有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10023FY
カヤバ株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
(1)目 的
当社グループでは、市場からの要求や将来を展望した戦略を実現させていくために、『KYBグループ力をもって、グローバルで戦い、世界で勝つ ~同時共有・同時行動・同時改善~』をスローガンに掲げ、研究開発活動を精力的に推進しております。個々の製品の性能向上はもとより、製品の高機能化・システム化に対する技術開発に積極的に取り組んでいくとともに、重量軽減・省エネ対応・環境負荷物質削減などエネルギーや環境に関わる諸条件についても十分に配慮して製品開発を進めております。また、グローバル化の加速に伴い、国際感覚を身につけた人財の育成や、標準化されたマネジメントシステムの構築を含めた戦略的なグローバル生産・販売・技術体制の完成を目指しております。
(2)体 制
当社では、基盤技術・生産技術の2つの技術研究所を中心に独創性に優れた先行技術などの研究開発を行っております。研究所は基礎研究・新製品開発を担当し、各事業の技術部門はモデル製品の開発、性能向上・低コスト化など商品力向上のための開発を担当しており、これらの技術力を結集して研究所・技術部門が一体となったプロジェクト活動も実施しております。また、工機センターに生産技術研究所ならびに各工場で培われた生産設備設計のノウハウを集約し、生産設備の先進性および信頼性の向上を図ると共に、設備内製化を強化・推進しております。さらに、電子技術センターに、電子機器の設計・評価技術の集約を行い、開発力を高め、製品開発から試作評価、そして量産までがスムーズかつスピーディに実施できるような体制を整えています。
当社グループを構成する関係会社は、主に自動車機器・油圧製品の製造販売を行っております。関係会社におきましては現行製品の改良開発を中心に実施しておりますが、技術課題の解決にあたっては当社の2研究所、2センターおよび各技術部門が支援する体制をとっております。製品の高機能化・システム化に対しましては、独自開発のほかに、お客様あるいは関連機器メーカとの共同研究開発を推進しております。また、産学交流による先端技術開発にも積極的に取り組んでおります。
(3)成 果
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発活動の金額は69億16百万円であります。
①AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業
四輪車用ステアリング機器では、世界初のテクノロジーである「ダイレクト・アダプティブ・ステアリング」用電子制御ユニット、ステアリングギヤボックス、反力モータを開発し、日産自動車株式会社殿新型スカイライン(Infiniti Q50)に搭載されました。
四輪用緩衝器では、大入力時の伸側減衰力を大幅に抑制する超飽和バルブが、トヨタ自動車株式会社殿CT200h向けショックアブソーバに採用されました。本製品は、低速減衰力を確保しつつ中・高速減衰力を抑え、操縦安定性と乗り心地を両立しました。
二輪車用緩衝器では、乗車人数・積載量に応じて4つのモードがあり、さらに走行条件・好みによって3種類の減衰力セッテイングを選べる電動調整サスペンションが、ヤマハ発動機株式会社殿FJR1300AS、XT1200ZEに搭載されました。
生産技術分野の技術開発では、ショックアブソーバ(SA)用ラバーブッシュの圧入作業において、従来は作業者の経験を生かして、圧入機で圧入位置を調整しながら行っていた作業を自動化した「SA用ラバーブッシュの圧入作業自動化技術の開発」を完了し、製造ラインに導入しました。
当セグメントにおける研究開発費の金額は44億93百万円であります。
②HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業
建設機械用油圧機器では、6~9t油圧ショベル向けロードセンシングシステム用に、主要部品の構造を見直した高効率なピストンポンプPSVL-84を開発し、VOLVO殿へ納入いたしました。また、油圧ショベルのフロントアタッチメントの交換作業性向上のため、セット圧力を外部信号によって切り替え可能な二段可変リリーフバルブを開発し、VOLVO殿へ納入いたしました。本製品は、5~8t油圧ショベル向けコントロールバルブKVMX-18-14CおよびKVSX-14Cに搭載が可能です。
