有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002F0J
株式会社島精機製作所 研究開発活動 (2014年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社の企業グループにおきまして、研究開発活動を行っているのは当社のみであり、当連結会計年度における研究開発費の総額は、26億69百万円であります。
セグメントに関連付けた研究開発費については、当社の研究開発活動が開発課題に対応したプロジェクトを必要に応じてフレキシブルに編成して取組んでおり、各セグメント別に関連付けることが困難であるため記載しておりません。
当連結会計年度における主な研究開発活動の概要は次のとおりであります。
当社グループのコア・ビジネスである横編機分野におきましては、世界のニット生産の一大拠点である中国、香港市場では、人件費の急激な上昇と繊維産業の労働力不足の問題が発生しており、一極集中リスクを回避するために、東南アジアやバングラデシュの新興国への生産シフトが見られました。また、日本市場におきましても、為替相場の円高是正によって国内生産が見直される中で、多品種・少量、クイックレスポンスに対応が可能なホールガーメント®横編機の設備導入が回復しました。このような市場環境の中、当社の各開発部門において、新機種の開発および機能充実に傾注しました。
ホールガーメント横編機においては、帽子やネクタイ等のニット小物、そしてベビー服、レディースのスパッツやタンクトップ等、乳幼児から大人用まで多彩なガーメントを高品質に編むことができるコンパクトタイプの機種ラインアップをさらに進化させた「SWG-N2」シリーズを開発しました。
従来シリーズと比較して、機械本体サイズは同等で、アーチ型キャリアレールを採用したことで、使用糸数が10本(SWG061N2,SWG091N2)に拡がり、自走式ヤーンキャリア、糸保持フックも増設させることで、多色使いで今までにないデザインを高品質で効率よく生み出せるようになりました。さらに当社独自システムであるR2キャリッジシステムを搭載するなど、生産性についても5%~10%の向上を実現しました。進化した機能と生産性を兼ね備えたシリーズ4機種の投入によりファッション業界のみならず、医療、スポーツ、産業資材など幅広い分野での活用が期待されます。
また、当社のコンピュータ横編機のグローバルスタンダードマシンとしてユーザーの信頼を得てきた成型編み機の「NSSG」、「SIR」のDNAを受け継いだ「SVR122」を開発しました。部品の共通化を進めコストダウンに努める一方で、新たに編成カムシステムを開発するとともに、性能向上に取り組んだことにより15%~20%の生産性向上につなげました。
さらに当期に発表したコンピュータ横編機からフルカラー液晶タッチパネルを採用しております。ユーザーフレンドリーな操作性に加え、当社独自のデザインシステム「SDS-ONE APEX3」との連携を強化させることで生産効率化に結びつけています。
アパレル業界のみならず産業資材分野の開拓も視野に前期開発した「SRY123LP」は、量産化において、フルカラー液晶タッチパネルの採用を実施するなど、常に機能や生産性向上に努めました。
産業用途への展開を強力にサポートする糸解舒(かいじょ)装置を開発しました。従来、金属ワイヤーや樹脂系モノフィラメントといった素材の編成では、糸のよじれが発生し、横編機へのスムーズな糸供給が困難でした。同装置は、これらの問題を解消し、安定した糸供給を実現させ、編成が難しかった素材においても編成が可能になったことで、産業資材関連の業界に対して編地の提案を積極的に行えるようになり、横編ニットの可能性を拡げる装置として期待されます。
一方、「All in One」コンセプトのもと開発されたデザインシステム「SDS-ONE APEX3」は、トータルソリューションのシステムとして横編み業界はもちろんのこと織物・丸編・プリント・タオル・インテリア・刺繍業界においても企画プロセスを改善し、サンプリングのコスト、時間、材料の削減に活用されており、当期もさらなる機能の充実をはかりました。
そして、SDS-ONE APEX3のシミュレーション機能をさらに活かすため、「シマ・プライベートサーバー」を構築しました。多機能携帯端末と連動させることで、デザインシステムが設置されていない店舗においてもお客様にバーチャルでの商品イメージを確認してもらうことが可能になり、販売促進用のツールとしての幅広い活躍が期待されます。
これらの新機種、新機能に合わせ、ニット編成面の開発を進めるトータルデザインセンターにおいては、最先端の横編み技術を駆使し、独創的で魅力あふれるホールガーメント製品のニットファッションの開発を行ってまいりました。2013年3月に営業本部に編入されたことから、よりお客様の視点にたって、ファッショントレンドの分析を行い、オリジナルサンプルの制作に注力するだけではなく、SDS-ONE APEX3の機能である3Dバーチャルサンプルの活用をさらに拡げる提案を加えた2014年春夏ニットコレクション、2014/2015年秋冬コレクションと相次いで発表しました。また、編成効率化などコストを意識したモノづくりの提案やファッション分野以外の用途サンプルの制作など、これまで蓄積してきたノウハウを生かした取り組みを行いました。
自動裁断機のP-CAMシリーズでは、アパレル業界のみならず、幅広い産業での需要に対応するための開発を行ってまいりました。前期に開発した炭素繊維やガラス繊維などの産業用資材の裁断に対応した「P-CAM120C」を軸に、シリーズの拡充を図り、お客様の要望に合わせたオプション開発を強化することで、航空宇宙関連をはじめ自動車関連、産業資材分野など様々な業界での評価を受け、市場へのさらなる浸透を図っています。
以上のように、当社では、創業以来、「EVER ONWARD(限りなき前進)」の経営理念のもと、「創造性にもとづく独自の技術開発」を基本に、ハードウェア、ソフトウェアを自社開発し、常に顧客の立場に立った製品及びノウハウを生み出すための研究開発に努めております。
