有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10029BM
株式会社パイオラックス 研究開発活動 (2014年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、常に開発提案型企業を第一の経営理念として、固体、液体、気体を問わずその弾性を活用した製品の研究開発を行っており、「弾性を創造するパイオニア」をスローガンに、自動車産業をはじめ生活関連、メディカルなど様々な分野で「弾性」の可能性の追求に積極的に取り組んでおります。
現在、研究開発は、設計部、各SBUの開発グループ、および子会社の(株)パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。
当連結会計期間におけるグループ全体の研究開発費は、714百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果および研究開発費は次の通りであります。
自動車関連等では、
(1)精密ばね関連
変速機、エンジン補器等に用いられるコイルばね等の廉価材材料開発および採用に加え、応力や拳動等の解析技術を駆使した最適設計により、変速機ユニットの小型・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化を図ってきました。また、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねも開発拡大を図ってきました。更に、今まで以上に客先組立工場との連携を密に取り、客先組立工場の意見と当社製品の最適形状を盛り込んだ商品の開発にも力を注いできました。
従来の国内カーメーカー等との開発拡大、生産場所拡大と共に、新興国のカーメーカーとの新たな開発・量産化も拡大しております。
(2)工業用ファスナー関連
原価低減、作業性改善、品質向上等の課題を解決する為、薄板から厚板まで使用出来る製品、取付け力の低減等による車体への組付作業を容易にした製品、高強度な締結機能を有する製品、廃車後の車体解体作業の作業性向上を考慮した製品などが標準タイプとして、新型車よりグローバルで横展開しております。
また、近年は環境問題へ対応した燃費改善のための軽量化取り組みも積極的に取組んでいます。
利便性を向上させた内装部品のネットフック等の開発も行っており、お客様の使い勝手を考慮、追求した製品の開発を行っております。
低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。
(3)小型ユニット関連
車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるヒンジ、ロックハンドル、ダンパー等を供給しています。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいては、ロックハンドルの機構部の樹脂化にいち早く取組み、近年、主流となったサイドロックの開発を行ってきました。平行してソフトオープンさせるためのダンパーの開発も行ってきました。この結果、国内全乗用車メーカー、海外でも多くのカーメーカーで採用されております。より良い品質と採用車種の拡大を目指し、継続した開発活動を実施しております。
(4)燃料系関連
樹脂タンク用バルブとしてロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブを中心として性能向上やコスト低減を狙った開発を行い新規客先・新規車種への採用拡大が続き、それに伴いタイ・中国など海外子会社での生産も増え続けております。
金属タンク用バルブとしても、性能向上、コスト低減を狙った標準部品や複合機能部品並びに各国法規対応の新規部品開発を進め、新規客先へも採用が拡大されつつ有ります。
燃料供給ユニット関係の部品は、2輪車が燃料噴射装置の搭載を増加させているための需要拡大が続き、採用が増えており海外子会社での生産も拡大しております。
環境問題に対しては、代替燃料に対応した製品やハイブリッド車向けの製品の開発を進め採用拡大しております。
(5)その他
EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、銅材料や難燃性樹脂材料を用いてバッテリーやモータ関連の構成部品が採用され、今後、需要が拡大する見込みで、国内での拡販、海外での生産も視野に入れ検討を進めています。
環境問題に対しては、欧州廃車指令、欧州ROHS(ロース)規制の管理を継続するとともに、日本自動車工業会の環境負荷物質に関する自主規制(車室内VOCの規制等)に対応した活動を進めています。欧州REACH規則に対応する取り組みでは、欧州拠点との連携を図って進めています。
製品価格の低減として海外廉価材の採用を開始しました。金属材料および樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けています。
以上自動車関連に関わる研究開発費は、426百万円であります。
医療機器関連では、
外科的手術と比較して患者に対する負担の少ない治療法に用いられる血管内手術用デバイスおよび内視鏡治療用デバイスと脳神経外科分野における骨の固定具(プレートおよびスクリュー)の開発を進めております。
血管内手術用デバイスでは、癌治療における全身化学療法に用いる静注カテーテルキット(販売名:オルカCVキット)の新型として耐キンク性、逆止弁構造に特徴を持たせた静注カテーテルキット(販売名:オルフィスCVキット)の全国販売を開始しました。
消化器分野のデバイスでは、既に商品化し優れた潤滑特性で好評を得ている内視鏡用ガイドワイヤー(販売名:レボウェーブ)にSmall-Jタイプを追加しました。また胆管狭窄の拡張に使用する胆管ステント(販売名:バイルラッシュ)を、品質、安全を向上させた製品として市場に展開しました。
脳神経外科分野における骨の固定具(プレート)では、市場で最も薄ミニプレートシステム(販売名:DoFit)を製品化しました。
ガイドワイヤーやカテーテルの基盤技術となる親水性表面処理に関して、コア技術と位置づけ、継続して外部研究機関と共同研究を行い製品への応用を図っております。