航空機用油圧機器では、カバーを開閉するためのアクチュエータおよびアクチュエータの伸縮をソレノイド信号により制御するコントロールバルブが、BOEING殿767に搭載されました。
生産技術分野の技術開発では、従来、取引先にて加工していました、コントロールバルブのコア部品であるスプールの加工ラインを社内に構築し、生産を開始しました。
当セグメントにおける研究開発費の金額は21億64百万円であります。
③その他
特装車両では、インド向けミキサ車MR6010Xを開発し、現地連結子会社KYB-Conmat Pvt.Ltd. (KCPL)からインド国内および周辺国の生コンクリート運送業者へ販売を開始しました。開発・設計は日本国内で行い、KCPLで製造される現地仕様に基づき架装物用エンジンを搭載したオープンホッパ式のミキサに、日本式の使いやすさをプラスした製品です。
新市場分野の技術開発では、「海水淡水化装置」を開発し、国際水ソリューション総合展InterAqua2014に出展しました。本製品は逆浸透膜方式の海水淡水化装置で、造水の際に発生する高圧の濃縮海水を用いて容積式水圧モータを駆動し、この動力にてポンプ動力をアシストするもので、44%の省エネ効果を得ることできます。また、「水圧駆動冷凍肉プレス付スライサ」をワタナベフーマック株式会社殿と共同開発し、国際食品工業展FOOMA JAPAN2014に出展しました。従来油圧式であった冷凍肉プレス機を水圧駆動とし、かつスライサと一体化した製品とすることで、油汚染の心配がなく工程集約も可能となり、食の安全・安心に貢献できます。
免制震製品では、ダンパ変位に応じて減衰係数が2段に切り替わる狭小土地免震用オイルダンパを開発し、大成建設株式会社殿に納入いたしました。東日本大震災にて、免震は絶大な効果を発揮しましたが、都会の狭い土地では隣のビルに衝突するために免震建物の建設は不可能でした。本ダンパの開発により、通常地震の時は通常の減衰力を発生し、極大地震の時は変位に応じて極大減衰力に切り替わり、隣のビルとの衝突を防ぐことができ、都会の狭小地でも免震建物の建設が可能になりました。
当セグメントにおける研究開発費の金額は2億59百万円であります。
当社グループでは、市場からの要求や将来を展望した戦略を実現させていくために、『KYBグループ力をもって、グローバルで戦い、世界で勝つ ~同時共有・同時行動・同時改善~』をスローガンに掲げ、研究開発活動を精力的に推進しております。個々の製品の性能向上はもとより、製品の高機能化・システム化に対する技術開発に積極的に取り組んでいくとともに、重量軽減・省エネ対応・環境負荷物質削減などエネルギーや環境に関わる諸条件についても十分に配慮して製品開発を進めております。また、グローバル化の加速に伴い、国際感覚を身につけた人財の育成や、標準化されたマネジメントシステムの構築を含めた戦略的なグローバル生産・販売・技術体制の完成を目指しております。
(2)体 制
当社では、基盤技術・生産技術の2つの技術研究所を中心に独創性に優れた先行技術などの研究開発を行っております。研究所は基礎研究・新製品開発を担当し、各事業の技術部門はモデル製品の開発、性能向上・低コスト化など商品力向上のための開発を担当しており、これらの技術力を結集して研究所・技術部門が一体となったプロジェクト活動も実施しております。また、工機センターに生産技術研究所ならびに各工場で培われた生産設備設計のノウハウを集約し、生産設備の先進性および信頼性の向上を図ると共に、設備内製化を強化・推進しております。さらに、電子技術センターに、電子機器の設計・評価技術の集約を行い、開発力を高め、製品開発から試作評価、そして量産までがスムーズかつスピーディに実施できるような体制を整えています。
当社グループを構成する関係会社は、主に自動車機器・油圧製品の製造販売を行っております。関係会社におきましては現行製品の改良開発を中心に実施しておりますが、技術課題の解決にあたっては当社の2研究所、2センターおよび各技術部門が支援する体制をとっております。製品の高機能化・システム化に対しましては、独自開発のほかに、お客様あるいは関連機器メーカとの共同研究開発を推進しております。また、産学交流による先端技術開発にも積極的に取り組んでおります。
(3)成 果
