有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001JSE
マブチモーター株式会社 研究開発活動 (2013年12月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの研究開発活動は、当社及び万宝至馬達(東莞)有限公司(「アジア」セグメント)で行っており、その内容は次のとおりであります。
当社組織としては、技術本部の下に第一製品開発部、第二製品開発部、生産技術部を設置、その他、基礎技術、知的財産、試験評価、技術調査、技術管理などの各グループを本部の直轄として設置しており、主として後述する技術ロードマップに基づく要素技術開発、戦略用途を中心とした新製品開発などの高付加価値業務を担っております。一方、万宝至馬達(東莞)有限公司に設置のR&Dセンター(以下、「R&Dセンター」)においては、立ち上げ当初から改良設計業務を中心として担当し、中国地場マーケットへの迅速な製品投入対応を目的とした新製品開発業務、及び本社より委託された新製品開発業務についても実施しております。
タイムリーな新製品開発とその市場投入を実現するため、市場調査やベンチマーキングによる情報を基に技術ロードマップを作成し、計画的な要素技術開発を実施しております。また、当期からはCFT(クロスファンクショナルチーム)を立ち上げ、部門横断的にこれらに取り組むなど、より一層の体制強化を図りました。
このような活動を実施する中、当社モーターの新規参入分野と適用用途への対応力強化及び工場進出国における人件費の急激な上昇に対応するため、特に下記の検討と施策展開を急務と捉え実行中であります。
(1)強化事業であるブラシレスモーターのシェア拡大に必須となる回路設計技術の強化
(2)革新的視点による生産ライン人数の大幅な削減の適用範囲拡張
(3)発生原理に遡った根本的機械ノイズ・振動の低減技術の深耕
(4)オプション機構取り付け技術の強化と対応範囲の拡大
次に、用途ごとの対応状況でありますが、現在の主力分野は自動車電装事業となっており、当該事業におけるそれぞれの用途について、技術部門、営業部門が一体となり対応を行っております。
パワーウインドウ用途:
国内外の大手顧客への販売拡大により、売上高170億円を超える事業の柱となる重要な用途となりました。また、後述する小型軽量パワーウィンドウ用モーターの生産を立ち上げるとともに、別途開発中のモデルにより北米大手自動車メーカーからのサプライヤー認証を取得することが出来ました。これらの実績から、引き合いも増え、これに対応するため技術サービス人員も増強中であります。
パワーシート用途:
差別化した小型高トルクの製品の投入により、大手顧客からの採用が拡大しておりますが、更なるシェア向上に向けて、製品ラインナップの強化を図っております。
その他小型電装用途:
従来から当社の競争力が高い分野ではありますが、小型高トルクかつ低振動、低機械ノイズを特徴としたモデルの展開などにより、更なる競争力向上を目指し活動しております。
また、それ以外の市場用既存モーター機種におきましても、従来どおり、当社のノウハウを結集した特性改善やリモデルにより付加価値を向上させるとともに、前述のR&Dセンターの活用などにより、市場、顧客ニーズに対する迅速な開発体制を実現しております。
当連結会計年度における研究開発費は37億6千3百万円、当社所有の産業財産権の総数は600件(国内95件、海外505件)、新規出願件数は国内外合計で30件となっております。研究開発活動に従事する人員は425名(当社238名、万宝至馬達(東莞)有限公司モーターR&Dセンター187名)であります。
なお、当連結会計年度における代表的な新製品は次のとおりであります。
(1)車載用小型・高トルクモーター RS-656WA
当社既存機種と同等サイズでトルク・静音性・寿命・剛性を向上させたモデルです。
本製品は作動時の振動を大幅に低減し実使用環境における静音性を向上させるとともに、耐久性向上のニーズに対応すべく、高剛性・高出力・長寿命を実現致しました。
本製品は車載用では現在伸長の著しいエレクトリックパーキングブレーキ(EPB)への搭載が始まっており、今後更に他用途への展開を予定しています。
(2)小型・軽量パワーウインドウ用モーター GD-558
本製品は当社が強みを持つ小型・軽量・低コストを従来品より更に追求した製品であり、市場の強いニーズである軽量化による燃費改善、コスト低減を実現するモデルであります。ネオジム磁石を使用せず一般的なフェライト磁石を採用しながらも、新規ギアユニット設計や当社独自のセルフロック機構などにより、既存機種と同等性能で15%の軽量・小型化を実現しました。日系大手自動車メーカーへの採用が始まっています。
(3)中型ブラシレスモーター IS-94B
当社初となる700Wブラシレスモーターであり、従来品と比べ小型・低コストを実現したモデルであります。磁気回路設計、製品構造設計による高効率・低騒音化を実現したモデルであり、アシスト自転車への搭載が始まっており、今後は福祉機器、園芸機器等への展開を予定しています。
