ＫＯＮＯＩＫＥ　Ｃｏ．株式会社 業績等の概要 (2016年9月期)

(1)業績
当事業年度における我が国経済は、政府の経済対策や日銀の金融政策を背景に、雇用・所得環境の改善がみられ、穏やかながら回復基調で推移しました。一方で個人消費の低迷、中国やアジア新興国の経済成長の減速、英国のEU離脱問題等により為替・株式相場が不安定となるなど、経済への先行きについては不透明感が増すところとなりました。
このような状況の中、建設、不動産業界におきましては、日銀のマイナス金利政策による住宅金利の低下、政府の住宅支援策の追加等に伴い穏やかな持ち直し基調となっています。2016年上期(1月～6月)の新規住宅着工件数は前年同期比5.2%増となり、当社が主力とする賃貸住宅の分野でも貸家着工件数は前年同期比8.7%増となり、相続税負担軽減のための土地所有者の資産活用ニーズは底堅く推移しております。
このような経営環境の下、当社は得意分野の賃貸マンション事業に経営資源を集中し、営業推進体制を強化するとともに、財務体制の健全化に向けて鋭意努めてまいりました。当事業年度の業績につきましては、売上高4,558,052千円(前年同期比9.8%増)、損益につきましては、経常利益80,053千円(前年同期比122.4%増)、当期純利益79,035千円(前年同期比132.7%増)となりました。
セグメント別の業績につきましては、次のとおりであります。
建設事業におきましては、売上高は1,887,229千円(前年同期比16.5%増)となり、建設事業売上総利益は334,583千円(前年同期比14.8%増)となりました。
不動産賃貸事業におきましては、売上高は2,571,253千円(前年同期比3.2%増)となり、不動産賃貸事業売上総利益は233,363千円(前年同期比10.5%増)となりました。
不動産売買仲介等事業におきましては、売上高は99,570千円(前年同期比134.6%増)となりましたが、不動産売買仲介等事業売上総利益は23,614千円(前年同期比1.4%減)となりました。

(2)キャッシュ・フロー
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、短期借入金及び長期借入金の返済による支出、配当金の支払、その他固定負債の減少等により一部相殺されたものの、仕入債務の増加、未成工事受入金の増加、たな卸資産の減少等の要因により、前事業年度末に比べ47,255千円増加し、当事業年度末には845,433千円となりました。
また当事業年度中における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果獲得した資金は285,584千円(前年同期比56.8%増)となりました。
これは主に仕入債務の増加が52,577千円、たな卸資産の減少が49,781千円あったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果獲得した資金は4,769千円(前年同期比92.9%減)となりました。
これは主に、貸付金の回収による収入12,201千円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果使用した資金は243,098千円(前年同期比157.1%増)となりました。
これは主に借入金の返済によるものです。