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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001H0A

有価証券報告書抜粋 オプテックスグループ株式会社 研究開発活動 (2013年12月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、センシングテクノロジーをベースに人々の暮らしや産業社会に「安全・安心・快適」の実現を果たすため、世の中の様々な課題やニーズに対してその解決方法を提案し、顧客満足度の向上を目指して研究開発を進めております。同時に、基礎研究を通してマイクロウェーブ、レーザーといったセンシングに関わる要素技術や通信技術を確立させ、それらモジュールの内製化を進めることにより、製品の差別化や付加価値を高めるなど、新たな事業機会を創出しております。また、複数の部門が共同で新製品開発を進める「コンカレント開発体制」の整備を進め、従前から展開してきました開発情報の共有システムを活用して、調達・設計・生産技術・品質管理、そして国内外の営業など各部門が協力することで、開発スピードが向上し、大幅なコストダウンを実現いたしました。
当社グループにおける研究開発活動は、当社、国内関係会社であるオプテックス・エフエー株式会社、技研トラステム株式会社、株式会社ジーニック、ジックオプテックス株式会社及びセンサビジョン株式会社、海外関係会社であるFIBER SENSYS INC.、OPTEX(DONGGUAN)CO., LTD.及びRAYTEC LIMITEDにおいて行っております。
当連結会計年度の研究開発費の総額は17億35百万円であり、対売上高比率は7.4%となっております。


(1) 防犯関連
近年、テロや凶悪犯罪など人々の生活を脅かす犯罪が増加する中、遠隔監視による機械警備システムの有効性を高めるため、不審者が建物への侵入後に検知する「事後通報」から、侵入を未然に防ぐ「事前抑止」が重視されています。そのため、高い信頼性を有する屋外用防犯センサや画像監視カメラが組み込まれたシステムが普及しております。
住宅・事業所・店舗・商業施設はもとより、世界的な需要として、港湾・空港・発電所など、社会インフラに関わる重要拠点や公共施設への防犯対策が求められており、当社では、様々な防犯ニーズに応えたセキュリティシステムの研究、開発に取り組んでおります。
当連結会計年度の主な成果は、次のとおりです。
①「OPTEX Smart Line シリーズ」
前年度に発売した電池駆動型長距離警戒用防犯センサに続く「Smart Lineシリーズ」第二弾として、有線式汎用長距離警戒用防犯センサ「SL-200/350/650QN」3機種を開発し、発売いたしました。
美観重視・設置容易性重視のシリーズ統合コンセプトを忠実に踏襲しつつ、価格・設置場所ともに消費者に最も選んでいただきやすい汎用クラスのラインアップに仕上げたものです。今後は当社の主力製品群の一つとして、世界市場全てを視野に展開を図ってまいります。
②「屋内センサ RXC/CDX シリーズ」
当社の屋内用防犯センサのラインナップを一新すべく、汎用センサ「RXCシリーズ」と、高機能センサ「CDXシリーズ」を相次いで開発、発売いたしました。
従来機種で営々と築いてきた高性能・高品質のブランドイメージをより強固にするため、当社技術の粋を集めた集大成ラインナップです。当社技術の根幹をなす赤外線技術に、それを補完するマイクロ波技術及びそれらを有効にコントロールするソフトウエア技術を組合せた、完成度の高い製品に仕上がっております。
欧州EN規格や米国UL規格からも認定を受け、技術的評価の裏付けも得ております。今後の世界展開が期待される製品群です。
③「家庭用簡易防犯システム Home Beat シリーズ」
発展著しい新興国市場向けに、当社固有のセンシング技術とワイヤレス通信技術を融合させた新しいコンセプトの「家庭用簡易防犯システム Home Beatシリーズ」を開発し、発売いたしました。
家庭用防犯システムの需要伸長は先進国のみならず、経済成長に伴い新興国にも今後益々期待されるところです。当社はそのような需要興隆にいち早く着目し、既存画像システムとの親和性、家庭用途としての操作の容易さ、そして設置の手軽さを重視した簡易防犯システムを提案することといたしました。人のいるとき、いる所のみを重点的に映像監視することで、より簡便で生活感覚にフィットした製品性を実現しています。当社のセンシング技術の新しい活用分野として、今後の成長が大いに期待される製品群となっております。
④「LED照明 シリーズ」
「必要なときに、必要なあかり」をコンセプトに3製品を発売いたしました。
「LC-3300SC90Dシリーズ」は、小規模(駐車台数15台程度)の屋外月極、時間貸駐車場用の節電タイプLED常夜灯です。夜間の駐車場や道路に設置されている「常夜灯」は、多くの場合、防犯や安全性の確保が主な目的です。しかし、夜間に常に一定の明るさを保つ必要がない場所では、無駄な明かりにもなってしまいます。この矛盾点をセンサ連動により、誰もいないときにはほんのり点灯、人がいるときにはちょうど良い明かりに調光することで節電と安心感の新しい光の価値をご提供できる製品です。
「LC-1000SC90Dシリーズ」は、災害避難所向けのセンサ調光機能付ソーラーLED照明です。避難階段、津波避難タワー、避難誘導路など電源の取れない環境を想定し、災害時にも明かりが与える安心感を提供できる製品として開発した製品です。
「LA-1LED」は、倉庫・資材置き場など死角となる場所や、裏出入り口などに最適な防犯用LEDセンサライトです。
(2) 自動ドア関連
自動ドア分野におきましては、公共施設やオフィス、工場などで人が安全・安心・快適に出入りできる自動ドア・シャッター用センサを開発、販売しております。創業以来培ってきました独自のセンシング技術で常に業界最高水準の安全性を維持しながら、あらゆる環境に対応するための研究開発を行っております。
これにより、現在では国内の自動ドア・シャッターセンサ分野におきましては、約6割のシェアを確保し、海外におきましても世界の安全に対する意識の高まりを受け、シェアは堅調に増加しております。
当連結会計年度の主な成果は、次のとおりです。
「欧州規格(EN16005)対応センサ」
世界的な安全に対する意識の高まりを受け、欧州市場において2013年4月に欧州統一規格であるEN16005が施行されました。当社が国内及び海外市場で長年培ってきたセンシング技術は、競合他社と比較してこの『安全』に関して高い優位性を有しており、今回の規格施行を機会と捉えて事前に準備を進め、当該規格施行のタイミングに合わせた製品ラインアップ強化を推進してまいりました。この積極的な取り組みは、欧州市場における顧客の好評を博し、当社製品の積極的採用につながっております。今後は、ドイツをはじめとする欧州主要市場において市場要求に合致した製品及びサポートを充実させることにより、顧客満足度を高め更なるシェア向上を図ります。また、北米やその他の市場においても、欧州市場の規格要求に倣う傾向が出始めており、この機会を確実に捉えグローバル市場における一層のシェア向上を図ってまいります。

