東京ラヂエーター製造株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)

(1)業績
当連結会計年度のわが国経済は、政府による経済政策や日銀による金融緩和政策等を背景に、円高の是正や株価の上昇が進み、製造業や輸出関連企業を中心に収益改善の兆しが見えたものの、欧州債務問題や中国並びに新興国経済の成長鈍化など、海外景気が引き続き景気の下押し要因となり、依然として先行き不透明な状況にあります。
当社グループの主要市場でありますトラック業界では、中国の景気減速やタイの情勢不安等による販売低迷もありましたが、国内の景気の後押しや消費税増税の駆け込み需要もあり、前連結会計年度に比べ売上高が増加しました。
また、産業・建設機械業界におきましても、国内は復興需要をはじめとした公共投資の増加により需要は引き続き好調となり、海外においても東南アジアでの販売低調が見られたものの、他国は堅調に推移したことから、前連結会計年度に比べ売上高は増加しました。
このような状況の下、当社グループの売上高は280億28百万円(前年同期比10.1%増)となりました。
利益面におきましては、経費の抑制および原価低減活動を行いましたが、燃料・原材料価格の高騰によるコスト増やタイ優遇税制終了に伴うアセアン地域の景気減速の影響もあり、営業利益は16億31百万円(前年同期比8.6%減)となりました。経常利益は19億5百万円(前年同期比7.2%減)、当期純利益は11億81百万円(前年同期比4.1%減)となりました。

セグメントの業績は、次のとおりであります。
a.日本

・売上高(セグメント間の内部売上高を含む)	247億37百万円	(前年同期比 4.1%増)
・セグメント利益	11億71百万円	(前年同期比 10.3%減)

b.中国

・売上高(セグメント間の内部売上高を含む)	49億44百万円	(前年同期比 12.3%増)
・セグメント利益	5億62百万円	(前年同期比 0.3%増)

C.アジア

・売上高(セグメント間の内部売上高を含む)	13億37百万円	(前年同期比 - % )
・セグメント損失	95百万円	(前年同期比 13.7%増)

当連結会計年度より、49%出資している持分法適用関連会社であったTR Asia CO.,LTD.を実質的に支配するこ
ととなり、連結の範囲に含めております。

(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億35百万円減少し、63億13百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、12億35百万円(前年同期比66.7%減)となりました。これは主に売上債権の増加8億70百万円及び法人税等の支払7億61百万円による減少に対し、税金等調整前当期純利益18億83百万円及び減価償却費10億51百万円等の非資金項目による増加等によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、17億87百万円(前年同期比38.0%増)となりました。これは主に定期預金の預入による支出2億37百万円及び、有形固定資産の取得による支出14億49百万円等によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は、1億94百万円(前年同期1億55百万円の使用)となりました。これは配当金の支払1億7百万円による支出に対し、短期借入金の純増2億59百万円の増加等によるものです。