有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10024EO
武蔵精密工業株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、世界に信頼されるムサシブランド商品の創造と提供を、長期ビジョン「ムサシ・グローバル・ビジョン2020」の主題として掲げ、“世界が驚く”をキー・コンセプトに圧倒的に独創的な商品開発と技術開発に取り組んでおります。
当社グループは、足廻り系商品・エンジン系商品・駆動系商品を重点領域として、各四輪車メーカー、二輪車メーカー、汎用機メーカーと緊密に連携し、ニーズを先取り出来る提案型の開発を推進しております。
なお、当連結会計年度の研究開発費は1,563百万円であります。主な成果は、次のとおりであります。
当連結会計年度においては、主力商品群の小型・軽量化、シリーズ化などの時代を先取りできるよう、商品力の強化と提案力強化を図ってまいりました。また急拡大する新興国向け商品とその最適生産体制、技術の構築、更にはハイブリット車や電気自動車などに代表される次世代車両向け商品への対応技術の開発に注力してまいりました。今後はこれらを二輪・四輪、シャシ系、パワートレイン系部品のシナジーにまで広げ、更なるユニーク商品・技術に満ちた自社開発商品の拡大と新商品・新技術の提案力強化を推進してまいります。
〔シャシ系商品開発関連〕
シャシ系商品においては、主要客先の機種開発に対し仕様提案から設計・評価までを一貫して行っており、今年度はほぼ計画通りに世界の各拠点において量産を開始しております。2013年度発売モデルには当社開発の小型ボールジョイントが適用され軽量化に貢献しております。2014年以降の開発車種においても、継続して軽量化デザインの提案や現地鋼材を活用した仕様・製法の開発・評価を実施し、現地リソースを活用しながら引き続きグローバル展開を推進してまいります。
〔エンジン系商品開発関連〕
エンジン系商品においては、二輪・四輪のカムシャフト、バランサーシャフト等、今後の事業拡大に向けたコスト競争力強化に取り組んでおります。併せてエンジン構造の進化への対応や顧客への仕様提案力を強化すべく、新技術の開発も継続して行ってまいります。
〔駆動系商品開発関連〕
デフにおいては、独自の3次元歯形によるベベルギヤの小型化&高精度という優位性を核に、デフケース形状も最適化した2ピニオンタイプの軽量デフアッセンブリィのシリーズ化を完了しております。当連結会計年度におきましては、主要客先の2ピニオンタイプのデフアッセンブリィの量産適用の拡大が図られました。また、新規海外顧客向けデフアッセンブリィについても量産を開始しております。今後は、さらなるデフアッセンブリィの軽量化・コスト削減に特化した新技術開発と、ムサシグローバルネットワークを活用した現地仕様開発、現地生産を拡大していく計画であります。
プラネタリィギヤにおいては、新規顧客より受注し計画通り量産を開始しております。また、進化型プラネタリィギヤアッセンブリィの受注展開についても積極的な推進をしております。
二輪領域においては、急激な先進国市場の縮小の中、新たな海外顧客向けのミッションアッセンブリィの量産を開始し、機種適用の拡大を推進しております。また、最大市場である新興国向けのスクーター、モーターサイクル用の新商品開発を強力に推進しており、今後の新規受注に向けて展開しております。
〔先進技術開発関連〕
要素技術開発の領域においては、トライボロジー力学を用いた技術に基づく表面改質技術開発の研究開発を、産学共同で開始いたしました。
ハイブリット車や電気自動車、電動パーソナルモビリティー向けの新商品・新技術の開発についても、電動ユニットの先行開発を推進するとともに、研究開発要員の最適配置、試験・計測機器の導入、品質工学、最新のシミュレーション技術の活用等による効率化など、更なる開発力強化についても積極的に取り組んでおります。
当連結会計年度においては、設計部門を生産技術部門に取り込み、機能・性能と生産効率を両立させた新商品の開発に取り組んでまいりました。デフアッセンブリィにおいては構成部品の一つであるベベルギヤの塑加工現調化を強力に推進しております。また、デフケース加工においては省エネ・生産効率を重視した最新鋭の設備を国内外の各拠点に導入しております。主要顧客のトランスミッション形式の変化に伴い受注が拡大しているプラネタリィアッセンブリィにおいてもグローバル供給体制を確立しております。
