ＦＣＭ株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2015年3月期)

文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。

(1)財政状態の分析
当事業年度末における資産の部は9,810,927千円となり、前事業年度末に比べて811,663千円増加しました。これは受取手形の増加231,863千円、電子記録債権の増加126,429千円、売掛金の増加191,452千円と仕掛品の増加178,094千円などによるものです。
当事業年度末における負債の部は6,073,053千円となり、前事業年度末に比べて365,781千円増加しました。これは、買掛金の増加110,879千円と未払法人税等の増加249,754千円などによるものです。
当事業年度末における純資産の部は3,737,874千円となり、前事業年度末に比べて445,881千円増加しました。これは、当期純利益469,033千円や剰余金の配当28,965千円によるものです。
なお、キャッシュ・フローの概況については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要(2)キャッシュ・フロー」に記載しています。

(2)経営成績の分析
経営成績の内容については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要(1)業績」に記載のとおりです。
当社の報告セグメントである電子機能材事業が関連する電子部品等の業界においては、事業環境の変化が大きく競争の厳しい業界であります。生産のグローバル化やメーカーでの内製化による加工工程の取り込みに加え、最終製品の需要動向や競合社間での優劣入れ替わりなどで受注が短期間に大きく変動することとなります。当該セグメントでは、特定の分野や品種に構成が偏らないよう努めています。具体的には、変化の大きいスマートフォンやパソコンなどの民生向けだけでなく、自動車関連やエネルギーデバイス関連などでの販売拡大に注力しています。また、フィルム基材の表面加工処理の技術を活かし新規製品の立ち上げを行っています。
もう一方のセグメントである電気機能線材事業では、既存の伸線加工での受注を確保するとともに、異型線や非電線分野など比較的付加価値の高い分野での販売拡大を目指しています。