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発活動の金額は69億16百万円であります。
①AC(オートモーティブコンポーネンツ)事業
四輪車用ステアリング機器では、世界初のテクノロジーである「ダイレクト・アダプティブ・ステアリング」用電子制御ユニット、ステアリングギヤボックス、反力モータを開発し、日産自動車株式会社殿新型スカイライン(Infiniti Q50)に搭載されました。
四輪用緩衝器では、大入力時の伸側減衰力を大幅に抑制する超飽和バルブが、トヨタ自動車株式会社殿CT200h向けショックアブソーバに採用されました。本製品は、低速減衰力を確保しつつ中・高速減衰力を抑え、操縦安定性と乗り心地を両立しました。
二輪車用緩衝器では、乗車人数・積載量に応じて4つのモードがあり、さらに走行条件・好みによって3種類の減衰力セッテイングを選べる電動調整サスペンションが、ヤマハ発動機株式会社殿FJR1300AS、XT1200ZEに搭載されました。
生産技術分野の技術開発では、ショックアブソーバ(SA)用ラバーブッシュの圧入作業において、従来は作業者の経験を生かして、圧入機で圧入位置を調整しながら行っていた作業を自動化した「SA用ラバーブッシュの圧入作業自動化技術の開発」を完了し、製造ラインに導入しました。
当セグメントにおける研究開発費の金額は44億93百万円であります。
②HC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業
建設機械用油圧機器では、6~9t油圧ショベル向けロードセンシングシステム用に、主要部品の構造を見直した高効率なピストンポンプPSVL-84を開発し、VOLVO殿へ納入いたしました。また、油圧ショベルのフロントアタッチメントの交換作業性向上のため、セット圧力を外部信号によって切り替え可能な二段可変リリーフバルブを開発し、VOLVO殿へ納入いたしました。本製品は、5~8t油圧ショベル向けコントロールバルブKVMX-18-14CおよびKVSX-14Cに搭載が可能です。
航空機用油圧機器では、カバーを開閉するためのアクチュエータおよびアクチュエータの伸縮をソレノイド信号により制御するコントロールバルブが、BOEING殿767に搭載されました。
生産技術分野の技術開発では、従来、取引先にて加工していました、コントロールバルブのコア部品であるスプールの加工ラインを社内に構築し、生産を開始しました。
当セグメントにおける研究開発費の金額は21億64百万円であります。
③その他
特装車両では、インド向けミキサ車MR6010Xを開発し、現地連結子会社KYB-Conmat Pvt.Ltd. (KCPL)からインド国内および周辺国の生コンクリート運送業者へ販売を開始しました。開発・設計は日本国内で行い、KCPLで製造される現地仕様に基づき架装物用エンジンを搭載したオープンホッパ式のミキサに、日本式の使いやすさをプラスした製品です。
新市場分野の技術開発では、「海水淡水化装置」を開発し、国際水ソリューション総合展InterAqua2014に出展しました。本製品は逆浸透膜方式の海水淡水化装置で、造水の際に発生する高圧の濃縮海水を用いて容積式水圧モータを駆動し、この動力にてポンプ動力をアシストするもので、44%の省エネ効果を得ることできます。また、「水圧駆動冷凍肉プレス付スライサ」をワタナベフーマック株式会社殿と共同開発し、国際食品工業展FOOMA JAPAN2014に出展しました。従来油圧式であった冷凍肉プレス機を水圧駆動とし、かつスライサと一体化した製品とすることで、油汚染の心配がなく工程集約も可能となり、食の安全・安心に貢献できます。
免制震製品では、ダンパ変位に応じて減衰係数が2段に切り替わる狭小土地免震用オイルダンパを開発し、大成建設株式会社殿に納入いたしました。東日本大震災にて、免震は絶大な効果を発揮しましたが、都会の狭い土地では隣のビルに衝突するために免震建物の建設は不可能でした。本ダンパの開発により、通常地震の時は通常の減衰力を発生し、極大地震の時は変位に応じて極大減衰力に切り替わり、隣のビルとの衝突を防ぐことができ、都会の狭小地でも免震建物の建設が可能になりました。
当セグメントにおける研究開発費の金額は2億59百万円であります。
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