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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100210C

有価証券報告書抜粋 株式会社ミマキエンジニアリング 業績等の概要 (2014年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当連結会計年度における世界経済は、リーマンショックや欧州通貨危機からようやく立ち直った日米欧が牽引する形で、全体としては堅調に推移した一方、これまでも懸念されていたチャイナリスク(不動産バブル、理財商品等)や、米国の金融緩和政策の出口戦略が与える新興国通貨の下落リスクに加え、ウクライナ情勢等の新たなリスクも発生しております。また日本経済は、デフレ脱却に向けた積極的な金融緩和政策の効果による円安株高傾向が続きましたが、貿易赤字の恒常化による財政悪化や、消費税率引き上げによる物価上昇・需要減退など、今後に向けた多くの不安要素を内包しております。
このような状況の中、当社グループは“M500スタート”をスローガンに掲げ、連結売上高500億円を次なる目標として見据えた全社的な体質強化に取り組むとともに、お客様のデジタル・オンデマンド生産をサポートするための施策を積極的に展開いたしました。
具体的施策としましては、SG(サイングラフィックス)市場向けでは、主力の既存エントリーモデルと新興国向け仕様のSWJ-320の拡販に努め、また環境ニーズの高まりを受けて発売したJV400LXシリーズについて、その専用水性ラテックスインクを従来の5色構成から7色構成とすることで画質の向上を図り、製品の訴求力を強化いたしました。IP(インダストリアルプロダクツ)市場向けでは、デスクトップタイプの小型サイズで主力エントリーモデルのUJF-3042HG及びUJF-6042の拡販に努めたほか、大型サイズで高速・高画質の上位機種であるJFX500-2131の本格販売を開始するとともに、JFX500-2131の半値程度に価格を抑えた大型サイズのエントリーモデルとなるJFX200-2513を2013年12月に発売いたしました。また、TA(テキスタイル・アパレル)市場向けでは、ポリエステル素材のファッションウェア、スポーツウェア及びソフトサイン製作用途で成長著しい昇華プリント市場に向けて、エントリーモデルのTS34-1800A、上位機種のTS500-1800及びTx500-1800DSの積極販売に取り組むとともに、綿や絹等のテキスタイル捺染市場に向けた上位機種となるTx500-1800Bを2013年10月に発売いたしました。
その他の取り組みとしましては、海外においては、2013年4月にシンガポールとオーストラリアに販売子会社を設立したほか、同6月に上海御牧貿易有限公司が北京営業所を、同9月にMIMAKI EUROPE B.V.がトルコにイスタンブールテクニカルセンターを、さらに同10月にMIMAKI USA,INC.がニュージャージー支店、テキサス支店を開設いたしました。また、国内においても2013年4月に京都営業所、同6月に神戸営業所、同9月に四国営業所を開設し、国内外における地域密着型の専門的かつきめ細やかな販売・保守サービスの強化を推し進めました。
研究開発においては、インクジェット技術を文字や画像をプリントするためだけでなく、別用途で応用する新たな開発分野への取り組みとして、UV硬化インクジェット技術の開発成果として取得した特許(3次元対象物形成装置及び3次元対象物形成方法、2009年12月11日特許第4420685号)を活かして、2014年2月に3Dプリンタ開発のためのプロジェクトを発足いたしました。

その結果、当連結会計年度における売上高は403億62百万円(前連結会計年度比29.8%増)、営業利益は29億57百万円(同215.7%増)、経常利益は16億68百万円(前連結会計年度は経常利益79百万円)、当期純利益は8億84百万円(同566.1%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より新たにオーストラリアに連結子会社を設立したことに伴い、従来「アジア」としていた報告セグメントを「アジア・オセアニア」に名称変更しております。
(日本)
