当社の経営成績が影響を受ける可能性があります。また、当社の主要取引先の地域での地震等の大規模な自然災害で、主要取引先の生産活動が停止した場合や広いエリアでの災害のため、経済全体が大きく減速した場合にも営業活動(仕入及び販売)が困難になることで当社の経営成績が影響を受ける可能性があります。
非鉄金属の鉱山が多い地域での地震、テロ、戦争などが起こった場合も、非鉄金属の供給及び価格に大きく影響を及ぼすことから、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。
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このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E25443] S1003671)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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