有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10023XE
株式会社テクノ菱和 研究開発活動 (2014年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社では空調衛生設備工事に関して、「空気と水のテクノロジー」を基本理念として、お客様のニーズに応える最適な環境システムの提供を目指しております。従来からの主力開発分野であるクリーンルーム関連技術及び静電気障害対策に関して、個別のニーズに適応した開発活動を継続しつつ、産業用空調分野における省エネルギー空調システム、エネルギーの遠隔監視や分析・設備診断技術、また環境負荷低減技術として廃棄物再循環技術、植物生育環境制御技術の研究開発にも注力しております。
この結果、当連結会計年度における研究開発投資総額は178百万円でした。
なお、子会社においては、研究開発活動は特段行われておりません。
また、冷熱機器販売事業及び太陽光発電事業に関する研究開発活動は行っておりません。
主な研究開発成果
○ コロナ放電式イオナイザー用電極の耐久性向上に関する研究開発
半導体やフラットパネルディスプレイ、フィルムなどを製造する環境においては、静電気が原因で製品のデバイスが破壊されたり製品に塵埃が付着したりして、不良品が発生します。このため、これらの生産環境では、イオンを発生させて製品に帯電した静電気を除去するイオナイザーと呼ばれる除電機器が使用されています。一般的には、針状の電極に高電圧をかけてイオンを発生させるコロナ放電式のイオナイザーが使用されていますが、通常このイオナイザーの電極針に使用されるタングステンという金属は磨耗しやすく、塵埃の発生源になっていることが知られており、クリーンルームで使用するためには何らかの対策が必要でした。
当社ではクリーンルーム専用のコロナ放電式イオナイザー向けの電極として、塵埃の発生を極力低減させることを目的としたX-Materialという磨耗の少ない電極を開発し、累計で約15万本提供してまいりました。しかしながら、半導体やフラットパネルディスプレイの製造環境では、より高品質な製品の製造が求められるようになっており、塵埃の大きさや数の管理基準が厳しくなっています。
そこで、当社はより摩耗が少なくX-Materialよりも低発塵となる特殊電極を開発いたしました。1年間の耐久試験を経ても磨耗がないことが確認されており、今後、製品化に向けてより長期間の耐久試験を進めてまいります。
○ 残留ホルムアルデヒド対策に関する研究開発
医薬品製造や動物飼育室などのバイオロジカルクリーンルームでは、室内に菌が発生したり、何らかの原因で持ち込まれた菌が増殖したりすることを防止するため、定期的に室内を殺菌する作業、いわゆる除染作業を行っています。除染方法としては、一般的にホルムアルデヒドガスによる方法が行われてきましたが、世界保健機関(WHO)によりその発がん性を指摘されたことから、医薬品製造の現場では過酸化水素ガスやオゾンガスなどが用いられるようになってきました。ところが、感染症研究施設や動物飼育室などでは、これまでの実績と殺菌に対する信頼性から、今もなおホルムアルデヒドガスが殺菌に利用されています。特定化学物質予防規則が改正され、作業環境におけるホルムアルデヒド濃度が0.1ppm以下となるよう規制の強化が行われたことを受けて、当社に対しても除染後の残留濃度低減対策についての強い要請が寄せられています。
そこで、当社では加熱・加湿・冷却除湿を組み合わせた除染後のホルムアルデヒドガス濃度早期低減システムを開発いたしました。このシステムを使用することにより、室内の壁や床をはじめ各種設備に吸着したホルムアルデヒドの再放出を促進させ、室内のホルムアルデヒド濃度の早期低減が可能となります。現在、複数の客先工場内において、検証作業を進めております。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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