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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10023NG

有価証券報告書抜粋 EIZO株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループは、コンピュータ用モニター及びアミューズメント用モニターを中心とする映像機器及びその関連製品の研究開発に取組んでおり、当社グループが保有する固有の要素技術を有機的に結合させ、高品質な製品の開発を行っております。
当社グループが開発している映像機器は、IT技術やデジタル機器の進化と発展に伴い、写真や動画を利用した視覚的なコミュニケーションが身近な手段となっているほか、各種データのデジタル化により、社会インフラで映像技術が広範囲に活用されており、人とのインターフェースとしての重要性がより一層高まっております。また、顧客ニーズの多様化も進んでおります。当社グループでは、従来以上に、顧客ニーズを満たす先進的な製品を企画・提案し、短期間で開発するとともに、ハードウェアとソフトウェアを融合した新しいソリューションの提供に向け、研究開発を強化しております。
当社グループの開発拠点は、本社に加え、ドイツ及びアメリカの子会社にあります。各々が企画・製造・販売と連携しており、顧客ニーズに合致した製品をタイムリーに市場投入することが可能な開発体制をとっております。
また、当社グループは開発人材の増強や開発環境の整備・充実等、研究開発力の強化に努めるとともに、要素技術の開発にも注力しております。製品別では、既存の製品開発に加え、高付加価値化と製品構成の多様化を図るため、医療、グラフィックス、産業用市場等に対する製品やシステム提案型の製品等の開発を積極的に進めてきました。
当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は、前連結会計年度と比べ474百万円増加し、5,797百万円となりました。その主な研究開発の成果は以下のとおりであります。なお、当社グループの主たる事業は映像機器及びその関連製品であり、すべて共通として一括記載しております。

(一般市場向けモニター及び周辺機器の開発)
・22、23、24型ワイドモニターの開発
22型モニター「EV2216W-Z」、23型モニター「EV2316W-Z」「EV2336W-Z」、24型モニター「EV2416W-Z」「EV2436W-Z」を開発しました。これらの製品のスタンド部には、新デザインの「FlexStand」を採用しております。全機種ともモニター部の縦回転や画面のチルト可動に対応し、ユーザーが作業しやすい画面位置への自由な調整を可能とすることで、人間工学性の向上を図りました。また、旧機種に比べ奥行や設置面積等を削減することにより設置の自由度を高めました。
さらに、専用のモニターコントロールソフトウェア「ScreenManager Pro for LCD」において、各モニターを一括調整して表示のばらつき解消が行える「Multi-Monitor Match」機能を新たに追加し、金融市場など複数台のモニターを同時に使用する環境において利便性や管理効率を向上させました。

(医用画像表示用モニター及び周辺機器の開発)
・マルチモダリティモニターの開発
医用画像撮影装置(モダリティ)が生成する多種多量の画像データを効率よく閲覧できるマルチモダリティ対応モニターとして、6メガピクセル医用画像表示用カラーモニター「RX650」を開発しました。3メガピクセルのモニター2台分の解像度を持ちながら、中央部のベゼル(外枠部分)をなくすことで、目線移動によるストレス軽減や、自由な表示レイアウトによる業務の効率化に貢献します。加えて、モニター部の外寸は現行3メガピクセルモニター2台分と比較し、15%の省スペース化を実現しました。
また、同じくマルチモダリティ対応モニターとして、8メガピクセル医用画像表示用カラーモニター「RX850」を開発しました。現行機種に比べ、画素サイズの高密度化や、暗部の表示性能の向上により、医用画像表示の再現性を向上させております。また当製品においても省スペース化を推し進め、現行機種と比べて空間占有率の37%削減を実現しております。
なお、これらの製品より新デザインを採用しております。新デザインでは、読影作業に集中しやすいようにベゼル部分には黒色を、側面には清潔感と軽量感を演出する白色を環状に配し、医療現場におけるユーザビリティの向上にも注力しております。

・医用画像表示用モニター調整管理ソフトウェアの開発
医用画像表示用モニターの品質管理ソフトウェア「RadiCS / RadiNET Pro Ver.4.3.0」において、ドイツの最新の医用画像の表示規格であるDIN 6868-157(現在はパブリックコメント版)に世界で最も早く対応(2013年11月時点、当社調べ)し、当規格に基づくモニター品質管理環境を他社に先駆けて実現いたしました。

・手術室向け画像表示ソリューションの開発
複数の画像を一つの画面に集約して表示できる58型8メガピクセルの医用画像表示用モニター「LS580W」、手術室向け信号配信マネージャー「LMM0804」をそれぞれ開発しました。「LMM0804」は、画像表示遅延の短縮や直観的な画面レイアウト操作など従来機種の利点を踏襲しながら、接続可能なモニターを5面まで増やしました。
また、外形寸法や質量は従来機種と同等に据え置きながら、画面を大型化した新機種「LS580W」等、製品ラインナップを拡充することで、手術室の規模や院内環境に合わせた多様なソリューションの提供を推進しております。

