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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10029KD

有価証券報告書抜粋 川崎重工業株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当連結会計年度は、「中計2013」の達成に向け、現有事業のコア・コンピタンス強化を目指し、事業部門と本社技術開発本部とが一体となって、「新製品・新事業」の開発に取り組みました。また、新しい顧客価値の創造を目指し、次世代の「新製品・新事業」を産み出すための基盤技術や、新たなコア技術の育成・強化にも力を入れています。
当連結会計年度における研究開発費は403億円であり、各事業セグメント別の主な研究開発の内容及び費用は以下のとおりです。

船舶海洋事業
GOOD戦略※を核とする事業戦略に基づき、燃料費の削減や海上における環境規制に対応した、主に液化天然ガス(LNG)を燃料として利用可能な、二元燃料エンジンを搭載した船舶の開発を行っています。また、洋上における石油・ガス資源開発に向けた大型オフショア作業船などの開発や、水素市場の拡大に備え、世界初の液化水素運搬船の開発にも注力しています。
当事業に係る研究開発費は7億円です。
(※ GOOD戦略:ガス船/ガス燃料船(Gas)、海洋(Offshore)、海外(Overseas)、艦艇(Defense))

車両事業
エネルギーコスト削減や走行安全性・乗り心地向上といった鉄道事業者の要求を満たす、世界で初めて台車主構造にCFRPを採用した鉄道車両用台車「efWING※」を開発しました。また、北米・アジアを中心に高まる高速鉄道・都市間鉄道の需要に対応した、中・高速車両の開発を進めています。さらに、鉄道システムの省エネや非常時走行を実現する地上蓄電設備とそれを構成する、大容量ニッケル水素電池システム「ギガセル」の開発にも注力しています。
当事業に係る研究開発費は10億円です。
(※ efWING:environmentally friendly Weight-Saving Innovative New Generation Truck)

航空宇宙事業
次期航空機事業への展開を目指し、固定翼哨戒機「P-1」/次期輸送機「XC-2」の派生型、回転翼機の近代化・派生型、及びロケット衛星フェアリングなどの宇宙機器・システムなどの研究開発を実施するとともに、航空機開発に不可欠な基盤技術の強化を図りました。また、将来を見据え、民間航空機の製造コスト低減を目指し、新材料や革新的な生産・組立技術に関する研究開発にも注力しています。
当事業に係る研究開発費は34億円です。

ガスタービン・機械事業
ガスタービン部門では、天然ガス燃料の消費量低減やCO2排出量削減のため、工場などで発生する副生水素ガスを燃料として発電することのできるガスタービン燃焼器を開発しました。また、民間航空機に求められる大容量の電源装置として、従来の油圧式よりも高効率・高耐久性を誇る独自のトラクションドライブ方式の航空機向け発電システムの開発にも取り組んでいます。
機械部門は、世界最高効率を誇る発電用ガスエンジンをベースとした舶用ガスエンジン「L30KG」を開発し、ノルウェー船級協会より国産のガスエンジンで初めてエンジン本体の型式承認を得ました。また、オイル&ガス関連では、オフショア市場に最適な舶用推進システムの開発を進めているほか、舶用ディーゼルの環境・省エネ技術開発にも注力しています。
当事業に係る研究開発費は29億円です。

プラント・環境事業
エネルギー・環境分野において、国際的なガスエネルギー依存の高まりに伴い活発化する、資源開発の動きに対応するため、LNGタンク設備の工期短縮、及びFLNG※向けボイラ設備の効率的な生産技術の開発に取り組んでいます。また、資源有効利用が可能な石油残渣焚きボイラや、燃料電池自動車の普及を後押しする水素インフラ設備として、液化水素の大型貯蔵タンク、長距離輸送用コンテナ、高圧水素ガストレーラなどの開発も進めています。
さらに、新規分野として、非食糧である稲わらを原料とするバイオエタノール製造技術を確立するとともに、将来拡大が期待される再生医療市場を見据え、タイで細胞自動培養システムの実証試験を実施し、自動培養システムにおける世界初の再生・細胞医療の薬事承認取得を目指しています。
当事業に係る研究開発費は13億円です。
(※ FLNG:Floating LNG/天然ガス洋上液化設備)

モーターサイクル&エンジン事業
先進国におけるさらなるブランド力の強化を目指し、斬新なスタイリングとエキサイティングな運動性能を実現したネイキッド・スポーツモデル「Z1000」や、スーパースポーツモデルの魅力と実用的な機能を兼ね備えた「Ninja1000」などの新機種開発を行いました。さらに、国内向けには「エストレヤ」「Ninja400」の機種更新を行うとともに、新興国から欧米など先進国まで幅広いユーザを魅了する、世界戦略車の新機種開発も進めています。
当事業に係る研究開発費は124億円です。

精密機械事業
ショベル分野における圧倒的なシェア維持を目指し、油圧ポンプ・モータ、コントロール弁などのさらなる高性能化や、油圧システム全体を最適に制御しつつ、ユーザが自由にカスタマイズできる油圧コントローラの開発を実施しています。また、ショベル以外の建設機械分野・農業機械分野への拡販も見据え、新方式の小型軽量・高効率な油圧中圧ポンプ・高速モータの開発も進めています。
ロボット部門では、拡大基調にある新興国市場に向けた新機種開発や、人と産業用ロボットとが共存・協調して安全に作業ができる技術の研究などを実施しました。また、産業用ロボットで培った技術を医療・ヘルスケア分野へ展開するため、医療・医薬向けロボットの研究開発にも取り組んでいます。
当事業に係る研究開発費は51億円です。

本社部門・その他
本社技術開発本部は、当社現有事業のコア・コンピタンス強化に向けて、事業部門の「新製品・新事業」開発を最重要課題と位置付け、事業部門と一体となって、顧客価値最大化に向けた差別化技術の開発に取り組んでいます。
また、次の世代の「新製品・新事業」開発に備え、新たな顧客価値創造の源となる基盤技術の育成・強化を進めるとともに、国の新しいエネルギー基本計画に盛り込まれた、「水素を本格的に利活用する水素社会」の実現を見据え、液化水素の大量輸送・貯蔵機器・システムや水素発電用ガスタービンなどに必要となるコア技術の開発についても、事業部門と連携して積極的に推進しています。
このほか、㈱KCMでは更なる環境性能の向上を目指したホイールローダの開発なども実施しています。
これら本社部門に係る研究開発費は131億円です。


事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02127] S10029KD)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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