セグメントに関連付けた研究開発費については、当社の研究開発活動が開発課題に対応したプロジェクトを必要に応じてフレキシブルに編成して取組んでおり、各セグメント別に関連付けることが困難であるため記載しておりません。
当連結会計年度における主な研究開発活動の概要は次のとおりであります。
当社グループのコア・ビジネスである横編機分野におきましては、世界のニット生産の一大拠点である中国、香港市場では、人件費の急激な上昇と繊維産業の労働力不足の問題が発生しており、一極集中リスクを回避するために、東南アジアやバングラデシュの新興国への生産シフトが見られました。また、日本市場におきましても、為替相場の円高是正によって国内生産が見直される中で、多品種・少量、クイックレスポンスに対応が可能なホールガーメント®横編機の設備導入が回復しました。このような市場環境の中、当社の各開発部門において、新機種の開発および機能充実に傾注しました。
ホールガーメント横編機においては、帽子やネクタイ等のニット小物、そしてベビー服、レディースのスパッツやタンクトップ等、乳幼児から大人用まで多彩なガーメントを高品質に編むことができるコンパクトタイプの機種ラインアップをさらに進化させた「SWG-N2」シリーズを開発しました。
従来シリーズと比較して、機械本体サイズは同等で、アーチ型キャリアレールを採用したことで、使用糸数が10本(SWG061N2,SWG091N2)に拡がり、自走式ヤーンキャリア、糸保持フックも増設させることで、多色使いで今までにないデザインを高品質で効率よく生み出せるようになりました。さらに当社独自システムであるR2キャリッジシステムを搭載するなど、生産性についても5%~10%の向上を実現しました。進化した機能と生産性を兼ね備えたシリーズ4機種の投入によりファッション業界のみならず、医療、スポーツ、産業資材など幅広い分野での活用が期待されます。
また、当社のコンピュータ横編機のグローバルスタンダードマシンとしてユーザーの信頼を得てきた成型編み機の「NSSG」、「SIR」のDNAを受け継いだ「SVR122」を開発しました。部品の共通化を進めコストダウンに努める一方で、新たに編成カムシステムを開発するとともに、性能向上に取り組んだことにより15%~20%の生産性向上につなげました。
さらに当期に発表したコンピュータ横編機からフルカラー液晶タッチパネルを採用しております。ユーザーフレンドリーな操作性に加え、当社独自のデザインシステム「SDS-ONE APEX3」との連携を強化させることで生産効率化に結びつけています。
アパレル業界のみならず産業資材分野の開拓も視野に前期開発した「SRY123LP」は、量産化において、フルカラー液晶タッチパネルの採用を実施するなど、常に機能や生産性向上に努めました。
産業用途への展開を強力にサポートする糸解舒(かいじょ)装置を開発しました。従来、金属ワイヤーや樹脂系モノフィラメントといった素材の編成では、糸のよじれが発生し、横編機へのスムーズな糸供給が困難でした。同装置は、これらの問題を解消し、安定した糸供給を実現させ、編成が難しかった素材においても編成が可能になったことで、産業資材関連の業界に対して編地の提案を積極的に行えるようになり、横編ニットの可能性を拡げる装置として期待されます。
一方、「All in One」コンセプトのもと開発されたデザインシステム「SDS-ONE APEX3」は、トータルソリューションのシステムとして横編み業界はもちろんのこと織物・丸編・プリント・タオル・インテリア・刺繍業界においても企画プロセスを改善し、サンプリングのコスト、時間、材料の削減に活用されており、当期もさらなる機能の充実をはかりました。
そして、SDS-ONE APEX3のシミュレーション機能をさらに活かすため、「シマ・プライベートサーバー」を構築しました。多機能携帯端末と連動させることで、デザインシステムが設置されていない店舗においてもお客様にバーチャルでの商品イメージを確認してもらうことが可能になり、販売促進用のツールとしての幅広い活躍が期待されます。
これらの新機種、新機能に合わせ、ニット編成面の開発を進めるトータルデザインセンターにおいては、最先端の横編み技術を駆使し、独創的で魅力あふれるホールガーメント製品のニットファッションの開発を行ってまいりました。2013年3月に営業本部に編入されたことから、よりお客様の視点にたって、ファッショントレンドの分析を行い、オリジナルサンプルの制作に注力するだけではなく、SDS-ONE APEX3の機能である3Dバーチャルサンプルの活用をさらに拡げる提案を加えた2014年春夏ニットコレクション、2014/2015年秋冬コレクションと相次いで発表しました。また、編成効率化などコストを意識したモノづくりの提案やファッション分野以外の用途サンプルの制作など、これまで蓄積してきたノウハウを生かした取り組みを行いました。
自動裁断機のP-CAMシリーズでは、アパレル業界のみならず、幅広い産業での需要に対応するための開発を行ってまいりました。前期に開発した炭素繊維やガラス繊維などの産業用資材の裁断に対応した「P-CAM120C」を軸に、シリーズの拡充を図り、お客様の要望に合わせたオプション開発を強化することで、航空宇宙関連をはじめ自動車関連、産業資材分野など様々な業界での評価を受け、市場へのさらなる浸透を図っています。
以上のように、当社では、創業以来、「EVER ONWARD(限りなき前進)」の経営理念のもと、「創造性にもとづく独自の技術開発」を基本に、ハードウェア、ソフトウェアを自社開発し、常に顧客の立場に立った製品及びノウハウを生み出すための研究開発に努めております。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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