有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002609
古河電池株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当グループは自動車及び各種産業用二次電池、電源及び応用機器メーカーとして、電気エネルギーの貯蔵・変換と高効率化に関する研究開発を推進し、鉛蓄電池、アルカリ蓄電池、リチウムイオン蓄電池、新種電池、その周辺機器及び電源装置の製品開発と環境対応技術の開発を行っております。また各種製品の品質・信頼性の改善並びに生産性向上とコストダウンを図るための基盤技術、生産技術、設備技術開発も積極的に実施しております。
当連結会計年度における研究開発費総額は1,504百万円であります。各事業分野別の研究の目的、主要課題及び研究成果は次のとおりであります。
自動車用鉛蓄電池の分野では、顧客要求に応える現用電池の性能改善に加え、国内・海外の環境規制に対応して急速に普及しているISS(アイドリングストップ)車、マイクロハイブリッド車に適応した充電受入性向上を図った製品開発を行い、ISS車用制御弁式鉛蓄電池、ISS車用液式鉛蓄電池が次々と新車メーカーに採用され、ISS車用鉛蓄電池の市販展開も鋭意進めています。また、新車メーカーのハイブリッド車補機用制御弁式電池の開発とその市販展開・海外規格品対応を進めています。そして、更に一段レベルアップした環境重視の次世代車の要求に応えたキャパシタハイブリッド型鉛蓄電池「UltraBattery®」(CSIRO:オーストラリア連邦科学産業研究機構と共同開発)の開発を行い、2013年4月に市販展開(ECHNO®[エクノ] IS UltraBattery)し、ラインナップ化を進め、新車メーカーへの納入も開始しました。
一方、厳しさを増す価格競争に対応するため、電池設計の見直しや活物質の利用率向上による材料のセービングなど様々なコストダウンに精力的に取組んでおります。更に、生産技術、設備技術開発の取組みとして、新設備・新生産技術の導入や新材料の適用による工程品質改善、材料ロスの低減、工程屑鉛のリサイクル、工程の見える化などを継続して推進しております。加えてグローバル展開として、海外子会社であるタイのサイアム・フルカワ株式会社の能力増強をはじめ、インド、ベトナム、マレーシアへの技術支援を進めております。
産業用電池の分野では、現用電池の性能改善とコストダウンを進めるとともに、2011年度に製品化したサイクルユース用制御弁式鉛蓄電池「FCP®」シリーズなど、電力貯蔵・自然エネルギーの貯蔵などのサイクル用途向けに適用できる長寿命鉛蓄電池の市場展開を進めております。特に風力、太陽光発電などスマートグリッド構想における自然エネルギーの貯蔵に関しては、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託による「米国スマートグリッド実証事業」において、2012年度から本格的な実証試験が進められ良好な結果が得られております。
また、上記キャパシタハイブリッド型鉛蓄電池「UltraBattery®」を産業用途へ適用したUBシリーズを開発し、数々の民間実証試験や、経済産業省が進める国内最大規模のスマートコミュニティ実証事業である「次世代エネルギー・社会システム実証事業」において、スマートコミュニティ・スマートグリッド用としてより優れた性能を有する電池であることを実証し、2013年度に製品化しました。一方、当社の福島県いわき事業所内に次世代産業用「UltraBattery®」を用いたマイクログリッド蓄電システムを構築し、産業用「UltraBattery®」の実証、BMU(バッテリーマネージメントユニット)の開発と実証、及び運用ノウハウの蓄積や最適な運用技術の開発を進めております。
ニッケル・カドミウム蓄電池では、列車用電池の新幹線向け拡販のため実車試験とベンチ試験を進めております。また、基盤技術・生産技術の向上とコストダウンに向けた取組みを引き続き進めております。
電源機器の分野では、直流電源装置のコストダウン、新型タッチパネルの開発、蓄電池診断装置のUPS対応版の開発を進め、製品化を行いました。当社独自の蓄電池診断装置の拡販と海外展開も進めております。さらに、風力、太陽光等の自然エネルギーの有効活用を目的としたBMUの開発にも取組んでおります。
リチウムイオン電池では、JAXA(独立行政法人宇宙航空研究開発機構)と次期衛星用電池の開発を行うとともに、安全性が高く、環境負荷の低い水性ペースト式リン酸鉄リチウムイオン電池の開発を進め、サンプル提供など事業化に向けた準備を進めております。また「次世代エネルギー・社会システム実証事業」において、「北九州市東田地区」と「けいはんな学研都市」の実証サイトでスマートコミュニティ・スマートグリッド用途に向けた実証試験を進めております。
新規事業核、新規事業領域の開拓育成を目標とした取組みとして、難燃性マグネシウム空気電池の研究開発を進めており、災害時の情報端末充電用電源などへの製品化を検討しております。