また、産官学共同開発として「長期留置時の合併症を低減するためのカテーテル材料の最適化」、「生体内分解性金属材料(Mg合金)の医療デバイスへの応用」に取り組みました。「長期留置時の合併症を低減するためのカテーテル材料の最適化」では、抗血栓性コーティング(MPC)を用いた製品の商品化に向け薬事申請の準備を行っています。
以上医療機器関連に関わる研究開発費は、288百万円であります。
現在、研究開発は、設計部、各SBUの開発グループ、および子会社の(株)パイオラックス メディカル デバイスの開発部門により推進しております。
当連結会計期間におけるグループ全体の研究開発費は、714百万円であり、個別の研究目的、主要課題、研究成果および研究開発費は次の通りであります。
自動車関連等では、
(1)精密ばね関連
変速機、エンジン補器等に用いられるコイルばね等の廉価材材料開発および採用に加え、応力や拳動等の解析技術を駆使した最適設計により、変速機ユニットの小型・軽量化・低コスト化に寄与する製品の量産化を図ってきました。また、変速機ユニットへの組付け作業を容易にした複合ばねも開発拡大を図ってきました。更に、今まで以上に客先組立工場との連携を密に取り、客先組立工場の意見と当社製品の最適形状を盛り込んだ商品の開発にも力を注いできました。
従来の国内カーメーカー等との開発拡大、生産場所拡大と共に、新興国のカーメーカーとの新たな開発・量産化も拡大しております。
(2)工業用ファスナー関連
原価低減、作業性改善、品質向上等の課題を解決する為、薄板から厚板まで使用出来る製品、取付け力の低減等による車体への組付作業を容易にした製品、高強度な締結機能を有する製品、廃車後の車体解体作業の作業性向上を考慮した製品などが標準タイプとして、新型車よりグローバルで横展開しております。
また、近年は環境問題へ対応した燃費改善のための軽量化取り組みも積極的に取組んでいます。
利便性を向上させた内装部品のネットフック等の開発も行っており、お客様の使い勝手を考慮、追求した製品の開発を行っております。
低価格で高品質な製品をグローバルに提供できるよう、海外子会社との情報交換を行い、製品開発に反映しております。
(3)小型ユニット関連
車室内の開閉する物入れ等に、その機構部品であるヒンジ、ロックハンドル、ダンパー等を供給しています。なかでも代表的物入れであるグローブボックスにおいては、ロックハンドルの機構部の樹脂化にいち早く取組み、近年、主流となったサイドロックの開発を行ってきました。平行してソフトオープンさせるためのダンパーの開発も行ってきました。この結果、国内全乗用車メーカー、海外でも多くのカーメーカーで採用されております。より良い品質と採用車種の拡大を目指し、継続した開発活動を実施しております。
(4)燃料系関連
樹脂タンク用バルブとしてロールオーバーバルブ、インレットチェックバルブを中心として性能向上やコスト低減を狙った開発を行い新規客先・新規車種への採用拡大が続き、それに伴いタイ・中国など海外子会社での生産も増え続けております。
金属タンク用バルブとしても、性能向上、コスト低減を狙った標準部品や複合機能部品並びに各国法規対応の新規部品開発を進め、新規客先へも採用が拡大されつつ有ります。
燃料供給ユニット関係の部品は、2輪車が燃料噴射装置の搭載を増加させているための需要拡大が続き、採用が増えており海外子会社での生産も拡大しております。
環境問題に対しては、代替燃料に対応した製品やハイブリッド車向けの製品の開発を進め採用拡大しております。
(5)その他
EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け部品について、銅材料や難燃性樹脂材料を用いてバッテリーやモータ関連の構成部品が採用され、今後、需要が拡大する見込みで、国内での拡販、海外での生産も視野に入れ検討を進めています。
環境問題に対しては、欧州廃車指令、欧州ROHS(ロース)規制の管理を継続するとともに、日本自動車工業会の環境負荷物質に関する自主規制(車室内VOCの規制等)に対応した活動を進めています。欧州REACH規則に対応する取り組みでは、欧州拠点との連携を図って進めています。
製品価格の低減として海外廉価材の採用を開始しました。金属材料および樹脂材料の機械的性質や性能評価を行い、製品への適用を増やす研究を続けています。
以上自動車関連に関わる研究開発費は、426百万円であります。
医療機器関連では、
外科的手術と比較して患者に対する負担の少ない治療法に用いられる血管内手術用デバイスおよび内視鏡治療用デバイスと脳神経外科分野における骨の固定具(プレートおよびスクリュー)の開発を進めております。
血管内手術用デバイスでは、癌治療における全身化学療法に用いる静注カテーテルキット(販売名:オルカCVキット)の新型として耐キンク性、逆止弁構造に特徴を持たせた静注カテーテルキット(販売名:オルフィスCVキット)の全国販売を開始しました。
消化器分野のデバイスでは、既に商品化し優れた潤滑特性で好評を得ている内視鏡用ガイドワイヤー(販売名:レボウェーブ)にSmall-Jタイプを追加しました。また胆管狭窄の拡張に使用する胆管ステント(販売名:バイルラッシュ)を、品質、安全を向上させた製品として市場に展開しました。
脳神経外科分野における骨の固定具(プレート)では、市場で最も薄ミニプレートシステム(販売名:DoFit)を製品化しました。
ガイドワイヤーやカテーテルの基盤技術となる親水性表面処理に関して、コア技術と位置づけ、継続して外部研究機関と共同研究を行い製品への応用を図っております。
また、産官学共同開発として「長期留置時の合併症を低減するためのカテーテル材料の最適化」、「生体内分解性金属材料(Mg合金)の医療デバイスへの応用」に取り組みました。「長期留置時の合併症を低減するためのカテーテル材料の最適化」では、抗血栓性コーティング(MPC)を用いた製品の商品化に向け薬事申請の準備を行っています。
以上医療機器関連に関わる研究開発費は、288百万円であります。
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