有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10039FU
株式会社山王 研究開発活動 (2014年7月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、今期実施した組織構造の抜本的見直しに伴い、従来研究開発を主に行ってきた技術部は生産技術部となり、研究開発に関わる主たる内容及び人員を事業開発部に移管し、積極的に外部との交流を図りながら開発を進めていく体制に変更しました。このため従来研究開発を主に行っていた生産技術部は、量産技術に関しての対応を行うことになり、研究開発の内容及び研究開発費の計上に関しても、主に事業開発部で実施し、発生した内容に変更しております。
当連結会計年度における研究開発費として62,125千円を費やしております。
当連結会計年度における研究の主要課題は次のとおりであります。
(1)めっき技術を用いた水素透過膜支持体の開発
地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーの水素は、次代のエネルギーの主役となるべく、水素ステーションなどのインフラの整備や、輸送方法、貯蔵方法などの技術開発が国を挙げて進められております。
根底となる水素の精製に関して、水素のみを透過する水素透過膜がありますが、現状ではセラミック材料に貴金属の透過膜が固定されており、強度の問題から貴金属の透過膜を厚くする必要があり、水素の透過率が低いなどの問題を抱えております。
当社が保有するめっき技術を応用した多孔質金属材料をセラミックの代わりに用いることで、強度を上げることが可能になり、その結果貴金属の透過膜を薄くでき、燃料電池関連設備等に応用することで、水素の透過性の向上と、材料の低減によるコストを大幅に削減することが可能になります。
当課題は2014年4月、独立行政法人 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所の「被災地企業のシーズ支援プログラム」に採択され、東京工業大学原子炉研との共同研究(注)で、試作、構造分析、性能評価を行っております。
(注)共同研究を国立大学法人東京工業大学原子炉工学研究所 加藤之貴教授と行っております。
(2)めっき技術を用いた高い導電性を有したアクリル樹脂粒子の性能評価
パソコンやデジタルテレビをはじめ、スマートフォンやタブレット型端末、医療機器など様々な電気製品に液晶のディスプレーが搭載されておりますが、液晶パネルの回路の接点には、異方性導電膜という接着性を持った接点材料が使われております。異方性導電膜は現状ではスチレン等の樹脂粒子に金めっきを行ったものや、ニッケルの微粒子及びニッケルの微粒子に金めっきを行ったものが内部に使われております。
当社が保有するめっき技術を用いてアクリル樹脂に導電性を付与し、現状よりも耐熱性が高く、安価で、ニッケル粒子のものより軽い、導電性の接続フィルムを製造することが可能になります。これにより、太陽光発電のパネルの配線を行うと、軽量、低コスト化が見込まれます。
当課題は2014年4月、独立行政法人 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所の「被災地企業のシーズ支援プログラム」に採択され、試作、構造分析、性能評価を行っております。
当社は、産業技術総合研究所が福島県内に整備する再生可能エネルギー研究所等を活用し、産業技術総合研究所より無償で技術支援を受けることが可能となり、上記研究開発を事業化に向けて加速いたします。
当社は、当該研究開発により知的財産を創出・強化し、再生可能エネルギーシステムの普及と被災地域における新産業・雇用創出に対し、当社の有する「めっき技術」で貢献することを目指します。
当連結会計年度における研究開発費として62,125千円を費やしております。
当連結会計年度における研究の主要課題は次のとおりであります。
(1)めっき技術を用いた水素透過膜支持体の開発
地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーの水素は、次代のエネルギーの主役となるべく、水素ステーションなどのインフラの整備や、輸送方法、貯蔵方法などの技術開発が国を挙げて進められております。
根底となる水素の精製に関して、水素のみを透過する水素透過膜がありますが、現状ではセラミック材料に貴金属の透過膜が固定されており、強度の問題から貴金属の透過膜を厚くする必要があり、水素の透過率が低いなどの問題を抱えております。
当社が保有するめっき技術を応用した多孔質金属材料をセラミックの代わりに用いることで、強度を上げることが可能になり、その結果貴金属の透過膜を薄くでき、燃料電池関連設備等に応用することで、水素の透過性の向上と、材料の低減によるコストを大幅に削減することが可能になります。
当課題は2014年4月、独立行政法人 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所の「被災地企業のシーズ支援プログラム」に採択され、東京工業大学原子炉研との共同研究(注)で、試作、構造分析、性能評価を行っております。
(注)共同研究を国立大学法人東京工業大学原子炉工学研究所 加藤之貴教授と行っております。
(2)めっき技術を用いた高い導電性を有したアクリル樹脂粒子の性能評価
パソコンやデジタルテレビをはじめ、スマートフォンやタブレット型端末、医療機器など様々な電気製品に液晶のディスプレーが搭載されておりますが、液晶パネルの回路の接点には、異方性導電膜という接着性を持った接点材料が使われております。異方性導電膜は現状ではスチレン等の樹脂粒子に金めっきを行ったものや、ニッケルの微粒子及びニッケルの微粒子に金めっきを行ったものが内部に使われております。
当社が保有するめっき技術を用いてアクリル樹脂に導電性を付与し、現状よりも耐熱性が高く、安価で、ニッケル粒子のものより軽い、導電性の接続フィルムを製造することが可能になります。これにより、太陽光発電のパネルの配線を行うと、軽量、低コスト化が見込まれます。
当課題は2014年4月、独立行政法人 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所の「被災地企業のシーズ支援プログラム」に採択され、試作、構造分析、性能評価を行っております。
当社は、産業技術総合研究所が福島県内に整備する再生可能エネルギー研究所等を活用し、産業技術総合研究所より無償で技術支援を受けることが可能となり、上記研究開発を事業化に向けて加速いたします。
当社は、当該研究開発により知的財産を創出・強化し、再生可能エネルギーシステムの普及と被災地域における新産業・雇用創出に対し、当社の有する「めっき技術」で貢献することを目指します。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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