日本セグメントは、13ヶ所の営業拠点による日本国内販売とアジア・パシフィック地域(一部地域を除く)に向けた販売を展開しております。日本国内におきましては、既存製品を中心に堅調な売れ行きであったSG市場向けに加え、IP市場向けではJFX500-2131、UJF-6042が、TA市場向けではTx500-1800DSが販売台数を伸ばしました。また、顧客参加型のワークショップ「MAL(Mimaki Application Lab.)」を無料開講し、顧客の利益を生み出すための当社製品の活用方法を紹介するなど、サービス、サポート面での強化を図った結果、前連結会計年度の日本国内での売上を上回りました。アジア・パシフィック地域向けにおきましては、前連結会計年度まで当セグメントの販売エリアであったメキシコ以南のブラジルを除く中南米地域向けの販売をMIMAKI USA,INC.に、中東及びアフリカ地域向けの販売をMIMAKI EUROPE B.V.に営業移管いたしました。このため、IP市場向けのUJF-6042、TA市場向けの既存昇華モデルTS34-1800Aが販売台数を伸ばしたものの、SG市場向けの売上が大きく減少したため、アジア・パシフィック地域向けの総売上は減少いたしました。その結果、日本セグメントの外部顧客に対する売上高は126億56百万円(前連結会計年度比3.4%減)、営業利益は28億86百万円(同72.5%増)となりました。
(北米)
北米セグメントは、販売子会社MIMAKI USA,INC.による北米地域向けの販売に加え、時差が少ない地理的メリットを活かした機動的な営業・保守サービス活動を図るため、前連結会計年度まで日本セグメントの販売エリアであったメキシコ以南のブラジルを除く中南米地域向けの販売をMIMAKI USA,INC.に営業移管いたしました。北米地域向けにおきましては、SG市場向けのエントリーモデルが順調に販売台数を伸ばしたことに加え、IP、TA市場向けもUJF-6042や500シリーズが売上増加に貢献したこと等により、各市場向けとも好調に推移したほか、円安ドル高の為替影響による押上げ効果もあり、前連結会計年度の北米地域向けの売上を大きく上回りました。中南米地域向けにおきましても、SG市場向けのエントリーモデル及び新興国向け仕様のSWJ-320を中心とした拡販に努めた結果、前連結会計年度の売上を上回りました。その結果、北米セグメントの外部顧客に対する売上高は66億32百万円(同68.6%増)、営業利益は1億64百万円(同178.9%増)となりました。
(欧州)
欧州セグメントは、欧州各国への販売を行う子会社MIMAKI EUROPE B.V.とドイツにおける販売子会社Mimaki Deutschland GmbHによる欧州地域向けの販売に加え、時差が少ない地理的メリットを活かした機動的な営業・保守サービス活動を図るため、前連結会計年度まで日本セグメントの販売エリアであった中東及びアフリカ地域向けの販売をMIMAKI EUROPE B.V.に営業移管いたしました。欧州地域向けにおきましては、既存製品を中心に堅調な売れ行きであったSG市場向けに加え、IP市場向けではUJF-6042、JFX500-2131が、TA市場向けではTS500-1800、TS34-1800Aが売上増加に貢献したことにより好調に推移したほか、円安ユーロ高の為替影響による押上げ効果もあり、前連結会計年度の欧州地域での売上を大きく上回りました。中東及びアフリカ地域向けにおきましては、主にSG市場向けのエントリーモデル及び新興国向け仕様のSWJ-320が販売台数を伸ばしたことで、前連結会計年度の売上を上回りました。その結果、欧州セグメントの外部顧客に対する売上高は138億14百万円(同53.1%増)、営業利益は2億66百万円(前連結会計年度は営業損失0百万円)となりました。
(アジア・オセアニア)
アジア・オセアニアセグメントは、中国の製造子会社の御牧噴墨打印科技(浙江)有限公司と販売子会社の上海御牧貿易有限公司、台湾で部品調達、インク組立、製品販売及びプリントサービスを行う台湾御牧股份有限公司、インドネシアの販売子会社PT. MIMAKI INDONESIA、2013年4月に設立したシンガポールの販売子会社MIMAKI SINGAPORE PTE. LTD.、同4月に設立したオーストラリアの販売子会社MIMAKI AUSTRALIA PTY LTDによる各国での積極的な販売推進活動に努めました。中国におきましては、SG市場向けのエントリーモデル及びIP市場向けのUJF-6042が販売台数を伸ばして売上が大きく増加したほか、その他各国におきましてはIP、TA市場向けの売上が大きく伸びました。その結果、アジア・オセアニアセグメントの外部顧客に対する売上高は51億55百万円(前連結会計年度比53.0%増)、営業利益は1億97百万円(同2.7%増)となりました。
(中南米)
