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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10029EB

有価証券報告書抜粋 ファナック株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績

2013年度の当社グループを取り巻く事業環境につきましては、期前半は、米国市場が好調を維持するなど一部で活発な動きが見られたものの、中国市場の回復が遅れ、また国内・欧州市場で低迷が続くなど、総じて厳しい状況でした。
しかし期後半に入り、円安の効果があらわれ始めたことや、製造業における設備投資が増加傾向となるなど、市場環境が好転し、業績は緩やかな回復基調となりました。
このような中、当社グループではFA・ロボット・ロボマシンの各商品別に3つの事業本部を置き、関連する研究所とセールスを所属させ、これを各事業本部長が一括して指揮する体制を敷きました。これは、それぞれの商品毎の市場において、研究所とセールスがより緊密に連携して顧客ニーズを迅速かつ的確に把握し、それを直ちに商品開発に活かすという当社グループの原点に立ち返るものです。この新組織のもと、研究開発においては高信頼性を基本にした商品の高性能化および知能化をより一層推し進めました。また製造においてはロボット化による生産効率の向上に引き続き取り組みました。これらにより競争力の更なる強化に努めました。
2013年度の連結売上高は4,509億76百万円(前期比9.5%減)、連結経常利益は1,743億60百万円 (前期比8.8%減)、連結純利益は1,109億30百万円(前期比7.9%減)となりました。

なお、当社グループは、CNCシステムとその応用商品を提供する企業グループとして、単一セグメントの事業を営んでおりますが、商品部門別の状況は以下のとおりです。

〔FA部門〕
CNCシステムの主要顧客である工作機械業界は、国内・海外ともに総じて厳しい状況が続きましたが、期後半になり円安傾向の定着などからようやく需要回復傾向が見られました。厳しい状況が続いていた当社グループにおけるCNCシステムの売上につきましても、これに伴い、期後半には緩やかな回復傾向が見られるようになりました。
レーザにつきましては、国内・海外ともに売上が低調に推移しておりましたが、期後半には回復の傾向が見られるようになりました。
FA部門の連結売上高は、2,226億43百万円(前期比11.3%増)、全連結売上高に対する構成比は49.4%となりました。

〔ロボット部門〕
ロボットにつきましては、国内市場では、自動車産業において設備投資の谷間の時期となりましたが、一般産業向けの売上は増加しました。海外市場では、米州向けが好調を維持し、回復が遅れていた欧州向けも期後半になりはっきりとした回復傾向が見られるようになりました。また中国市場の動きも活発でした。
ロボット部門の連結売上高は、1,468億66百万円(前期比23.3%増)、全連結売上高に対する構成比は32.6%となりました。

〔ロボマシン部門〕
ロボドリル(小型マシニングセンタ)につきましては、国内は底堅くまた海外でも堅調に推移したものの、一部IT産業からの一時的な需要増があった前年度と比較すると、年間売上は大幅に減少しました。こうした中、当年度の終盤から、再び一部IT産業からの急激な需要増により、売上に一時的かつ短期的な増加傾向が現れ始めています。
ロボショット(電動射出成形機)につきましては、国内・海外ともに堅調に推移しました。
ロボカット(ワイヤカット放電加工機)につきましては、国内・海外ともに堅調に推移しました。
ロボナノ(超精密ナノ加工機)につきましては、海外市場開拓のための販売活動を強化し、成果をあげました。
ロボマシン部門の連結売上高は、814億67百万円(前期比54.5%減)、全連結売上高に対する構成比は18.0%となりました。

(2) キャッシュ・フロー

連結キャッシュ・フローは、947億95百万円となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は8,236億69百万円となりました。

(各キャッシュ・フローの状況)
営業活動の結果得られた資金は、1,255億59百万円と、前連結会計年度に比べ332億89百万円減少しました。これは主に税金等調整前当期純利益が減少したことによるものです。
投資活動の結果使用した資金は、164億68百万円であり、前連結会計年度に比べ274億96百万円減少しました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が減少したことによるものです。
財務活動の結果使用した資金は、319億29百万円であり、前連結会計年度に比べ79億9百万円減少しました。これは、主に配当金の支払いが減少したことによるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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