当社組織としては、技術本部の下に第一製品開発部、第二製品開発部、生産技術部を設置、その他、基礎技術、知的財産、試験評価、技術調査、技術管理などの各グループを本部の直轄として設置しており、主として後述する技術ロードマップに基づく要素技術開発、戦略用途を中心とした新製品開発などの高付加価値業務を担っております。一方、万宝至馬達(東莞)有限公司に設置のR&Dセンター(以下、「R&Dセンター」)においては、立ち上げ当初から改良設計業務を中心として担当し、中国地場マーケットへの迅速な製品投入対応を目的とした新製品開発業務、及び本社より委託された新製品開発業務についても実施しております。
タイムリーな新製品開発とその市場投入を実現するため、市場調査やベンチマーキングによる情報を基に技術ロードマップを作成し、計画的な要素技術開発を実施しております。また、当期からはCFT(クロスファンクショナルチーム)を立ち上げ、部門横断的にこれらに取り組むなど、より一層の体制強化を図りました。
このような活動を実施する中、当社モーターの新規参入分野と適用用途への対応力強化及び工場進出国における人件費の急激な上昇に対応するため、特に下記の検討と施策展開を急務と捉え実行中であります。
(1)強化事業であるブラシレスモーターのシェア拡大に必須となる回路設計技術の強化
(2)革新的視点による生産ライン人数の大幅な削減の適用範囲拡張
(3)発生原理に遡った根本的機械ノイズ・振動の低減技術の深耕
(4)オプション機構取り付け技術の強化と対応範囲の拡大
次に、用途ごとの対応状況でありますが、現在の主力分野は自動車電装事業となっており、当該事業におけるそれぞれの用途について、技術部門、営業部門が一体となり対応を行っております。
パワーウインドウ用途:
国内外の大手顧客への販売拡大により、売上高170億円を超える事業の柱となる重要な用途となりました。また、後述する小型軽量パワーウィンドウ用モーターの生産を立ち上げるとともに、別途開発中のモデルにより北米大手自動車メーカーからのサプライヤー認証を取得することが出来ました。これらの実績から、引き合いも増え、これに対応するため技術サービス人員も増強中であります。
パワーシート用途:
差別化した小型高トルクの製品の投入により、大手顧客からの採用が拡大しておりますが、更なるシェア向上に向けて、製品ラインナップの強化を図っております。
その他小型電装用途:
従来から当社の競争力が高い分野ではありますが、小型高トルクかつ低振動、低機械ノイズを特徴としたモデルの展開などにより、更なる競争力向上を目指し活動しております。
また、それ以外の市場用既存モーター機種におきましても、従来どおり、当社のノウハウを結集した特性改善やリモデルにより付加価値を向上させるとともに、前述のR&Dセンターの活用などにより、市場、顧客ニーズに対する迅速な開発体制を実現しております。
当連結会計年度における研究開発費は37億6千3百万円、当社所有の産業財産権の総数は600件(国内95件、海外505件)、新規出願件数は国内外合計で30件となっております。研究開発活動に従事する人員は425名(当社238名、万宝至馬達(東莞)有限公司モーターR&Dセンター187名)であります。
なお、当連結会計年度における代表的な新製品は次のとおりであります。
(1)車載用小型・高トルクモーター RS-656WA
当社既存機種と同等サイズでトルク・静音性・寿命・剛性を向上させたモデルです。
本製品は作動時の振動を大幅に低減し実使用環境における静音性を向上させるとともに、耐久性向上のニーズに対応すべく、高剛性・高出力・長寿命を実現致しました。
本製品は車載用では現在伸長の著しいエレクトリックパーキングブレーキ(EPB)への搭載が始まっており、今後更に他用途への展開を予定しています。
(2)小型・軽量パワーウインドウ用モーター GD-558
本製品は当社が強みを持つ小型・軽量・低コストを従来品より更に追求した製品であり、市場の強いニーズである軽量化による燃費改善、コスト低減を実現するモデルであります。ネオジム磁石を使用せず一般的なフェライト磁石を採用しながらも、新規ギアユニット設計や当社独自のセルフロック機構などにより、既存機種と同等性能で15%の軽量・小型化を実現しました。日系大手自動車メーカーへの採用が始まっています。
(3)中型ブラシレスモーター IS-94B
当社初となる700Wブラシレスモーターであり、従来品と比べ小型・低コストを実現したモデルであります。磁気回路設計、製品構造設計による高効率・低騒音化を実現したモデルであり、アシスト自転車への搭載が始まっており、今後は福祉機器、園芸機器等への展開を予定しています。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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