中南米セグメントは、ブラジルの販売子会社MIMAKI BRASIL COMERCIO E IMPORTACAO LTDAにおいて、ブラジル市場での販売体制の整備、販路の開拓、当社グループ製品の訴求に注力するなど積極的な販売推進活動を推し進めました。特にTA市場向けの昇華モデルTS500-1800及び昇華染料インクが好調に推移し、売上増加に貢献しましたが、過剰在庫の適正化や管理体制の強化に伴うコストも増加いたしました。その結果、中南米セグメントの外部顧客に対する売上高は21億3百万円(同27.1%増)、営業損失は2億2百万円(前連結会計年度は営業損失96百万円)となりました。
当連結会計年度における機種群別の売上は次のとおりであります。
[機種群別売上高]
売上高(百万円)構成比率(%)前年同期比(%)
S G 市 場 向 け22,14054.9119.3
I P 市 場 向 け10,09125.0138.0
T A 市 場 向 け4,44311.0173.1
保 守 部 品2,6506.5140.8
そ の 他1,0372.6134.3
合 計40,362100.0129.8

(SG市場向け)
主力既存エントリーモデルのなかでも、JV33シリーズは欧米先進国地域や新興国地域での販路の拡大等に伴い、底堅く販売台数を伸ばし続けるロングセラー製品として売上に貢献し、さらに、価格と画質、プリント幅等のニーズを的確に捉えた新興国向け仕様のSWJ-320が順調に推移したことにより、製品本体、インク等消耗品のいずれも堅調に推移いたしました。その結果、売上高は221億40百万円(前連結会計年度比19.3%増)となりました。
(IP市場向け)
環境対応に優れ、様々な素材にプリント可能なUV硬化インクの特性を活かせるIP市場向け製品の中で、主力機種となったUJF-3042HGのプリントサイズを2倍に広げ、工業印刷が求めるより精細な画質を実現した上位機種のUJF-6042が好調に推移し、本格販売を開始した大型フラットベッドプリンタの上位機種JFX500-2131及びエントリーモデルのJFX200-2513も販売台数を伸ばしたことにより、インク等消耗品も含め売上増加に大きく貢献いたしました。その結果、売上高は100億91百万円(同38.0%増)となりました。
(TA市場向け)
プリント後の洗い工程が不要で、環境面とコスト面で優位性のある昇華プリント方式の提案が奏功し、昇華プリンタの既存エントリーモデルであるTSシリーズ、高速・高画質の上位機種である500シリーズともに販売台数を伸ばしました。なかでも、TS34-1800Aが欧州と新興国地域においてファッションウェア、スポーツウェア及びソフトサイン用途で特に好調に推移いたしました。また、昇華染料インクの売上が大きく伸び、TA市場向け全体の売上押上げに大きく貢献いたしました。その結果、売上高は44億43百万円(同73.1%増)となりました。
(保守部品)
製品本体の販売台数を伸ばしたことに加え、500シリーズの本格販売開始に呼応した当該製品向けの保守部品の初期需要効果により、売上高は26億50百万円(同40.8%増)と大きく伸びました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物残高(以下「資金」という)は、長期借入金の返済や有形固定資産の取得等があったものの、長期借入金の借入、税金等調整前当期純利益等により前連結会計年度末に比べ15億18百万円増加し、当連結会計年度末は48億69百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は18億2百万円(前連結会計年度は17億54百万円の使用)となりました。これは、売上債権の増加10億52百万円、仕入債務の減少9億58百万円等資金の減少があったものの、税金等調整前当期純利益17億11百万円、減価償却費12億56百万円等の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は12億35百万円(前連結会計年度比3億95万円の増加)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出12億88百万円等に使用されたことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は7億39百万円(同3億15百万円の減少)となりました。これは、長期借入金の返済による支出18億23百万円、短期借入金の減少9億62百万円に使用されたものの、長期借入金の借入れによる収入37億18百万円等の獲得によるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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