有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002BOF
池上通信機株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、顧客に満足していただける製品を創造するために常に技術を磨き、「技術の池上」と評価を頂けるよう、積極的に研究開発活動を行っています。研究開発は、開発本部で要素技術・機能開発を行い、それに連携してプロダクトセンター(湘南プロダクトセンター、宇都宮プロダクトセンター)で、製品化開発を行っています。また、グループ外企業との分業と連携により、自社のコア技術開発とスピードある製品開発を実現しています。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、19億16百万円です。
(1)放送システム事業関連
放送システム事業関連では、デジタル放送番組素材の撮影取材、中継伝送、編集制作、放送番組の送出・基幹網伝送に注力して、番組制作機器、有線/無線中継機器およびネットワーク機器の研究開発を行っています。 当連結会計年度では以下の主な成果がありました。放送用カメラでは、シネマ界屈指のARRI社との協業により、先期開発した放送用カメラHDK-97ARRI(2013 NAB Showで発表)を、今期製品化しました。従来の放送現場の運用スタイルのままでシネマテイストな映像表現を可能にしたことが IABM (International Association of Broadcasting Manufacturers:国際放送機器製造者協会)から認められ、HDK-97ARRIは2013年度IABM賞を受賞しました。
星明かり程度の0.001 lx / F1.4でカラー動画(60fps)撮影が可能な、超高感度3CMOS HDTVカメラ(HDL-4500)を製品化しました。日中でも最適な映像が得られるNDフィルタを搭載しており、昼夜連続監視カメラ、情報カメラとしての利用が始まっています。
UnicamHDシリーズに、多彩な映像再現力を備える大型スタジオカメラ(HDK-790GX)を加えました。また、ポータブルタイプカメラとの組合せにより大型スタジオレンズ・各種高性能VFの使用を可能にするシステムエキスパンダ(SE-H750)、各種フォーマット出力に対応したベースステーション(BS-98)、カメラコントロールユニット(CCU-980)、Ethernetによるリモート操作機能を持ったオペレーションパネル(OCP-300)等を製品化しました。 カメラ用ビューファインダ(VF)は、従来のCRT、液晶パネルタイプからカメラマンの運用性能を格段に上げる有機ELパネル採用の7.4型(VFE740HD)を製品化しました。
放送用モニタでは、従来使用されてきたCRTマスターモニタからの置換えを目的に、高品質(広ダイナミック、高速応答)の映像表現が可能な有機ELパネルを採用したハイエンドマスターモニタ2機種、17型FHD(HEM-1770WR)、25型FHD(HEM-2570W)を製品化しました。また、LCDを採用したマルチフォーマットモニタ HLMシリーズでは、17型高品質なFHD(HLM-1751WR)、従来モニタより高さを低くした9型(HLM-905WCS)、スタジオサブ等に設置されている多数の弊社モニタの表示制御をするための新たなシリアルリモートコントローラ(SRC-400)を製品化しました。
そのほかのスタジオ機器では、放送映像システムを構成するルーティングスイッチャ、プロダクションスイッチャ、コンバータ機能を統合製品として開発し、MuPS-4000シリーズを製品化しました。小規模から大規模まで4種類のラインアップを(10U、6U、3U、1U)用意し、お客様の要求に応じたシステム規模、機能を選択・構成できます。ルーティングスイッチャは144×144(10U棚板)を最大構成とし、72×72(6U棚板)、45×36(3U棚板)、18×9(1U棚板)の4構成、プロダクションスイッチャは、6M/E(10U棚板)、4M/E(6U棚板)、2M/E(3U棚板)を3棚板の中から選択できます。MuPS-4000シリーズSD/HD/3G SDIのトリプルレートの信号に対応することに加え、4Kの映像制作に向け3G×4本の連動制御を実現しました。また、プロダクションスイッチャのコア機能として三次元効果(3Dエフェクタ)を開発し、多様なエフェクト形状を実現して製品に組み込みました。
無線伝送・通信機器では、マルチユースデジタルFPU(PP-60)の周波数帯を拡大し、より多くのユーザでの利用を可能としました。また、ヘリコプター自動追尾では、基地局の直上通過にも対応した高速追尾/ダイバシティ受信システムを製品化しました。また、最大6本のHD-SDI信号を1本の光ファイバーケーブルで伝送できる、映像パケット化多重光伝送装置(HTR series)を開発・製品化しました。
(2)産業システム事業関連
セキュリティ機器関連では、2020年の東京オリンピック招致もあり、防犯市場は更に注目されています。 これからの安全、安心に対する意識の高まりによる市場ニーズに応えるため、ハイビジョン機器の開発とネットワーク機器等の研究開発を行いました。ハイビジョン機器では、新開発の高感度フルハイビジョン1/2.8型CMOSを採用し、ハイビジョンの高画質と監視カメラとしての運用性を兼ね備えた小型ハイビジョンカメラ「ISD-220HD」、1/2.8型フルハイビジョン(1920×1080)CMOSセンサを採用し、水平360°の高速旋回と高倍率ズームを実現した、フルハイビジョンドーム型コンビネーションカメラ「PCS-300HD」を製品化しました。また、監視用ハイビジョンモニタ「FCM-E1850HD」(18.5型)、「FCM-E2400HD」(24型)の2機種を製品化しました。
ネットワーク機器では、記録圧縮方式にH.264を採用し、アナログカメラとIPネットワークカメラの映像入力を備えたハイブリッドデジタルレコーダ「SDR-208HV」(8入力)、「SDR-216HV」(16入力)を開発・製品化、圧縮方式にH.264、JPEG、JPEG2000を採用したネットワークカメラやエンコーダに対応したスタンドアローンタイプの9CH/16CHネットワークレコーダ「INR-2000」を開発・製品化しました。また、41万画素1/3型CMOSセンサ搭載の、ネットワーク/ハイパーダイナミックカメラ「IPD-BX11」、ドーム型ネットワーク/ハイパーダイナミックカメラ「IPD-DM11」の2機種を製品化しました。
メディカル関連では微細手術の高度化を支える映像装置の研究開発を進めています。
主要製品である脳神経外科、眼科向け手術顕微鏡カメラでは、小型高感度化、高解像化、高忠実再生等の研究開発を進め、お客様の多様な要望に応えています。
また、高度先端医療の発展を見据え、低侵襲微細手術の研究を進めている大学と協力関係を結び、高精度な微細手術を支える映像装置の研究開発を進めています。
検査機器関連では品質の高度化を支えるため、画像処理とメカトロニクスを融合した検査装置の研究開発を行ない、更なる事業拡大に努めています。
主要製品である錠剤検査装置TIE-9000シリーズに、池上独自の光学合成技術を活用した高精度な3D検査機能(ASI:Advanced Shape Inspection)を開発し、お客様の高度化する高精度検査要求に応えています。さらに、進展する医薬品の品種多様化を見据え、錠剤内部精密検査の研究開発を進め、その成果として2014年の医薬品の製造技術国際展(インターフェックス・ジャパン)に参考出展の予定です。
平面検査装置では独自の照明制御機構の研究開発を進め、従来検出が困難であった欠陥検出の課題に取り組み、お客様の製品品質向上に努めています。
また、色検査については、当社高色忠実XYZカメラ(RTC-21)に、お客様がカスタマイズできる開発環境の提供と、品質の高度化に向け測色精度向上の研究開発を進めています。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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