(3) その他
その他のセンシング分野におきましては、触らず、素早く、安全に物体の表面温度を計測する非接触温度計や、液体の色や濁りを素早く正確に測定する水質計測用センサなど、安全・品質・衛生管理の特殊な計測ニーズに対応した製品の開発を行っております。
当連結会計年度の主な成果は、次のとおりです。
① 温度計測
製造プロセスにおける温度管理及び制御は、製品の品質維持の観点から重要度が年々増しています。このような状況の中「装置組込型非接触温度計CSシリーズ」を開発、発売いたしました。世界最小クラスの小型化、業界トップクラスの防水・耐熱性能を有し、あらゆる製造業で活用可能です。特に近年の設備は小型化、高密度化している中、このCSシリーズはそのような製造装置や設備への組込に適した非接触温度計として評価いただいております。
② 水質計測
現在当社では、国内・海外の各種民間工場や公共の排水・上水処理施設向けに、濁度測定センサを中心にした水質測定センサのラインナップ展開をしており、測定精度や耐久性など高コストパフォーマンス製品としてご評価いただいております。
しかしながら、水処理施設において当社が提供できる水質測定センサは、一部プロセスのみでの使用であり、それ以外のプロセスに対し当社から一括した水質測定ソリューションを提供しきれておりませんでした。
そこで、センサが得た様々な水質情報を現状のシステムに簡易に接続し伝達できる「ワイヤレス通信ユニット」を開発し、マーケティング活動を行っています。
水質センサで「はかる」、通信ユニットで「伝える」、水質状態を「みる」。これをコンセプトに水処理プロセスにおける一括した水質ソリューション提供を強化してまいります。


