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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10028WJ

有価証券報告書抜粋 三菱自動車工業株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループはお客様の期待と社会の要請に応えるため、「環境への貢献」「走る歓び」「確かな安心」を追求する次世代テクノロジー「@earth TECHNOLOGY」を技術キーワードに研究開発を推進している。研究開発体制については、日本では「技術開発センター」および「EV技術センター」を中心に、デザイン・新技術の先行研究・設計・試験を行っている。また北米・欧州・中国・タイに有する海外R&D拠点との連携により、市場特性を踏まえたグローバルな商品開発を行っている。
「環境への貢献」については、持続可能なクルマ社会の実現に向け、次世代EV/PHEV技術の開発や新型MIVEC*1エンジン、クリーンディーゼルエンジン、ダウンサイジング直噴ターボエンジン、車体・コンポーネントの軽量化など、燃費向上技術の開発を推進している。特に電動車両技術に関しては、長距離走行と環境性能を両立させた、当社独自の『プラグインハイブリッドEVシステム』を搭載した『アウトランダーPHEV』が、2013-2014日本カー・オブ・ザ・イヤー「イノベーション部門賞」(環境、安全その他の革新技術を持つクルマ)、『プラグインハイブリッドEVシステム』が2014年次RJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど高い評価を得ている。引き続き電動化技術のリーディングカンパニーを目指し開発に取り組んでいる。
「走る歓び」については、走行性能と環境性能を両立する次世代エンジンの開発や、当社が得意とする四輪駆動の統合制御技術『S-AWC*2』の進化などに継続して取り組んでおり、電動車両も含め逐次他の車種へも活用・展開していく。特にモータドライブと『S-AWC』の融合を「e-EVOLUTION」と位置付け、走る喜びと環境性能を両立すべく開発を推進している。
「確かな安心」については、お客様に安心してお乗りいただける安全性を実現するため、当社の先進予防安全技術である『e-Assist*3(イーアシスト)』、衝突安全技術である衝突安全強化ボディ『RISE*4(ライズ)』などの開発に取り組んでいる。これらの各種安全技術への継続した取り組みにより、『アウトランダー』が国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)によって行われる、2012年度自動車アセスメント(JNCAP)で最高評価の「JNCAPファイブスター賞」を受賞した。また、そのJNCAPファイブスター賞受賞車のうち、評価得点がこれまでの最高得点を超えたクルマに与えられる「JNCAP大賞」も受賞した。北米では米国IIHS(道路安全保険協会)の衝突安全性評価において、『アウトランダー』が2年連続で最高評価となる「2014トップセーフティピック+」に認定され、欧州では同車に搭載の『衝突被害軽減ブレーキシステム(Forward Collision Mitigation System:FCM)』が「ユーロNCAPアドバンスド賞」を受賞した。
その他、快適な室内環境(乗り心地、静粛性、利便性向上など)を提供するための技術開発、車内でのスマートフォン等の情報機器との接続技術の開発にも取り組んでいる。
*1:MIVEC:Mitsubishi Innovative Valve timing Electronic Control system
*2:S-AWC:Super All Wheel Control
*3:e-Assist:以下3つの機能で構成。
渋滞での走行時でも、先行車との車間を維持しながらの走行を可能とする「レーダークルーズコントロールシステム(Adaptive Cruise Control System:ACC)」、先行車との車間距離が急に縮まった場合、自動ブレーキによって衝突の回避、または被害の軽減をサポートする「衝突被害軽減ブレーキシステム(Forward Collision Mitigation System:FCM)」、走行中の車線から逸脱しそうな場合に、ドライバーに警報で注意を促す「車線逸脱警報システム(Lane Departure Warning System:LDW)」。
*4:RISE:Reinforced Impact Safety Evolution


当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は36,714百万円である。


2013年4月から2014年3月にかけて発売した主な新商品は次のとおりである。

1. 「軽自動車の枠を超える上質感」「快適空間と運転のしやすさ」「優れた燃費性能」を備えたトールワゴンタイプの新型軽自動車『eKワゴン』『eKカスタム』を発売した。
新型『eKワゴン』『eKカスタム』は、三菱自動車と日産自動車の合弁会社NMKVが企画・開発した軽自動車の第1弾で、三菱自動車の50年以上にわたる軽自動車づくりのノウハウと、NMKVによる新たなマーケティング手法により、今の時代に求められる「いい軽」(eK = excellent K-car)を追求。軽自動車の経済性や扱いやすさといった普遍的な価値に加え、従来の軽自動車にないクオリティを備えた新型軽トールワゴンである。主な商品特徴を以下に挙げる。