(グラフィックス市場向けモニター及び周辺機器の開発)
・カラーマネージメント液晶モニターの開発
27型モニター「CG277」「CX271」を開発しました。広色域バックライトを搭載した液晶パネルを採用し、印刷業界で広く用いられる色再現域 Adobe RGBのカバー率99%、また映画制作で用いられるDCI規格の93%をカバーする等、従来機種に対して色再現性を向上させております。
また、「CG277」はプロフェッショナル向けの上位機種であり、映像制作向けの機能強化として、代表的な放送規格で定められた色域を再現する各種カラーモードを搭載し、ボタン一つで表示の切替えを可能としたほか、映像制作において普及が進んでいる4K×2K解像度を簡易表示する機能を設ける等、幅広い入力信号に対応することで、撮影から編集まで、映像制作の現場における多方面での活用を可能としました。

・グラフィックス市場向けソフトウェアの開発
映像制作市場におけるワークフローにフィットしたモニター調整管理ソフトウェア「ColorNavigator NX」を開発しました。また当ソフトウェアと組み合わせて使用できるクラウド型モニター管理システム「ColorNavigator Network」を開発しました。多数のモニターの表示状態確認や自動調整の設定等について、ネットワークを経由した集中管理を実現し、複数拠点におけるモニター使用や多数のモニターを使用する環境において、ユーザーのモニター品質維持管理のコストを大幅に低減することが可能となりました。

(エンターテインメント市場向けモニターの開発)
・エンターテインメントモニター「FORIS」シリーズの開発
対戦型コンピュータゲームを用いた競技である「eSports」市場に向けた製品として、23.5型液晶モニター「FORIS FG2421」を開発しました。当製品は新機能「Turbo 240」により、コンピュータ用モニターとしては世界初(2013年10月時点、当社調べ)となる240Hz駆動(画面を1秒間に240回書換え)に対応し、標準的なモニターに比べ4倍の高速描画を行うことで、動画描写時の残像の少ないクリアな映像表示を実現しました。また、高コントラスト比・広視野角パネルを採用した視認性の向上、低遅延での画面表示、当製品専用のモニター調整ソフトウェア「ScreenManager Pro for Gaming」の提供等、ゲーム用途に必要な機能や性能を徹底的に追求し、世界的に拡大を続けるコンピュータゲーム市場においてもEIZOブランドを強く訴求いたしました。

(産業市場向けモニターの開発)
・IPカメラ対応セキュリティ用モニターの開発
セキュリティ市場向けに、コンピュータ等の機器を用いず直接IPカメラ(ネットワーク対応カメラ)の接続・操作が行える23型カラー液晶モニター「DuraVision FDF2304W-IP」を開発しました。LANケーブルに接続するだけで最大16台分のカメラ映像を表示できるほか、モニター付属のリモコンから各カメラの遠隔操作が行えます。また、映像鮮鋭化技術「Smart Resolution」機能や、暗部視認性向上技術「Smart Insight」機能等、当社独自の画像補正技術により、映像を細部まで見やすく表示することで、監視・防犯用途により適した表示を実現しました。

(オプティカルボンディング加工設備の導入)
モニターの高視認性や高耐久性等が求められる市場に対応するとともに、競合他社との圧倒的な差別化を図るた
め、当社独自の生産技術要素を盛り込んだオプティカルボンディング加工設備を導入しました。同設備を駆使した液
晶モニターを船舶等の産業用や医療等の特定市場に展開する予定であります。
当技術は、保護パネルやタッチパネルと液晶パネルとの間にできる空気層に光学樹脂を封入することで、外光の反
射を最小限に抑え、視認性の向上が図られます。さらに、樹脂の封入により水や埃など異物のモニター内部への侵入
防止や、衝撃に対する耐久性向上も実現します。強い外光にさらされる船舶の操舵室や、薬品や血液の飛沫がある手
術室内での使用などに効果が期待できます。
また、当社の加工設備においては、当社独自の生産技術により15型から36型までの幅広いサイズに対応し、特定市
場における高度なニーズに柔軟かつスピーディに対応してまいります。

(アミューズメント用モニターの開発)
コンピュータ用モニター製品で開発した映像鮮鋭化技術「Smart Resolution」を搭載したアミューズメント用モニターを開発しました。これによって、映像の高解像度化が進むアミューズメント市場においても、精細感を損ねることなく、高品位の映像を提供することが可能となりました。

経営上の重要な契約等財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02069] S10023NG)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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