当社グループは、あらゆる製造業分野の工場における製造ラインの自動化・省力化には不可欠な光電センサを主とするFAセンサ(産業用センサ)の製品開発、研究に取り組んでおり、可視光や赤外光を用いた光電センサのみならず、距離を計測する変位センサ、カメラを用いた画像センサ、LED照明機器など、センサ及びその周辺機器を幅広く開発しております。
① 超高精度レーザーセンサ「FASTUS BGS-HLシリーズ」
ハイエンド変位センサと同じ高信頼性エンジン“Tri-Core(トリコア)”を、C-MOSレーザーセンサに搭載することで、微小段差判別と安定検出能力を実現した「FASTUS BGS-HLシリーズ」を開発いたしました。これにより、0.1㎜レベルの薄型電子部品の有無判別や傾き、重なり検出することができます。
② 文字認識画像センサ「FASTUS MVS-OCR-2」
食品製造ライン上での賞味期限・消費期限の日付印字検査を主な用途とした文字認識タイプのカメラユニット「FASTUS MVS-OCR-2」を開発いたしました。2008年に発売した「MVS-OCRシリーズ」の後継機種として、標準価格を据え置きつつ、読取り能力と操作性の飛躍的な向上を実現いたしました。
イメージセンサのメガピクセル化により、従来比8倍の解像度と2倍以上の撮影視野を実現し、ダンボールなど広い範囲での印字や小さな文字の読取りが可能となりました。またアルゴリズムの改良により、暗い環境や色地上の文字においての印字抽出能力を高めることができました。
③ 形状測定センサ「FASTUS LSシリーズ」
インラインにおける測定対象物の高さと幅を、レーザのライン光で測定する2次元の形状測定センサ、「LSシリーズ」を開発いたしました。
高さや幅をはじめ、位置や傾き、面積、直径など複数の測定モードを搭載し、標準付属のPCソフトウエア及びセンサ本体で簡単に設定を行なうことが可能です。
精度を示す分解能は、高さ方向が2μm、幅方向が25μm、サンプリング周期は最速で0.5msと、高精度かつ高速の形状測定が行えます。
用途としては、部品加工後の形状検査や自動車ドアの隙間・段差検査、シール剤の塗布量検査など、幅広い業界で使用できます。
④ 表面粗さ計測機能「3D-Eyeスキャナ」
卓上3D形状測定装置「3D-Eyeスキャナ」シリーズに、表面粗さ計測機能を追加いたしました。計測したい領域を範囲指定するだけで、分解能0.44μmの精度でセラミック、金属表面などの表面粗さを瞬時に計測することを可能にしております。
⑤ 高速高精度BGA検査装置「3D-Eye-BGA」
レーザ光による光切断法による3D計測を応用した、1万個のBGAバンプ(ボール)を約1秒で検査が可能な高速、高精度のBGA検査装置「3D-Eye-BGA」を開発いたしました。
BGAとは、ICチップの表面実装タイプのパッケージ方法の一つで、平面の樹脂パッケージから小さな半ボール状の入出力端子が格子状に並んでいるタイプを指します。
検査ヘッド部は、440㎜×271㎜と超小型サイズを実現しております。


当社グループは、独自のセンシング技術に新たな要素技術を融合させた、客数カウントシステムの開発・販売及び画像処理技術を手掛けております。
当連結会計年度の主な成果としましては、リアルタイム画像鮮明化技術を組み込んだ「画像鮮明化ユニット」を発売いたしました。
この「画像鮮明化ユニット」は、撮影した低コントラストの動画像を鮮明化し、対象物の視認性を向上させる画像処理ユニットです。水質汚濁監視、大型施設・設備の周辺監視、道路監視、災害現場確認など高度な監視システムでは外光条件が霧・逆光・夜間といった不安定な環境でも視認性が良い動画像撮影が求められます。様々な要因で視認性の落ちた映像をモード切り替えなしに、リアルタイムで人の目にやさしく鮮明化します。テレビモニターの前段に接続して使用できますので既存の監視システムでもすぐに導入することが出来ます。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


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