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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002932

有価証券報告書抜粋 NOK株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、当社技術本部及び連結子会社の各技術部門を中心に、相互連携を図りながら、担当分野に係る新技術・新製品等の開発活動を進めております。当連結会計年度の研究開発費の総額は、76億2千2百万円となっており、セグメント別の研究開発活動の状況は次のとおりであります。
(1) シール事業
「環境」、「安全」及び「IT化対応」を重点として、継続的に技術・製品開発を進めております。環境関連では、低摩擦損失による省エネルギー効果に寄与する製品、ハイブリッド(HEV)・電気自動車(EV)・燃料電池自動車(FCEV)に対応するクリーンな製品の開発を進めております。
安全やIT関連では、自動車制動関連の製品や電子部品との複合等による高付加価値製品の開発に取り組んでおります。
オイルシールにおいては、信頼性を維持しつつ摩擦力低減を狙った低摩擦シールで、従来のコーティングタイプに加えてゴム材料本体で摩擦力低減したものを開発し、自動車用として市場投入しております。また、中東やBRICsなど海外の過酷な道路環境に対応する耐ダスト性が改良された製品も市場投入しております。
Oリングにおいては、環境対応の新冷媒対応材、組立性向上コーティング材を市場投入する一方で、燃料電池用水素ガス対応材の開発を進めております。

新商品関連では、EV/HEVに代表されるエコカーのニーズに対し、従来のシール製品群に加え、電子機器向けや電動ユニット向けのアイテムとして省スペースや低反力のガスケット、フレキシブル基板(FPC)一体シール部品を開発し、一部量産に至っております。さらに燃料電池自動車については、燃料電池セルスタック向けにシール部品を供給しており、量産化の検討を開始しております。
自動車以外に関しても、モバイル機器、小型電子機器等向けに、筺体用の3D形状のシールやコネクタ部のシールの開発を行っております。
化学合成品関係では、環境負荷の低減に対応した素材の開発や、フッ素系機能性化合物製品の開発とそれらの新規製造法を検討するとともに、生産プロセス面からも資源・省エネルギーや環境に配慮した商品開発を推進しております。
なお、当事業に係る研究開発費は57億5千2百万円であります。

(2) 電子機器部品事業
スマートフォン/タブレットやHDDなどの小型携帯電子機器に適用するFPCのプロセス/材料/部品実装開発及びFPCの新商品開発を推進しております。開発概要は、FPCの高機能化やモジュール化を実現するコア技術の確立であります。
小型携帯電子機器に向けて、薄型化に関しては厚さを半減した総厚51.5μmの薄型両面FPCを商品化しました。高密度化に関しては、超微細配線の形成に向けたセミアディティブプロセスの基礎検討を終了し、また、ビアの小径化に向けたレーザ加工の新技術の基礎検討も終了し、量産準備を進めています。
信号の高周波化・データの大容量化に関しては、ベース樹脂にLCP(液晶ポリマー)を適用した高周波対応FPCを商品化しました。また、近年着目されているウェアラブル機器に向けた新規技術開発・試作を実施しております。
また、ロボットやスマートフォン用途に新たな入力インターフェースとして、薄く曲面へ這わせることのできるフレキシブル触覚センサーに関して顧客開発試作・評価に入っております。
放熱機能が要求されるデジタルサイネージ(LED照明)や車載用LED照明分野に関しては、メタルベースFPC技術を開発し一部採用されました。
車載用途に向けて、FPCとケーブル、FPCと機器間の高信頼性接続技術を開発しており、各顧客への技術紹介を開始しております。
また、全透明FPC(導体も透明なFPC)技術を応用し、PE(Printed electronics)による環境にやさしいプロセスを用いた静電容量方式のタッチセンサーを開発し、さらに高信頼性化による車載用途への検討に入っております。
メディカルヘルス市場向けに、従来の曲げ・屈曲に加えて関節やジョイント部に適用可能な伸縮性を持つプリーツ型成形FPCの商品化を進めております。現在、ロボット・マイクロメカトロニクス分野への展開を推進中であります。
また、従来特性には無かった伸縮性を持つストレッチャブルFPCをウレタン・エラストマー樹脂の適用により商品開発し、多層FPCとの接続によるフレキシブルセンサーモジュールとして商品化を進めております。
なお当事業に係る研究開発費は、16億4百万円であります。

(3) ロール事業
事務機業界では、最近の市場動向として中国・ASEANへの生産の二極化の進展、また低価格分野向けを中心にローカル部品メーカーの参入などが顕著な動きとなってきています。
一方、当社の主要製品のひとつであるクリーニングブレードについても高画質化、低熱容量化を目的としたトナーの変更等による従来仕様以上の特性が顧客より要求されて来ており、表面特殊処理方法等の開発に取り組み、量産準備を進めています。
このように、カラー複合機やカラープリンタの高速機等、高い機能、品質を求められる分野に於いて、ローカルメーカーとの差別化をしていくと共に、海外でより安定した生産と、生産性の高い工法採用を進めてまいります。
なお、当事業に係る研究開発費は1億1千4百万円であります。

(4) その他事業
潤滑剤関係では、摩擦摩耗現象の評価解析技術と、原材料や製品の化学分析技術の確立と共に、更なる高付加価値製品の研究開発を推進しております。特に、自動車業界や一般産業機械業界向けでは、省エネルギー化や快適性向上に寄与する低摩擦・低ノイズ・長寿命タイプのオイル・グリースあるいはコーティング剤の新製品開発に注力しております。
なお、当事業に係る研究開発費は1億5千万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02176] S1002932)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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