(1)「軽自動車の枠を超える上質感」
①エクステリア
ボディサイドのダイナミックな3本のキャラクターライン「トリプルアローズライン」と、流れるようなルーフラインを特徴とした、伸びやかで躍動感あるデザインとし、これまでの軽自動車にはない、立体的で上質感あるデザインとした。
②インテリア
インストルメントパネルに、上質なピアノブラック調のセンターパネルを配し、先進的で操作性に優れるタッチパネル式オートエアコンを採用(『eKワゴン』の「E」類別を除く)。
(2)「快適空間と運転のしやすさ」
①快適空間
約99%*5の紫外線カット率を実現した99%UVカットガラスをフロントドアガラスに採用(『eKワゴン』の「E」類別を除く)。
*5:三菱自動車初(自社調べ。ISO9050基準。)
②運転のしやすさ
シフトレバーを「R(後退)」に入れると、車両後方の映像をルームミラー内のモニターに表示するリヤビューモニター付ルームミラーを『eKワゴン』の「G」、『eKカスタム』の「G」「T」類別に標準装備した。また急な坂道での発進時、ブレーキペダルからアクセルペダルに踏み換える間、自動でブレーキを最大2秒間保持して車体のずり下がりを防止する、ヒルスタートアシスト*6を採用した(『eKワゴン』の「E」類別、『eKカスタム』の「T」類別を除く)。
*6:三菱自動車軽初
(3)「優れた燃費性能」
①エンジン
『eKワゴン』と『eKカスタム』の「M」「G」類別の2WD車では、減速時(約13km/h以下)からアイドリングを停止させ、ガソリンの消費を抑えるコーストストップ機能付*7の新しい「オートストップ&ゴー」を採用し、軽トールワゴンでクラストップレベルの低燃費29.2km/L*8(JC08モード燃料消費率、国土交通省審査値)を実現した。
*7:三菱自動車初
*8:類別、駆動方式により採用システム、燃費数値は異なる。
②トランスミッション・車体
INVECS-Ⅲ*9 CVT(副変速機付)を採用した。また、ボディは高張力鋼板の採用率を8%から56%へと大幅に拡大するとともに、リンフォース類の小型化や薄肉化といった構造の合理化により、先代『eKワゴン』に対して約10%の軽量化を実現。その他の細部にわたる軽量化と合わせ、トールワゴン化などによる重量増を相殺。
*9:三菱自動車軽初 Intelligent & Innovative Vehicle Electronic Control System(学習機能付シフト制御)

2. 「快適」「便利」「安心」をキーワードに新型eKシリーズ第2弾となるスーパーハイトワゴンタイプの新型軽自動車『eKスペース』を発売した。新型『eKスペース』は、“「いい軽」(eK = excellent K-car)を創ろう”と2001年に開発した初代『eKワゴン』に込めた想いはそのままに、今の時代に求められる「いい軽」を追求し、現在の軽乗用車の30%以上を占めるスーパーハイトワゴン市場に投入したモデルである。主な商品特徴を以下に挙げる。
(1)パッケージング
軽自動車の限られたスペースを最大限に活用し、軽乗用車最大級の室内高(1400mm)と室内長(2235mm)を実現。また後席には、軽自動車最長 260㎜の「リヤシートスライド(左右分割式)」や、簡単な操作でシートを足元に格納できる「左右独立フラット格納機構」の採用により、乗員数や荷物の大きさや量に合わせた多彩なシートアレンジが可能。
(2)快適・便利な機能装備
広い室内空間を一層快適にするため、室内の空気を循環させるクラス初*10「リヤサーキュレーター」を標準装備した(「E」類別を除く)。これにより冷房の風をこれまで届きにくかった後席にも送ることができ、特に夏場の快適性を向上させた。またリヤドアガラスに日射しを遮る高い遮光性能を実現した「ロールサンシェード」を標準装備した(「E」類別を除く)。
*10:軽スーパーハイトワゴンクラス(全高1700mm以上かつエンジンをボンネット内に配置した軽自動車)

3. 上記のほかに、安全・機能装備の充実や、内外装の差異化、燃費向上を図った商品を一部機種に設定し発売した。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02213] S10028WJ)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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