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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10050BT

有価証券報告書抜粋 EIZO株式会社 研究開発活動 (2015年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループは、コンピュータ用モニター及びアミューズメント用モニターを中心とする映像機器及びその関連製品の研究開発に取組んでおり、当社グループが保有する固有の要素技術を有機的に結合させた高付加価値製品の開発を行っております。
当社グループが開発している映像機器は、IT技術やデジタル機器の進化と発展に伴い、写真や動画を利用した視覚的なコミュニケーションが身近な手段となっているほか、各種情報のデジタル化により社会インフラで映像技術が広範囲に活用されており、人とのインターフェースとしての重要性がより一層高まっております。また、顧客ニーズの多様化も進んでおります。当社グループでは、従来以上に、顧客ニーズを満たす先進的な製品を企画・提案し、短期間で開発するとともに、ハードウェアとソフトウェアを融合した新しいソリューションの提供に向け、研究開発を強化しております。
当社グループの開発拠点は、日本に加え、ドイツ及び米国にあります。各々が企画・製造・販売と連携しており、顧客ニーズに合致した製品をタイムリーに市場投入することが可能な開発体制をとっております。
また、当社グループは開発人材の増強や開発環境の整備・充実等、研究開発力の強化に努めるとともに、要素技術の開発にも注力しております。製品別では、既存の製品開発に加え、高付加価値化と製品構成の多様化を図るため、医療、グラフィックス、産業用市場等に対する製品やシステム提案型の製品等の開発を積極的に進めてきました。
当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は、前連結会計年度と比べ252百万円増加し、6,049百万円となりました。その主な研究開発の成果は以下のとおりであります。なお、当社グループの主たる事業は映像機器及びその関連製品であり、すべて共通として一括記載しております。

(一般市場向けモニターの開発)
・超狭額(1mm)ワイドモニターの開発
23.8型モニター「EV2450」、24.1型モニター「EV2455」を開発しました。モニターベゼル部が1mmのフレームレスデザインを実現しており、複数の液晶モニターを組合せて使用するマルチモニター用途においては、画面間の継ぎ目で視線移動が途切れにくく、複数画面にまたがる情報もストレスなく参照できます。また、液晶モニター本体の薄型化やスタンドの小型化等、徹底的に無駄を排したデザインにより映像への没入感を高めました。

・4Kモニターの開発
ユーザーの疲れ目対策等の人間工学的な性能の向上や、消費電力の抑制等の環境面に配慮した高解像度モニター「EV3237」を開発しました。解像度4K(3840×2160ドット)の高解像度情報を細部まで見やすい31.5型の大画面に表示できるため、金融市場やCAD、地図表示、表計算ソフトなどを多用する一般事務等、同時に大量の情報を表示させる用途での業務効率向上が図れます。また、広視野角IPS液晶パネルを採用することで、大画面でも隅々までクリアに参照できるよう配慮しました。

・正方形モニター(26.5型)の開発
縦横比1:1の高解像度モニター「EV2730Q」を開発しました。フルHD解像度(1920×1080ドット)と比較し、縦方向の解像度が約78%広く使える正方形(1920×1920ドット)解像度の表示に対応し、縦方向にも横方向にも情報が広がるCADやデザイン、ソフトウェアのプログラミング等の用途に最適なワークスペースを提供します。

(医療市場向けモニターの開発)
・医用画像参照用モニターの開発
広視野表示を実現させるIPS液晶パネルの搭載や、表示画面上の輝度均一性を向上させる補正回路の実装等、優れた基本性能を備えた、電子カルテ画像表示用の24.1型モニター「MX242W」を開発しました。バックライトにLEDを採用したことで、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp 冷陰極管)バックライトを搭載した従来機種と比べて長寿命化、低消費電力化を実現しました。

・アンチリフレクション(AR)コーティング仕様モニターの開発
従来モデルとは表面処理が異なる31.1型8メガピクセルのカラーモニター「RX850-AR」及び30型6メガピクセルのカラーモニター「RX650-AR」を開発しました。両モデルは、既存モデルであるRX850とRX650をベースに、画面表面の反射防止加工を従来とは異なる新たな加工法を用いることで外光の映り込みを低減し、デジタルマンモグラフィや胸部レントゲン等の高画質が求められる医用画像を更に鮮明で見やすく表示させることを可能としました。

・手術室向け映像ソリューションの開発
手術室内の天吊り設置を想定した27型高輝度モニター「EX270W」を開発しました。表面に貼付したガラスにより、手術中、清掃中の衝撃や汚れ、水分から液晶画面を保護するとともに、入力端子部のモジュール化によるスマートな配線を実現しました。
(グラフィックス市場向けモニターの開発)
・カラーマネージメント液晶モニターの開発
CAD・デザイン・広告宣伝などの法人グラフィックス市場で求められる正確な色表示を行うための性能を凝縮した、24.1型カラーマネージメント液晶モニター「CS240」を開発しました。印刷業界の基準色を網羅するAdobe RGBカバー率99%の広色域、表示ムラ補正回路の搭載による画面均一表示、工場での全階調調整による滑らかな階調表現等を実現しました。

(エンターテインメント市場向けモニターの開発)
・エンターテインメントモニター「FORIS」シリーズの開発
23.8型液晶モニター「FS2434」を開発しました。フレームレスデザインに加え、暗いシーンが多い映像を自動補正で見やすく表示する独自の視認性向上技術「Smart Insight」を進化させ、明暗の自動補正に加えて色合いも補正することで、ゲームや動画、アニメなどを見やすく表示します。

(産業市場向けモニターの開発)
・IPカメラ対応監視システム用モニターの開発
監視システム用モニター「FDF2304W-IP」にて、ネットワーク監視カメラ等の標準規格であるONVIF(Open Network Video Interface Forum)に対応しました。これにより、接続可能カメラの大幅な拡充を図り、成長を続ける監視市場に対する商品力を強化しました。

・船舶向けモニターの開発
船舶向けの海図やレーダー等、航海情報表示用の19型及び25.5型のパネルマウント型モニター「FDS1904」、「FDU2603W」、5点マルチタッチをサポートする「FDS1904T」、「FDU2603WT」の4モデルを開発しました。電子海図表示システム(ECDIS)に要求される国際規格であるIECの色規格、各国の船級規格に適合するとともに、耐振性・防塵・防滴機構構造によって高い耐久性を実現しています。
また、大型商船の操舵室向け46型モニター「DV4624」を開発しました。国際規格に準拠した耐熱、振動試験、防塵、防滴試験を行い、船舶搭載用途に求められる耐久性を実現しています。また、幅広い輝度調整により、昼夜問わず快適な業務遂行を支援します。

・ATC市場向け画像表示ソリューションの開発
航空管制業務用の57.5型モニター「RP5824」を開発しました。対応解像度は4K(3840×2160ドット)で2K×2K(2048×2048ドット)解像度のレーダー映像に加え、航空管制に利用する各種映像情報を同一画面内に表示可能であり、輝度安定及び電源二重化により、業務遂行におけるモニターの信頼性を向上させました。
また、4K×2K(4096×2048ドット)、2K×2K解像度の航空管制映像を無劣化・高圧縮で保存・再生できるビデオレコーダー「Re/Vue Mini Duo」を開発しました。電源・イーサネットの二重化により、データ損失のない安定運用を実現します。

・オプティカルボンディング技術の導入
モニターの高視認性や高耐久性等が求められる市場に対応するとともに、競合他社との圧倒的な差別化を図るため、当社独自のオプティカルボンディング技術を確立し、同技術を搭載したモニターの量産化を開始しました。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02069] S10050BT)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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