そのほか、コンピュータシミュレーション技術の活用では、シミュレーションによる鋳造技術向上、成形技術向上を支援すると共に、詳細な電池設計、熱分析、強度解析などの技術構築と熱流体解析ソフトの導入などを行い、新製造技術導入や製品製作前の設計段階における事前解析・品質確認、蓄電池特性の改善、鉛のセービング、工場での生産効率向上等に適用し、開発のスピードアップを図っております。
当連結会計年度における研究開発費総額は1,504百万円であります。各事業分野別の研究の目的、主要課題及び研究成果は次のとおりであります。
自動車用鉛蓄電池の分野では、顧客要求に応える現用電池の性能改善に加え、国内・海外の環境規制に対応して急速に普及しているISS(アイドリングストップ)車、マイクロハイブリッド車に適応した充電受入性向上を図った製品開発を行い、ISS車用制御弁式鉛蓄電池、ISS車用液式鉛蓄電池が次々と新車メーカーに採用され、ISS車用鉛蓄電池の市販展開も鋭意進めています。また、新車メーカーのハイブリッド車補機用制御弁式電池の開発とその市販展開・海外規格品対応を進めています。そして、更に一段レベルアップした環境重視の次世代車の要求に応えたキャパシタハイブリッド型鉛蓄電池「UltraBattery®」(CSIRO:オーストラリア連邦科学産業研究機構と共同開発)の開発を行い、2013年4月に市販展開(ECHNO®[エクノ] IS UltraBattery)し、ラインナップ化を進め、新車メーカーへの納入も開始しました。
一方、厳しさを増す価格競争に対応するため、電池設計の見直しや活物質の利用率向上による材料のセービングなど様々なコストダウンに精力的に取組んでおります。更に、生産技術、設備技術開発の取組みとして、新設備・新生産技術の導入や新材料の適用による工程品質改善、材料ロスの低減、工程屑鉛のリサイクル、工程の見える化などを継続して推進しております。加えてグローバル展開として、海外子会社であるタイのサイアム・フルカワ株式会社の能力増強をはじめ、インド、ベトナム、マレーシアへの技術支援を進めております。
産業用電池の分野では、現用電池の性能改善とコストダウンを進めるとともに、2011年度に製品化したサイクルユース用制御弁式鉛蓄電池「FCP®」シリーズなど、電力貯蔵・自然エネルギーの貯蔵などのサイクル用途向けに適用できる長寿命鉛蓄電池の市場展開を進めております。特に風力、太陽光発電などスマートグリッド構想における自然エネルギーの貯蔵に関しては、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託による「米国スマートグリッド実証事業」において、2012年度から本格的な実証試験が進められ良好な結果が得られております。
また、上記キャパシタハイブリッド型鉛蓄電池「UltraBattery®」を産業用途へ適用したUBシリーズを開発し、数々の民間実証試験や、経済産業省が進める国内最大規模のスマートコミュニティ実証事業である「次世代エネルギー・社会システム実証事業」において、スマートコミュニティ・スマートグリッド用としてより優れた性能を有する電池であることを実証し、2013年度に製品化しました。一方、当社の福島県いわき事業所内に次世代産業用「UltraBattery®」を用いたマイクログリッド蓄電システムを構築し、産業用「UltraBattery®」の実証、BMU(バッテリーマネージメントユニット)の開発と実証、及び運用ノウハウの蓄積や最適な運用技術の開発を進めております。
ニッケル・カドミウム蓄電池では、列車用電池の新幹線向け拡販のため実車試験とベンチ試験を進めております。また、基盤技術・生産技術の向上とコストダウンに向けた取組みを引き続き進めております。
電源機器の分野では、直流電源装置のコストダウン、新型タッチパネルの開発、蓄電池診断装置のUPS対応版の開発を進め、製品化を行いました。当社独自の蓄電池診断装置の拡販と海外展開も進めております。さらに、風力、太陽光等の自然エネルギーの有効活用を目的としたBMUの開発にも取組んでおります。
リチウムイオン電池では、JAXA(独立行政法人宇宙航空研究開発機構)と次期衛星用電池の開発を行うとともに、安全性が高く、環境負荷の低い水性ペースト式リン酸鉄リチウムイオン電池の開発を進め、サンプル提供など事業化に向けた準備を進めております。また「次世代エネルギー・社会システム実証事業」において、「北九州市東田地区」と「けいはんな学研都市」の実証サイトでスマートコミュニティ・スマートグリッド用途に向けた実証試験を進めております。
新規事業核、新規事業領域の開拓育成を目標とした取組みとして、難燃性マグネシウム空気電池の研究開発を進めており、災害時の情報端末充電用電源などへの製品化を検討しております。
そのほか、コンピュータシミュレーション技術の活用では、シミュレーションによる鋳造技術向上、成形技術向上を支援すると共に、詳細な電池設計、熱分析、強度解析などの技術構築と熱流体解析ソフトの導入などを行い、新製造技術導入や製品製作前の設計段階における事前解析・品質確認、蓄電池特性の改善、鉛のセービング、工場での生産効率向上等に適用し、開発のスピードアップを図っております。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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