株式会社カネミツ 研究開発活動 (2014年3月期)

当社グループの研究開発活動は、創業以来、独自開発の回転成形法とプレス特殊加工法を駆使した鋼板の塑性加工法の探求であり、市場のニーズに迅速かつ的確に応え、地球環境に配慮したモノづくりで信頼される製品の開発に注力しております。
現在の研究開発体制は、加西工場内のテクニカルセンターが中心となり、タイ子会社内のKTTC(カネミツ・テクニカル・トレーニング・センター)と連係をとり研究開発活動を進めておりますが、2013年7月より、主力商品プーリの設計開発機能のKTTCへの移管を進めております。また、2015年4月には、新商品・新技術の基礎研究を継続的に実施するKRC(カネミツ・リサーチ・センター)を長崎市に開設予定であります。
今後、当社グループの研究開発体制は、加西工場内のテクニカルセンターで“新商品の商品化開発活動”、タイ子会社内のKTTCで“プーリの開発活動”、そして長崎市のKRCで“新商品・新技術の基礎研究”を進めるという3極体制になります。
主要な開発テーマとしては、以下のとおりであります。
・現主力商品プーリでは、特に売れ筋商品での大幅な生産性向上を実現した製造ラインの開発
・次代商品では、AT/CVT部品、スプロケット、エアバッグ部品、EPS部品などの開発
これらの部品開発において、部品の軽量化や製造過程での省エネ加工技術の開発への取組みや、自動車以外の産業分野を視野に入れた活動も展開しております。当社を取り巻く厳しい環境変化に即応できる研究開発体制を整備構築してまいる所存であります。
なお、当連結会計年度における研究開発費は、135百万円でありました。