株式会社ユニバンス 業績等の概要 (2014年3月期)

(1)業績
当連結会計年度における当社グループを取り巻く経済環境は、日本国内では経済政策や金融政策の効果により景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、世界経済は米国の景気拡大や欧州の信用不安が落ち着きを見せ緩やかな景気回復の動きが見られるものの、中国・新興諸国の経済成長の鈍化、タイやウクライナの情勢不安など景気の下振れ懸念があることから、依然として不透明な状況で推移いたしました。
自動車業界におきましては、消費増税前の駆け込み需要がありましたが、自動車メーカーの海外生産シフトの進展により輸出は減少し、国内生産は小幅な増加にとどまりました。
このような環境の中、当社グループの当連結会計年度における売上高は、646億24百万円と前年同期に比べ4億39百万円(0.7%)の増加となりました。
利益面におきましては、構造改革の実施に伴う合理化効果および為替相場が円安に推移したことにより、営業利益は14億62百万円(前年同期比11億74百万円の増加)、経常利益は、円安に伴う為替評価益の発生により18億5百万円(前年同期比10億72百万円の増加)となり、当期純利益は、構造改革実施に伴う減損損失の計上、連結子会社の株式を追加取得したことによる負ののれん発生益の計上により16億53百万円(前年同期比12億37百万円の増加)となりました。

セグメント別の業績は、次のとおりであります。

新規に受注したSUV用四輪駆動装置の販売増により、売上高は361億66百万円(前年同期比11.6%増)となりました。セグメント利益につきましては、売上高の増加に加え、合理化効果および円安効果等により13億4百万円(前年同期比80.1%増)となりました。

CVT用部品が増加したものの顧客の内製化により、売上高は283億90百万円(前年同期比9.7%減)となりました。セグメント利益につきましては、海外拠点の強化に伴う先行費用の発生がありましたが、合理化効果および円安効果等により69百万円(前年同期は4億77万円の損失)となりました。

セグメント利益につきましては、連結子会社における輸送部門の構造改革実施により1億17百万円(前年同期比195.2%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高(以下「資金」という。)は51億46百万円となり、前連結会計年度末と比べ11億91百万円の増加となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は61億26百万円(前年同期比307.0%増)となりました。
これは主に、税金等調整前当期純利益14億48百万円、減価償却費29億95百万円、仕入債務の増加7億9百万円、たな卸資産の減少4億97百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は38億87百万円(前年同期比21.2%減)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出39億55百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は10億78百万円(前年同期は6億3百万円の獲得)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出29億12百万円、短期借入れによる収入10億円、長期借入れによる収入10億円によるものです。