株式会社四電工 業績等の概要 (2014年3月期)

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の金融・経済対策により住宅投資や公共投資が堅調に推移し、個人消費や輸出、雇用も持ち直しの動きが続く中、年度末にかけては消費増税を控えた駆け込み需要もみられた。また、出遅れ感のあった四国地域においても、緩やかながら全国と同様の景気回復の動きが続いた。
こうした中、当社グループは、全力をあげて業績の回復に努めた結果、当連結会計年度の業績は、売上高は 70,635百万円(前連結会計年度比 3.9%増加)となり、営業利益は 869百万円(同 789.9%増加)、経常利益は 1,474百万円(同 163.1%増加)、当期純利益は 812百万円(前連結会計年度は当期純利益 4百万円)となった。

セグメントの業績は、次のとおりである。

(設備工事業)
当建設業界においては、住宅投資や公共投資の増加に加え、民間設備投資も回復の動きが続くなど受注環境が好転する一方、資材・労働者不足や円安などによる工事原価の高まりから工事採算性が低下するなど、明暗相半ばする状況で推移した。
こうした中、当社グループは、電力関連工事の減少を非電力分野の工事でカバーすべく、積極的な営業活動により業績の確保に取り組んだ結果、完成工事高は 69,017百万円(前連結会計年度比 5.4%増加)、セグメント利益は 749百万円(前連結会計年度はセグメント損失 114百万円)となった。

(リース事業)
連結子会社 ㈱ヨンコービジネスが、工事用機械、車両、備品等のリース事業を行っている。
事業環境が厳しい中、新規顧客の開拓に注力する一方、与信管理の徹底などコスト低減に努めた結果、売上高は 2,755百万円(前連結会計年度比 5.9%増加)、セグメント利益は 257百万円(同 5.7%増加)となった。

(その他)
CADソフトウェアの販売、指定管理業務を中心に、その他の売上高は 846百万円(同 23.0%減少)、セグメント利益は 48百万円(同 3.4%減少)となった。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、営業活動、財務活動による資金収入が、投資活動による資金支出を上回ったため、前連結会計年度末に比べ 1,782百万円増加し、8,553百万円となった。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純利益 1,478百万円や減価償却費 1,275百万円の計上などにより、2,528百万円の資金収入(前連結会計年度は 1,069百万円の資金収入)となった。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資有価証券の売却及び償還による収入 596百万円があったものの、有形固定資産の取得による支出 1,798百万円などにより、1,266百万円の資金支出(前連結会計年度は 523百万円の資金支出)となった。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入金の返済による支出 770百万円や配当金の支払い 393百万円などがあったものの、長期借入れによる収入 1,850百万円により、521百万円の資金収入(前連結会計年度は 328百万円の資金支出)となった。