株式会社メタルアート 研究開発活動 (2014年3月期)

目まぐるしく変化する世界情勢の中、国内生産はより一層空洞化が進み、生産拠点も中国から東南アジア諸国へ移行しています。そのような状況下において、昨年メタルアートグループではインドネシア進出を決定し、PT.METALART ASTRA INDONESIAを設立しました。現在、工場建設や設備の据付も順調に進み、今秋には現地自動車メーカーに鍛造部品の供給を開始します。これに伴い、今まで培った鍛造技術と加工技術を基に、グループが連携し最適で且つ効率の良い鍛造条件により、高品質でコストパフォーマンスの高い製品を海外で展開して参ります。
国内では、ハイブリッド車や低燃費車などエコカーの需要が高まり、低燃費・高効率なエンジンやトランスミッション等の開発が厳しい競争の中、短期間で行われています。当社では、顧客の要求に応えるべく、デジタルエンジニアリングをより進化させ、設計・型製作の期間短縮のみならず設計における問題のフロントローディングやリバースエンジニアリング、金型の長寿命化に活用しています。
また、当社は歯車鍛造のパイオニアとして広く知られていますが、今後更に冷間鍛造や複合精密鍛造に力を注ぎ、歯車鍛造の高品質・高精度化に加え、鍛造から機械加工完品までを行う完成部品メーカーにシフトし付加価値の高い製品の供給に取り組んで参ります。
今後も、国内外の情勢と顧客要求にマッチした鍛造品をタイムリーに提供し、世界に通用する技術・品質・コスト競争力を確立するとことで、お客様と社会に貢献できる企業を目指します。
なお、当社及び連結子会社は、ともに鍛工品製造販売の単一セグメント(連結子会社は鍛工品の製品及び当社の一部部品加工組立を業としている。)であるため、事業の種類別セグメントに関連付けた説明は記載していません。