塑型領域においては、既存プレス機に当社独自技術・新製法を組み合わせることによって、プレス機の能力を最大限に引き出し、主要顧客の開発する新骨格トランスミッションにいち早く対応すべく開発を進めております。また、当社開発の装置により成形荷重を従来比30%低減させることが可能となり、コストや投資の削減につながっております。
二輪・汎用に関しても四輪と同様、一貫生産技術の更なる進化とモジュール受注に向けた技術開発を推進しております。拡大する二輪コミューター市場を背景に、冷間及び熱間鍛造技術を更に進化させると共に歯面仕上げの生産技術も開発し市場投入の準備を進めております。具体的にはフォーマー加工技術の進化により、カム研工程廃止のカムシャフトの量産化や、ミッションギヤ歯精鍛による歯切り工程廃止の熱間鍛造技術開発、更に歯精鍛ミッションギヤにローリング加工することで歯面を仕上げる生産技術開発などを進めております。2013年度はこれらの開発スピードを更に加速させるため、二輪コミューター領域の生産技術開発機能を当社2輪事業部直轄として活動してまいりました。また、大型二輪向けの生産技術開発に対しても、技術開発体制を強化して競争力のあるものづくりを進めており、ミッションアッセンブリィでの新規受注につなげております。
生産技術開発面では、今後とも当社生産技術部および2輪事業部と九州武蔵精密株式会社が連携して、グローバルでの市場環境の変化に柔軟かつ迅速に対応する体制を編成し、塑型、加工、熱処理、組立までの一貫生産の強みを更に強化いたします。世界へ発信できるグローバルマザー機能構築のため、足元はもとより中長期をバランスよく見据えながら市場ニーズを先取りする革新的な生産技術を構築し、当社のグローバルビジョン2020の実現を目指します。
当連結会計年度の研究開発体制は次のとおりであり、すべて日本セグメントであります。
当社グループは、足廻り系商品・エンジン系商品・駆動系商品を重点領域として、各四輪車メーカー、二輪車メーカー、汎用機メーカーと緊密に連携し、ニーズを先取り出来る提案型の開発を推進しております。
なお、当連結会計年度の研究開発費は1,563百万円であります。主な成果は、次のとおりであります。
当連結会計年度においては、主力商品群の小型・軽量化、シリーズ化などの時代を先取りできるよう、商品力の強化と提案力強化を図ってまいりました。また急拡大する新興国向け商品とその最適生産体制、技術の構築、更にはハイブリット車や電気自動車などに代表される次世代車両向け商品への対応技術の開発に注力してまいりました。今後はこれらを二輪・四輪、シャシ系、パワートレイン系部品のシナジーにまで広げ、更なるユニーク商品・技術に満ちた自社開発商品の拡大と新商品・新技術の提案力強化を推進してまいります。
〔シャシ系商品開発関連〕
シャシ系商品においては、主要客先の機種開発に対し仕様提案から設計・評価までを一貫して行っており、今年度はほぼ計画通りに世界の各拠点において量産を開始しております。2013年度発売モデルには当社開発の小型ボールジョイントが適用され軽量化に貢献しております。2014年以降の開発車種においても、継続して軽量化デザインの提案や現地鋼材を活用した仕様・製法の開発・評価を実施し、現地リソースを活用しながら引き続きグローバル展開を推進してまいります。
〔エンジン系商品開発関連〕
エンジン系商品においては、二輪・四輪のカムシャフト、バランサーシャフト等、今後の事業拡大に向けたコスト競争力強化に取り組んでおります。併せてエンジン構造の進化への対応や顧客への仕様提案力を強化すべく、新技術の開発も継続して行ってまいります。
〔駆動系商品開発関連〕
デフにおいては、独自の3次元歯形によるベベルギヤの小型化&高精度という優位性を核に、デフケース形状も最適化した2ピニオンタイプの軽量デフアッセンブリィのシリーズ化を完了しております。当連結会計年度におきましては、主要客先の2ピニオンタイプのデフアッセンブリィの量産適用の拡大が図られました。また、新規海外顧客向けデフアッセンブリィについても量産を開始しております。今後は、さらなるデフアッセンブリィの軽量化・コスト削減に特化した新技術開発と、ムサシグローバルネットワークを活用した現地仕様開発、現地生産を拡大していく計画であります。
