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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001TQM

有価証券報告書抜粋 古野電気株式会社 研究開発活動 (2014年2月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループは、多年にわたる研究により培った、超音波、電磁波を中心としたセンサー技術の一層の深耕、拡大をはかるとともに、それをより幅広く展開活用するため、長期的視野にたって、無線通信技術、情報処理技術、画像処理技術、メカトロニクス技術などの研究開発を進めております。これらの研究開発は当社の技術研究所及び各事業部門の開発部で行っております。
当連結会計年度における研究開発費の総額は52億3千7百万円であり、売上高に対する比率は6.9%であります。

セグメント別の主な研究開発活動を示すと次のとおりであります。

(1)舶用事業

①航海機器
商船向けの新製品として、国際海事機関(IMO)の性能基準に合致した海図表示機能付き航海用レーダー(チャートレーダー)「FAR-3000」シリーズを開発しました。本製品は、探知距離と電波の周波数帯域の異なるXバンドとSバンドのうち、Sバンドでは電波の発振部にマグネトロンを採用したモデルに加えて、当社初となる固体化素子を採用したモデルを取り揃えました。また、2012年から2018年にかけて国際航海に従事する一定規模の船舶への搭載が段階的に義務化される電子海図情報表示システム(ECDIS)については、スタンドアロン操作を希望される既存船等を対象に新機種「FMD-3100」を開発しました。現行機種「FMD-3200/3300」と同様のバックアップ要件に合致しているため、2台搭載による海図のペーパーレス化にも貢献します。
海外プレジャー向けの新製品では、世界初となる無線LANレーダー「DRS4W」を開発しました。小型のレドーム・アンテナを船上に設置し、アップル社のiPadやiPhoneと無線LANで接続してレーダー映像を表示・操作します。従来と異なり場所を選ばずに操作できるため、各種機器の設置スペースに限りがある中小型艇でもご活用いただけます。

②漁労機器
国内漁業向けの新製品は、2機種開発しました。国内漁船向けプロッタの中位機種となる漁労用カラービデオプロッタ「GD-300」は、航海用レーダー「FR-8005」シリーズや同「FR-1407」シリーズのレーダー映像重畳機能や、他船航跡を見やすくする細線化トレイル機能等、漁船操業に貢献する各種機能を備えております。広帯域カラー魚群探知機「FSS-1210」は、現行機種「FCV-2000BB」と同等以上に高精度な魚体長計測グラフ表示機能を具備するとともに、さらなる高分解能映像を実現しました。
漁業新興国市場向けの新製品では、5.7型カラーLCD魚群探知機「FCV-688」を開発しました。本製品は、魚群探知機の基本機能を踏襲した上で機構面の機能を見直し、大幅なコストダウンを実現しました。

③その他
局地気象観測に最適化した気象レーダー2機種「WR-2100」と「WR-50」を当社で初めて開発しました。「WR-2100」は水平と垂直の偏波を同時に送受信する二重偏波の小型固体化ドップラ気象レーダーであり、「WR-50」は水平の偏波を送受信する単一偏波の小型固体化ドップラ気象レーダーです。都市部のビル屋上などに30km単位でメッシュ状に設置することで、既存の大型気象レーダーでは探知しにくい高度500~2,000mに発生する雨雲を探知します。現状では予測困難なゲリラ豪雨(局地的短時間集中豪雨)の発生探知と降雨予測の精度向上を目指して、局地気象予測システムの実用化に向けた産学連携の研究開発を進めています。

当セグメントに係る研究開発費は31億2千5百万円であります。

(2)産業用事業
GPS機器分野では、新世代のGNSS受信チップ「eRideOPUS7」(イーライド・オーパス7)を搭載したマルチGNSS受信モジュール「GN-87」、「GV-87」、「GT-87」を開発しました。これらのモジュールは、米国のGPS測位衛星や静止衛星による位置補正システム「SBAS」(エスバス)に加えて、日本の準天頂衛星システム(QZSS)、ロシアの全地球航法衛星システム「GLONASS」(グロナス)も同時に受信が可能です。また、アンチ・ジャミング機能(妨害波対策)や耐マルチパス機能(反射波対策)を搭載し、ノイズ除去性能を従来機種に比べて向上させております。「GN-87」は、カーナビゲーションなどに向けた一般的な受信モジュールです。自律航法(推測航法)機能を有する「GV-87」は、トンネルや高層ビルが林立して衛星電波を受信しにくい都市部の「アーバンキャニオン」でも高精度な位置情報を提供します。UTC(協定世界時)に同期した正確な時刻情報とタイムパルス(1PPS)を出力する「GT-87」は、携帯電話の第4世代通信規格「LTE-Advanced」の小型基地局(スモールセル)等に最適化した製品仕様としています。
医療機器分野では、超音波骨密度測定装置「CM-200light」を開発しました。本製品は、新興国での骨密度測定の普及をコンセンプトにコストダウンと信頼性向上を実現しました。基本機能は、現行機種「CM-200」を踏襲する一方、摺動抵抗による振動子駆動方式を廃止し、新駆動方式を採用することで操作部の信頼性を大幅に改善しました。また、タブレット端末ソフトを開発し、タブレット端末からCM-200lightの操作、測定データの管理を行えるようにしました。

当セグメントに係る研究開発費は13億1千5百万円であります。

上記以外に、事業セグメントに帰属しない本社管理部門の研究開発費として7億9千6百万円を支出しております。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01839] S1001TQM)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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