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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10024VD

有価証券報告書抜粋 クラリオン株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、IVCS(In Vehicle Computing System/車載情報端末)の先行技術開発を重点に、高度情報化社会に向けてカーマルチメディア技術並びに情報通信技術分野の研究開発を行っております。
研究開発費は、主として要素技術開発や各セグメントにまたがる複合領域に投資しているため各セグメントには区分しておりません。なお、当連結会計年度における一般管理費に含まれる研究開発費の金額は166百万円であります。
当連結会計年度の研究開発の主な成果は、以下のとおりであります。
(通常の量産品の開発、改良等に係る活動について記載しております。)

(1)自動車向けのクラウド型テレマティクスサービス「Smart Access」の拡充
当社は、日立グループの協力を得て立ち上げ運用する独自の自動車向けクラウド情報ネットワークサービス
「Smart Access」の拡充を継続して行い、IT技術と当社が持つ車載情報機器技術とを融合させることにより、最先端製品と最先端サービスをお客様へ提供し続ける「車両情報システムプロバイダー」をめざしています。
車載情報機器にとって、コンシューマーデバイス(PCやスマートフォン)やITサービス(WebやSNS等)との連携は欠かせない機能となっています。そこで当社では、コンシューマーデバイスで多く使われるGoogleの音声認識技術やGoogle™ローカル検索を活用し、当社独自開発の自動車向けクラウド技術を組み合わせることで、厳しい車載環境においてもモバイル端末や家庭と同じサービスの利用を可能とした、クラウド型ITサービス「Intelligent Voice」を2013年度より提供いたしました。
今後も当社は、つながる機能「Smart Access」を通し、進化するITサービスを車に提供し続ける事でユーザーの利便性を向上させ、より快適、より安全なカーライフのサポートに貢献するための開発を推進してまいります。

(2)車載カメラを使った画像認識技術の応用拡大による運転支援への取組み
当社は、2012年度にBSWとLDWを使った高速道路での運転支援を実用化し、2013年度は高速運転の負担軽減に寄与するフロントカメラ開発及び車載用無線カメラ開発、「SurroundEye」を応用した駐車時おけるステアリング操作の自動化に寄与するシステムを開発し、その事業範囲を拡大してきました。また、従来の画像認識技術をブラッシュアップした空間認識技術に挑戦することで、障害物の検知レベルを向上させ、ステアリングやブレーキ等の操作が不要となる自動駐車システムの実験に成功しました。車両制御の部分は、その戦略的な協調関係を背景に日立オートモーティブシステムズ㈱が担当しており、ビジネス実現に向けた連携を今後も一層強化してまいります。
2014年度以降は、自動運転にも応用可能となる更に高度な画像認識技術や高精細カメラの開発、高コストパフォーマンスなSurroundEyeの開発を強化継続することで、事業拡大してまいります。
注 1) BSW = Blind Spot Warning(死角警告機能),
LDW = Lane Departure Warning(車線逸脱警告機能)
2) SurroundEye = 全周囲俯瞰モニターシステムのクラリオン登録商標

(3)多様化する車室内音響技術の取り組み
当社は、厳しい車載環境でも最良のサウンドを実現するため、独自の音響処理技術「Intelligent Tune」の開発に力を入れております。これまでに圧縮オーディオの音質改善技術や小径スピーカーの低域増強技術、ボーカル等の音像位置を制御する定位制御技術等を製品に搭載してきました。更に、2013年度には車室内に臨場感豊かなサラウンド空間を創出する新機能を製品化し、音響機能の充実をはかりました。
今後は、音源の音色や響き、抑揚感を制御する新しい音響技術の開発を進めるとともに、車を取り巻く環境やニーズの変化、多様な聴取者の嗜好に対応するために、スマートフォンやSmart Accessと連携した音響技術の開発を推進してまいります。

(4)フルデジタルスピーカー
デジタル音源の持つ情報を圧倒的な省電力で余すことなく再生し、スピーカー駆動までの完全デジタル化を実現する、フルデジタルスピーカーシステムの開発に取り組んでいます。既に車載向け(専用AVナビゲーションと専用スピーカー)及び民生向け製品(ポータブルタイプのBluetooth®接続でのデジタル音源再生スピーカー)を市場導入していますが、2013年度には住宅の天井や浴室に設置可能な、天井埋め込み型フルデジタルスピーカーを製品化いたしました。
今後は、CDの音質を超えるハイレゾ音源の再生対応など更なる高音質化の検討を行うと共に、低消費電力などの特長性能を進化させるべく開発を推進してまいります。
注) ハイレゾ音源:従来の音楽用CDを超える音質の音楽データの総称
当社の開発活動は、主として日本で行っており、その内容は以下の通りです。

(1)自動車機器事業
①IVCS・カーナビゲーション分野
近年、外部と繋がる機能、ネットワークとクラウドを活用した新しい車載器サービスが急速に拡大しています。当社は、2013年秋に豊富な情報量、高精度の検索『Clarion Intelligent VOICE』を搭載したNX713を商品化しました。どんな検索も、話しかければ応えてくれるGoogleの音声認識技術とGoogle™ローカル検索を活用し、従来の決められた言葉の検索と異なり、思いついた言葉を発話するだけで検索が出来ます。例えば『安くてピザが美味しいイタリアンレストラン』という長めの言葉も楽に検索出来、最寄のレストランを目的地として簡単に見つけることが出来ます。その他、話した言葉の類似語を表示する『もしかして』機能も備え、これら新たに開発した『自然対話型音声認識』は更にストレスを感じさせない、あたかも会話しているような感覚で音声検索を可能とする技術です。
また、NX713には独自音響処理技術『Intelligent Tune』を搭載しており、例えばコンサートホールに居るような臨場感、サラウンド・サウンドを創出するバーチャルステージエンハンサーを新たに採用しています。
市場は日々動いています、また加速しています。当社は常に、お客さまの立場に立ち、世界市場を見据えて商品価値の高い製品を今後も引続き開発してまいります。

②オーディオ分野
オーディオ分野は引き続きスマートフォン連携商品の継続とコストパフォーマンスの高い商品の提供を行っています。
新興国を中心にオーディオ製品への期待と市場要求はまだ強く、これらに対する商品開発も継続しています。
新商品開発では高い操作性と見やすい表示と良い音作りで魅力のある製品開発を目指しています。

(2)特機事業
商用車向けテレマティックス分野においては、車載用業務端末として、業種ごとに要求される様々なニーズに対応する為に、アプリケーションのカスタマイズを容易にし、かつ、信頼性、使い勝手の高い業務用アンドロイド車載端末の開発を進めています。また、この車載端末とクラウドサーバーを繋げて、安全経済運転支援や業務効率化支援などの業務用サービスを提供します。
業務用カメラ分野においては、商用車向けに小型軽量化を実現した新型シャッター付リアビューカメラシステムや、大型車両の周辺を俯瞰表示する全周囲モニターシステムや、幅広い商用車向け車載用無線カメラシステムを商品化し、商用車における安全、安心に寄与しております。今後とも、CV向け車載機器開発を通じて、安全、安心、環境に貢献すべく、新規分野を開拓してまいります。
注) CV= Commercial Vehicle (バス/トラック等の業務用車両)


事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01814] S10024VD)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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