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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001YZV

有価証券報告書抜粋 大豊工業株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社企業集団は、トライボロジー(摩擦/摩耗/潤滑技術)をコア技術として、自動車メーカのニーズはもとより、環境、社会の動向を捉え、解決すべき課題を明確にしながら、自動車用各種すべり軸受や各種機能部品の研究開発を行っており、“動きを支える”機能部品の創造に努めております。
当連結会計年度の研究開発活動は、次世代軸受に向けた新技術・新材料の研究とその応用製品開発、ならびに高付加価値のコアコンポーネントの開発を重点に実施いたしました。
セグメントの研究開発活動を示すと、次のとおりであります。

自動車部品関連事業
1)軸受製品
高性能エンジンに対応したエンジン用軸受、ブシュ、コンプレッサ用特殊軸受、各種軸受などを継続し開発してきました。特に、燃費低減のための摩擦低減を実現すべく様々な取組みを実施しております。
エンジン用軸受では、近年の環境対応型エンジンであるハイブリッドや、アイドリングストップのエンジンに当社の樹脂コーティング軸受が採用され、頻繁な起動停止に対応し、低燃費化に貢献しております。樹脂コーティングは、自動車エンジン用軸受として2001年に世界で初めて量産採用され、生産量を着実に伸ばしていく中、次世代樹脂コーティングの開発も進めております。また、エンジンのスラスト力による摩擦損失が大きいことに着目し、低摩擦効果が得られる樹脂コーティング付きクランクワッシャーを開発・量産化し、更なる低燃費への貢献を進めております。これらの技術が認められ、国内外の自動車メーカへの納入も拡大し、グローバル展開を積極的に推進しております。
2012年7月に中国で最大のアルミ軸受素材メーカ「常州恒業軸瓦材料有限公司」を完全子会社化しました。「常州恒業軸瓦材料有限公司」では安価で高品質な軸受素材を中国で生産し、素材工程から加工工程までの一貫生産を海外で実現し、グローバル競争力を強化していきます。
製法については、従来工程数の40%削減を達成した「RRライン」を、2012年度国内拠点、その後海外拠点に展開し、コスト競争力を強化していきます。この低コスト製法は、トヨタ自動車株式会社殿より2012年度技術開発賞の表彰を受けております。
ブシュでは、高性能新アルミ軸受材料、低コスト新カーボン軸受材料の開発を進めております。
カーエアコン用コンプレッサ向けの特殊軸受では、高性能、軽量新シュー・低コスト新斜板を開発・量産化し、競争力を強化しております。

2)ダイカスト製品
ダイカスト製品では、CAE(流動解析)解析を用い冷却・湯流れを最適化し、薄肉鋳造および鋳造精度を実現し、高精度で、低コストな製品を提供し、顧客のニーズにこたえております。
また、新技術として大幅な低コストにつながる回転鋳抜き製法を開発しました。従来、重力鋳造でしか対応出来なかった曲率形状をダイカスト製法で生産可能とし、量産受注しております。

3)ガスケット製品
エンジン用メタルヘッドガスケットについては、連結子会社の日本ガスケット(株)によるCAE、ノウハウを活かした開発により、顧客と綿密な連携のもと、高機能化、低コスト化、機能付加を推進しております。

4)システム製品他
商用車向けの精密制御かつ大流量を確保した電子制御式EGRバルブは、現在では国内「ポスト新長期排出ガス規制」、および、米国排出ガス規制「US13」に対応した第2世代EGRバルブも開発し量産化しております。この製品は、日野自動車株式会社殿より技術開発賞を3回表彰を受けております。
一方、乗用車用の環境対応エンジン用電子制御式EGRバルブの開発を進め、ラインナップの拡充に取り組んでおります。
また、2006年に量産化したバキュームポンプは、近年の低燃費エンジンでニーズが増えてきました。高信頼性に加え、低コスト設計と部品共通化による良品廉価なバキュームポンプの開発により採用を拡大しております。本製品はトヨタ自動車殿より2013年度TNGA推進優秀賞を受賞いたしました。2015年にはタイの新工場での現地生産を計画しており、グローバル競争力を強化していきます。
また、トライボロジーを基盤に軸受から潤滑システムへ技術領域を拡大していきます。解析と評価技術を生かし、最適な潤滑システムを提案し、さらなる燃費改善への貢献に取り組んでおります。

自動車製造用設備関連事業
当社連結子会社の大豊精機(株)において専門部署である「技術開発部」を設置して、自動車製造用設備についての試験研究および開発を進めております。
「治具レスラインの絶対座標化の開発」「斜板基材の工法開発」などに取組み、成果をあげてきました。

当社企業集団の研究開発費の総額は、3,268百万円であり、自動車部品関連事業の研究開発費の金額は3,064百万円、自動車製造用設備関連事業の研究開発費の金額は204百万円となっております。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02199] S1001YZV)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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