シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10025QC

有価証券報告書抜粋 NTN株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、補修市場、産業機械市場及び自動車市場向けに、軸受、等速ジョイント等の開発と、当社の基盤技術である精密加工技術、トライボロジー技術を核とした新技術の創出に積極的に取り組み、グローバルで市場ニーズを先取りした新商品開発を行っています。特に、世界NO.1事業や他社の追随を許さないオンリーワンを目指した技術・商品開発、先端技術開発及び生産技術開発を精力的に進めています。これらの開発を通じ、適正な価格で高精度・高品質の商品を市場に提供することにより、産業界に貢献しております。
軸受・ボールねじ・焼結部材などの機械要素である既存商品に、歯車やモータ(駆動回路)、センサなどの周辺部品と制御技術を加えることで、モジュール化、システム化を図った商品の開発を強化してきました。これらの開発商品により、顧客に対して①設計・組立工数の削減や開発期間の短縮、②軽量・コンパクト化、③量産性を考慮した最適設計といった提案が可能になりました。また、モジュールやシステムからみた構成部材である軸受などへの顧客の要求を抽出し、既存商品の改良にもつながっています。さらに、遠隔で状態監視できるCMS(Condition Monitoring System)装置の市場投入や、補修市場での販売拡大を含め、軸受の解析、状態監視などサービス・ソリューション分野での顧客提案を進めています。
セグメント(地域)別の研究開発体制につきましては、日本では最先端技術の研究開発を行い、グローバル市場に向けた研究開発活動をリードしており、欧州では現地生産品に関する研究開発を独自に行っております。さらに日本、米州、欧州、アジア他の各地域で市場拡販に即した技術サービス、認定評価、調査、分析等の顧客対応を行っています。特に、NTN中国技術センターにおいては、現地、現物、現人の方針の下、大学との産学官連携活動を強化すると共に、現地の顧客ニーズや自然環境に合わせ現地で試験することで、顧客対応のスピードアップを図っています。
当連結会計年度における研究開発活動につきましては、グループ全体の研究開発費は17,820百万円であり、その研究目的、主要課題及び研究成果は次の通りであります。
(1)産業機械市場向け
新エネルギーとして継続して成長が見込まれる風力発電、軸受の先端技術が求められる鉄道車両、航空機、工作機械、建設機械を重点業種と位置付け、長寿命、低トルク、小型・軽量化等、軸受による環境負荷低減、高精度、高速化等のニーズに対応するための新商品の開発、市場競争力向上のための要素技術開発、センサ等軸受周辺部品とのユニット化、システム化による高付加価値商品の開発を推進しております。
今後増加する洋上設置風力発電をターゲットとし、風力発電装置の各部位(主軸、増速機、発電機)の状態を遠隔で監視できる世界最小クラスのCMS装置を開発し、市場投入しています。NTN単独での市場投入の他、NEDO(新エネルギー・産業総合技術総合開発機構)のプロジェクトで、既設の日本国内各地の風力発電装置に導入することで、本格的な運用を目指した実証事業を開始しました。
建設機械や鉱山機械では、超大型ダンプトラックや油圧ショベルなど過酷な使用環境や使用条件に対応し、信頼性を向上させた商品を開発しています。潤滑油中に異物が混入しても、異物を軸受内部に侵入させないフィルターシール付大形軸受や、異物嚙み込みに強い減速機用長寿命針状ころ軸受ユニットはこれらのニーズに対応した商品です。また、世界最高水準の性能を持つULTAGE(アルテージ)軸受のシリーズ展開を進め、補修市場も含めた採用拡大を図っています。
当社は転がり軸受とすべり軸受(焼結金属、精密樹脂)を製造・販売する世界で唯一のメーカです。この強みを活かし、摩擦、摩耗特性を大幅に向上した特殊樹脂しゅう動材を用いた外輪と、軸受鋼内輪を組み合わせて、転がり軸受から置き換え可能な高負荷すべり軸受ユニットや、焼結金属の内径面に超高分子樹脂を薄くインサート成形して低摩擦、高回転精度を達成したハイブリッドベアファイトHPを商品化しました。また、子会社の日本科学冶金株式会社では磁性材料の開発を推進しており、ハイブリッド車の電源装置向けへの部材開発を進めると共に、既存商品やモジュール商品、システム商品への複合材料商品の組み込みを進めています。
(2)自動車市場向け
軸受、等速ジョイントの生産性向上に加え、ハイブリッド車の効率を大幅に改善する回生協調ブレーキシステム用のボールねじ駆動モジュールや次世代ステアリング用MCU(Mechanical Clutch Unit)などのモジュール商品の市場投入/量産を開始するとともに、市場拡大のための活動を進めています。
また、ガソリン車を含め、エンジン効率の向上、走行抵抗を低減するための省燃費商品として、トランスミッションの低トルク化、小型化に貢献する低トルクシールリングや、更なる低フリクションロス化を達成したハブベアリングを開発しました。自動車メーカに広く提案し、燃費向上に貢献していきます。
また、電気自動車向けインホイールモータシステムや電動ブレーキ制動システムを開発し、システムサプライヤー等との連携開始など、商品化を推進しています。また、日・仏各地で進めているインホイールモータ駆動超小型モビリティの実証試験では、新たに三重県伊勢市で自治体とも連携し、新たな地域観光振興を含む事業化を目指しています。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01601] S10025QC)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。