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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100247N

有価証券報告書抜粋 株式会社 精工技研 対処すべき課題 (2014年3月期)


生産、受注及び販売の状況メニュー事業等のリスク


現在当社グループは、2010年4月よりスタートさせた長期経営計画『マスタープラン2010』を遂行しています。計画の中では、目指す企業ビジョンを「精密加工を核に、世界の顧客のベストパートナーになる。~顧客の成長に必要な唯一無二の存在~」と定め、顧客から選んでいただける企業グループとなるべく、現状の課題を明確化し、この対処に取り組んでいます。

長期経営計画『マスタープラン2010』初年度となる2010年度は、筋肉質な企業体質を構築するための「事業の再構築」を中心に施策を展開しました。希望退職者の募集や拠点の統廃合、不採算製品からの撤退、開発案件の選択と集中といった施策を通して、変動費、固定費の域を問わずコストの削減に取り組みました。続く2011年度と2012年度は、売上規模を増大させるための「事業拡大」に軸足を転じました。この間、光通信部品の測定装置で世界トップブランドの『DATA-PIXEL SAS』(仏)や、台湾のコンタクトレンズメーカー『精能光學股份有限公司』(台)へ資本参加を行う等、新しい市場、新しい顧客との出会いを作り出すための活動に注力しました。計画4年目となる当連結会計年度は、「事業拡大」の更なる強化に取り組みました。恒常的に利益を生み出すことのできる企業体質を目指し、販売力・価格競争力の強化と新事業・新製品・新分野の創出に努める中、『不二電子工業株式会社』を連結子会社に加え、営業利益と経常利益で黒字化を実現することができましたが、税金等を控除した後の当期純損益は赤字から脱却することはできませんでした。
現在の当社グループにとっての最重点経営課題は、筋肉質な組織構造の維持、強化を図りながら、利益を恒常的に成長させることのできる企業体質を確固たるものとすることであります。その実現に向けて対処すべき課題は、次の3点と認識しております。

(1) グループ内連携の活性化

当社グループは、「小型」「精密」「光学」をキーワードに、社会の進歩発展に貢献する製品やサービスをグローバルに提供してまいりたいと考えています。M&Aは、これを具現化するための手段のひとつと認識しており、日頃から積極的に検討を行っています。一昨年から昨年にかけては、3社を新たにグループに迎えました。
一昨年にグループに加わった『DATA-PIXEL SAS』は、各種の測定装置・検査装置の開発をとおして培った高度な画像処理技術を有しています。また昨年資本参加した『精能光學股份有限公司』は、需要旺盛なアジア市場に向けて良質なコンタクトレンズを供給するベンチャー企業。同社へ資本参加したことにより、成長する医療関連市場への足掛かりを得ることができました。さらに『不二電子工業株式会社』の子会社化により、多様な成形技術に加え自動車部品業界への安定した顧客基盤を獲得することができました。
これら3社がグループに加わったことで、当社グループを構成する国内外の企業は、休眠中の香港精工技研有限公司を除いて9社となりました。今後の課題は、横に拡がったグループ各社が互いに連携し合い、シナジーを創出することで、より立体感のある、厚みのある企業グループへと成長していくことであります。各社が有する「技術」「人材」「情報」等の経営資源を有機的に連携させることで、世の中をより快適に、より便利にする新しい付加価値を、数多く生み出すことのできる当社グループへと進化してまいりたいと考えております。

(2) 販売力・価格競争力の強化

当社グループが事業を営む情報通信・エレクトロニクス関連業界は市場の移り変わりが早く、競争環境は国家や業界の垣根を超えて一段と激化しています。そうした中でも着実にシェアを伸ばし、売上の成長を実現する上では販売力の強化が欠かせません。そのためにはまず、的確なマーケティングを通して成長市場を見極め、市場をリードする顧客のニーズと当社グループが保有する技術や製品との接点を把握することが重要です。その上で、顧客の成長を後押しする技術や製品を他社に先駆けて提供することができるよう、顧客に最も近い距離に立ち、常に市場の未来を見据えた技術の研鑽に努めてまいります。
新規市場においては、当社グループの認知度を高め、新しい顧客と出会う機会を多く作りだす必要があります。展示会への出展や雑誌、新聞へのプレスリリース、ホームページ等のメディアを通して当社グループの技術やサービスを市場に広げるとともに、顧客の課題に対して、その期待を超える付加価値の高い解決策をご提案できるよう、営業力と技術力の強化に取り組んでまいります。

また、顧客のニーズを満たしながら、当社グループの中に最大の付加価値を残すためには、経費を最小化することが求められます。その実現に向けて当社グループは、「生産」「購買」「物流」の各方面の最適化に取り組み、価格競争力の強化を図ります。
生産面においては、中国の製造子会社、杭州精工技研有限公司及び大連精工技研有限公司を軸に、不良率の低減と工程改善による生産リードタイムの短縮に取り組みます。機械による加工工程が多い日本本社においては、人的資源の効率的な活用を目的に多能工化を進める一方、業務量の繁閑に応じて外部への生産依存を調整する等、原価を最小化する取り組みを推進してまいります。
購買面においては、取引先との良好なパートナーシップを維持しながら、世界で最良の部材を世界で最も適切な価格で調達できる体制の構築を目指します。
物流面においては、受注から納品までの無駄を排除し、コストと時間を最小化するサプライチェーンの構築に取り組んでまいります。

(3) 新規事業・新分野・新製品の具現化

当社グループは創業以来、コアテクノロジーである精密研磨技術や精密加工、組立技術を活かし、各種の金型や光通信関連部品等を市場に提供してきました。育んできた技術を最大限に活用し、質の高い製品を市場に提供することを通じて社会の進歩発展に貢献するという企業姿勢は、創業から現在まで一貫して維持してまいりました。当社グループの根底に流れるその理念を踏襲しながら、さらなる成長を実現する上で重要なことは、社会の進歩や市場の変化を先取りする新しい事業や新しい分野、新しい製品の創出に常にチャレンジし続けることであります。
精機事業では現在、金型を販売するビジネスから、社内で造った金型を用いて付加価値の高い成形品を量産し、これを販売するビジネスへと軸足を移す途上にあります。光製品事業では、高速大容量通信を実現する新しい光通信用部品の開発に拍車がかかっています。また、昨年出資した「精能光學股份有限公司」や子会社化した「不二電子工業株式会社」は、当社グループがこれまで取り組んだことが無い、新しい分野に属するビジネスであります。
当社グループはこれからも、より幅広い産業領域で社会の発展に貢献する企業グループとなるべく、一層努力してまいりたいと考えております。

生産、受注及び販売の状況事業等のリスク


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01717] S100247N)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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