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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100HMTJ (EDINETへの外部リンク)

有価証券報告書抜粋 PCIホールディングス株式会社 研究開発活動 (2019年9月期)


事業等のリスクメニュー株式の総数等

当社グループが属する情報サービス産業では、多様な無線通信技術の普及や、各種デバイス(「モノ」)の発達に伴って、IT関連情報機器以外の様々な「モノ」がインターネットに接続され、離れた「モノ」の状態を認識することや対象物を操作することが従来よりも容易となりました。将来的には、これらの技術を活用した生活利便性の向上や、ビックデータ、人工知能(AI)、RPA(Robotic Process Automation)等の普及によりIoT技術を活用したビジネスの効率化等に向けたソリューションの発展が見込まれております。
これらの世界的に増大する需要への対応とIoT/IoE社会の到来に備えるため、当社グループは、高度化・多様化する最新の情報技術を取り込み、エンベデッドソリューション分野において得意とする通信制御、組込みソフトウェア技術と、ビジネスソリューション分野において得意とするコンサルテーション力やアプリケーション技術、半導体トータルソリューション事業におけるテスト開発等の高度な技術との融合によりシナジーを発揮させ、ハードウェア+ソフトウェア+サービスの組み合わせ=「当社グループによるソリューションのトータル・コーディネート力」を強みとして、各種研究開発活動を推進しております。
当連結会計年度における各セグメント別の研究の目的、研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。

(1) ITソリューション事業
該当事項はありません。

(2) IoT/IoEソリューション事業
① V2X(※1)の活用に係る研究開発
防災・減災、観光サービス等においてリアルタイムな情報伝達を可能とする通信システム「V2X」の活用に係る研究開発に取り組んでまいりました。V2X技術を適用し、当社グループの従前の研究開発の成果として既に社会実装された「バスロケーションシステム」に係る継続的な取り組みの他、全てのV2X無線ネットワークを統合し、共存かつ有効利用される技術の確立を目的に、V2X無線ネットワークの統合実現に向けた周波数利用効率向上技術の研究開発、固定・移動の両運用方式を実現することで実普及に根ざしつつ柔軟なV2X無線ネットワークの実現に向け、同技術の研究開発を継続しております。

② コミュニケーションツールの研究開発
本共同研究では、「自動運転」「画像処理」「5G」「エッジコンピューティング」「位置測位」「セキュリティ」等の要素技術をキーコンセプトとし、先進技術研究成果を実用化し、社会に役立つ・魅力のある商品・新価値を創生すると共に、次世代を担う世界トップレベルのエンジニア育成に寄与することを目的に共同研究を行ってまいりました。

③ AI実装技術の習得と画像認識への活用
今後更なる需要の増大、幅広い分野での活用が見込まれるAI技術を画像認識にて活用し、情報志向ネットワーク・移動体とマッチしたサービスを通じて、多様なAIニーズへの技術基盤を固める技術の確立、新たなソリューションの提案に向けて取り組んでおります。

④ 位置情報を活用したソリューションの研究開発
エリアの地図情報と位置情報活用アプリを連動させ、道路除雪状況や除雪作業実績の見える化を実現するべく、除雪等位置情報システムの実現性を検証いたしました。ICTの活用による産業の振興、市民生活環境の向上及び行政サービスの改善への取組みを継続しております。

IoT/IoEソリューション事業に係る研究開発費は127百万円であります。

(3) 半導体トータルソリューション事業
① 高信頼VLSI(※2)システムの研究開発
科学技術振興機構(JST)は、戦略的創造研究推進事業(CREST)において「ディペンダブルVLSIシステムの基盤技術」の研究を推進しております。その一環となる「フィールド高信頼化のための回路・システム機構」研究のコア技術としてDART(Dependable Architecture with Reliability Testing)技術が位置づけられており、本研究開発は、DART技術の実用化を目的としております。
近年、IoTの進化に伴い、多種多様な新しい製品・サービスが生まれる一方で、安全性の維持・確保や障害や誤作動が許されないシステムへのIoT機器の利活用が多くなり、これらの心臓部に使われるVLSIに要求される高度な情報処理機能と高い信頼性に応えるため「高信頼VLSIシステムの開発」に取り組み、実用化に向けて180nm設計ルールでの試作開発及び評価を行ってまいりました。さらには、微細化に伴ってVLSIの劣化故障へのリスクが高まっているため、40nm設計ルールにおいても試作開発及び評価を行っております。今後、AIによって実現される高度化された社会は、予期せぬ部品の故障が発生することで影響が及ぶ範囲が大きいと予測されます。ミッションクリティカルな分野へ適用された場合における予期せぬシステムダウンは重大な事故に直結する問題となります。そのような課題解決のため、構成部品のVLSIの故障予知が可能になることでシステムの信頼性が高まることは、IoT市場ならびにAI市場へ大きな影響を及ぼすものと考えられます。
また、シーズ技術である「フィールド高信頼化のための回路・システム機構」を実用化したIoTや高信頼化システム向けVLSIの設計コンサルティングサービス、受託設計サービスの実現、IP提供サービスによる当該システムの幅広い社会実装を目指しております。

② センサープラットフォーム高分解測定モジュールの研究開発
経済産業省が掲げる「Society5.0」の実現に向け、様々なデータの利活用が課題となっており、どこでどのようなデータを取得していくかがこの課題解決の鍵となっております。本研究は簡便かつ高分解能にデータ取得できる環境構築を目的に推進しております。産業分野でのデータ取得環境は電気的雑音が多い中で異常時の兆候である微小な変化を検知することが要求されています。
実用化に向け、24bitADCにて高分解能の測定環境を構築し、測定時の電気的ノイズ対策や無線通信における電波干渉の課題解決に加え、測定データの利活用を目的とした、クラウド環境のプラットフォームの試作デモ機の開発及び顧客配布用サンプルの製作に取り組んでまいりました。

半導体トータルソリューション事業に係る研究開発費は37百万円であります。

(注)上記に用いられる用語の説明は以下のとおりであります。

(※1)V2X(Vehicle to X):
車と車(V2V)、車と交通インフラ(V2I)等、道路情報の提供や安全運転のための情報ネットワークです。
(※2)VLSI:
超大規模集積回路(超LSI)のこと。LSIの集積度をさらに高めた、1チップ当たりの半導体素子の集積度が10万個を超える集積回路。


事業等のリスク株式の総数等


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E31640] S100HMTJ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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