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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10022AB

有価証券報告書抜粋 アルプスアルパイン株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループ(当社及び連結子会社)は、常に独創技術の開発を基本理念として、新材料の開発から製品の開発、更には生産技術の開発に至るまで、積極的な研究開発活動を電子部品事業、車載情報機器事業及びその他で推進しています。
当社グループの研究開発費の総額は32,987百万円です。
(1)電子部品事業
「アルプスは人と地球に喜ばれる新たな価値を創造します。」を企業理念とし、「美しい電子部品を究めます。」を事業領域として、更に人とメディアのより快適なコミュニケーションを目指し、独自の材料、小型化技術などの当社固有技術を融合化することにより、ユニークな新製品への展開を進めています。
現在、当社が得意とする電子部品分野において、国内外の大学や研究機関等とのコラボレーションを図るとともに、当社グループ国内外の研究開発拠点の技術力を技術本部に結集し、次の2つの市場分野で、積極的な研究開発を進めています。
電子部品事業に係わる研究開発費は13,086百万円です。

①車載市場
車の安全性・利便性・快適性・環境特性の向上に貢献すべく、エンジン・シャシーに使用されるセンサをドメインとして、部品からシステム製品迄の幅広い分野で研究開発を、また、車室内で人が操作するインプットデバイスの研究開発を行っています。
<コンポーネント製品>
当連結会計年度の主な成果として、EPB(Electrical Parking Brake)を搭載する車に、2回路の同期性を読み取り、反転切換機構を持つ微小電流域に最適な表面実装対応のしゅう動接点式マイクロスイッチを開発し、量産を開始しました。また、小型化に対応する業界最小サイズのワイヤ付防水型検出スイッチを拡充し、車載用途に市場を拡大しました。NOxの排出制御と燃費向上を目的としたEGR(Exhaust Gas Recirculation)システム搭載車には、バルブのストロークをリニアで検知するEGRバルブポジショニングセンサを開発し、量産を開始しました。
<モジュール製品>
当連結会計年度の主な成果として、更なる車の電子化に対応すべく、電子シフターや静電技術を応用した各種モジュール製品を開発し、量産を開始しました。車両へ持ち込む携帯機器と車載器との連携接続に役立つBluetooth®/WLANコンビネーションモジュールについて、高速仕様のBluetooth®4.0に対応した製品を拡充し、車載市場でのシェアナンバー1の実績となっています。
今後の新製品については、ヘッドアップディスプレイを開発し、近い将来に製品化される予定です。また、衛星測位システムGLONASS(ロシア)、BDS(中国)、Galileo(欧州(予定))を受信可能としたマルチ衛星受信対応の車載用GNSS(Global Navigation Satellite System)モジュールを開発し、2014年に量産を予定しています。
研究開発としては、各種センサデバイスの連携によるドライバモニタリング機能を備えた次世代コックピットをCEATEC JAPAN 2013 や米国 2014 International CES (Consumer Electronics Show)に出展し、提案しました。このコックピットに搭載した製品は、車の電子化が進む中で大きく成長するものと期待しています。また、利便性や快適性のニーズに対応した、全世界対応の車載用LTE(Long Term Evolution)通信モジュールや安全で環境にも優しい交通社会に向けた車車間・路車間用通信モジュールの開発を進めています。

②民生その他市場
スマートフォンやタブレットPCをはじめとする民生市場やヘルスケア・エネルギー市場において、機器の操作性・快適性・環境性・高速大容量化などに貢献すべく、新素材からセンサデバイス・モジュール製品迄の幅広い分野で研究開発を行っています。
<コンポーネント製品>
当連結会計年度の主な成果として、スマートフォン、デジタルカメラ、タブレット等の携帯機器の薄型化に貢献した各種製品を開発しました。microSDTM、microSIM メモリーカード用に基板落とし込みタイプでスタンダードマウントのコネクタ、また、スマートフォンの側面に搭載され、小型化の要求が増えてきているデジタルカメラのシャッターキーには、タクトスイッチ®ダブルアクションタイプを拡充しました。カメラ用アクチュエータは、スマートフォンへのオートフォーカスカメラ搭載率が高くなってきている中国向けに、小型サイズで高ストローク性能を実現した製品を拡充し、市場規模を拡大させています。長寿命とメンテナンスフリーが要求される工業用ミシンのペダル角度検知用に、内製磁気センサを採用した磁気式ロータリセンサを開発し、量産を開始しました。

<モジュール製品>
当連結会計年度の主な成果として、ノートPCの薄型・軽量化に対応したボタンレス・フィルムタイプの薄型グライドポイントTMを開発し、量産を開始しました。
研究開発としては、ヘルスケア市場で血圧計や体重計・万歩計など無線データ通信できる小型Bluetooth®モジュールや各種プロファイルを内蔵しセット設計の負荷と開発リードタイムの短縮を可能としたBluetooth® All in oneタイプの開発を進めています。また、NFC(Near Field Communication)機能を入れたグライドポイントTMやスマートフォンのカラーバリエーション化の流れより、当社独自の熱転写技術を使用したタッチパネルへの加飾印刷技術の開発を進めています。

(2)車載情報機器事業
主としてアルパイン(株)が中心となり、カーエレクトロニクスの事業領域において、オーディオ・ビジュアル・ナビゲーションによるシステムに加え、車内外情報通信や運転者支援領域への拡大・融合及び技術の高度化・領域拡大を進めています。
また、多様化・グローバル化する市場・顧客ニーズに対応するため、電子部品事業との連携及び、日本、米州、欧州、中国におけるグローバル4極開発体制の最適化を継続して進めています。
当連結会計年度の主な成果として、車載情報機器事業においては、アルパイン独自のスマートフォン用アプリケーション 「TuneIt®」を「TuneIt2.0®」に進化させました。対応車種やアルパイン製スピーカー・サブウーハーのデータを拡充し、更に精緻な音響調整が可能となります。
※「TuneIt®」:アルパインヘッドユニットとリンクし、各車種に対応した音響調整や音響設定データの共有をスマートフォンから行うアプリケーション
情報・通信機器事業においては、国内市場にて好評をいただいていますALPINE STYLE“車種専用トータルカーライフソリューション”を海外市販向け製品にも展開し、その車種専用のインパネ形状に最適化されたデザインと音響設定・カメラ設定とリアビジョンを含めたトータルシステムにより最適なシステムを提供していきます。また、国内市場向けには業界最大10.2インチサイズのAVN一体機をトヨタアルファード・ベルファイア・ノア・ヴォクシー向けに開発しました。
また、Apple社発表のCar Play®に対応した車載機を今秋の欧米市販市場導入を目標に開発しています。これまで培ってきた車載HMI技術とiPhone®の使い易さを融合したHMIを搭載し、音声認識Siri®にも対応した。車室内におけるiPhone®の新たな楽しみ方を提供します。
北米音声対話ベンチャー“スピークトゥイット社”と出資提携し、車載クラウド時代における新たなHMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)の共同開発を開始しました。利用者が話しかけた言葉を理解し求められた情報を提供する機能で、今後オーディオやナビゲーション機器へ順次搭載していきます。
車載情報機器事業に係わる研究開発費は19,895百万円です。

(3)その他
主としてアルプスシステムインテグレーション(株)等が中心となり、ソフトウェアの開発及びインターネット関連の開発に取り組んでいます。
その他に係わる研究開発費は6百万円です。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01793] S10022AB)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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