プラネタリィギヤにおいては、新規顧客より受注し計画通り量産を開始しております。また、進化型プラネタリィギヤアッセンブリィの受注展開についても積極的な推進をしております。
二輪領域においては、急激な先進国市場の縮小の中、新たな海外顧客向けのミッションアッセンブリィの量産を開始し、機種適用の拡大を推進しております。また、最大市場である新興国向けのスクーター、モーターサイクル用の新商品開発を強力に推進しており、今後の新規受注に向けて展開しております。
〔先進技術開発関連〕
要素技術開発の領域においては、トライボロジー力学を用いた技術に基づく表面改質技術開発の研究開発を、産学共同で開始いたしました。
ハイブリット車や電気自動車、電動パーソナルモビリティー向けの新商品・新技術の開発についても、電動ユニットの先行開発を推進するとともに、研究開発要員の最適配置、試験・計測機器の導入、品質工学、最新のシミュレーション技術の活用等による効率化など、更なる開発力強化についても積極的に取り組んでおります。
当連結会計年度においては、設計部門を生産技術部門に取り込み、機能・性能と生産効率を両立させた新商品の開発に取り組んでまいりました。デフアッセンブリィにおいては構成部品の一つであるベベルギヤの塑加工現調化を強力に推進しております。また、デフケース加工においては省エネ・生産効率を重視した最新鋭の設備を国内外の各拠点に導入しております。主要顧客のトランスミッション形式の変化に伴い受注が拡大しているプラネタリィアッセンブリィにおいてもグローバル供給体制を確立しております。
塑型領域においては、既存プレス機に当社独自技術・新製法を組み合わせることによって、プレス機の能力を最大限に引き出し、主要顧客の開発する新骨格トランスミッションにいち早く対応すべく開発を進めております。また、当社開発の装置により成形荷重を従来比30%低減させることが可能となり、コストや投資の削減につながっております。
二輪・汎用に関しても四輪と同様、一貫生産技術の更なる進化とモジュール受注に向けた技術開発を推進しております。拡大する二輪コミューター市場を背景に、冷間及び熱間鍛造技術を更に進化させると共に歯面仕上げの生産技術も開発し市場投入の準備を進めております。具体的にはフォーマー加工技術の進化により、カム研工程廃止のカムシャフトの量産化や、ミッションギヤ歯精鍛による歯切り工程廃止の熱間鍛造技術開発、更に歯精鍛ミッションギヤにローリング加工することで歯面を仕上げる生産技術開発などを進めております。2013年度はこれらの開発スピードを更に加速させるため、二輪コミューター領域の生産技術開発機能を当社2輪事業部直轄として活動してまいりました。また、大型二輪向けの生産技術開発に対しても、技術開発体制を強化して競争力のあるものづくりを進めており、ミッションアッセンブリィでの新規受注につなげております。
生産技術開発面では、今後とも当社生産技術部および2輪事業部と九州武蔵精密株式会社が連携して、グローバルでの市場環境の変化に柔軟かつ迅速に対応する体制を編成し、塑型、加工、熱処理、組立までの一貫生産の強みを更に強化いたします。世界へ発信できるグローバルマザー機能構築のため、足元はもとより中長期をバランスよく見据えながら市場ニーズを先取りする革新的な生産技術を構築し、当社のグローバルビジョン2020の実現を目指します。
当連結会計年度の研究開発体制は次のとおりであり、すべて日本セグメントであります。
担当部門 | 当社 開発部 | 当社 生産技術部・塑型技術部 | 当社2輪事業部 九州武蔵精密㈱技術部 |
役割 | ・シャシ系、エンジン系、駆動系商品の研究開発 ・次世代商品に向けた技術開発 ・知的財産の管理 | ・新生産技術方案の研究開発 ・新塑型技術方案の研究開発 | ・二輪、汎用ギヤ、カムシャフト等の生産技術に関する研究開発 |
要員 | 71名 | 101名 | 38名 |
研究開発費 | 924百万円 | 311百万円 | 327百万円 |
事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 業績等の概要
- 生産、受注及び販売の状況
- 対処すべき課題
- 事業等のリスク
- 研究開発活動
- 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02237] S10024EO)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。