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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10021TU

有価証券報告書抜粋 川澄化学工業株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当社グループは、業績の回復と成長に向けて、ローコストオペレーションと成長分野への経営資源の傾斜配分強化の2点を基本方針として取り組んでおります。
タイ国洪水による被害のあった海外向け血液バッグについては、タイ新工場が2013年11月に操業を開始いたしました。需要の拡大が想定されるグローバル市場でのシェア回復・拡大に向けた体制が整いつつあります。
一方で、タイバーツ高やタイ国の最低賃金アップによる原価の上昇による収益性の悪化に対し、これまでとは次元の違うローコストオペレーションを実現する必要があり、当社グループ一丸となってコスト削減に取り組んでまいります。
当期の業績概況は次のとおりであります。
① 売上高
当期の売上高は、円安の影響などにより輸出売上が増加した一方、体外循環関連の製造委託契約の終了や血液及び血管内関連のOEM品の販売減少の影響などにより、前期に比べ2億4百万円減の276億25百万円(前期比0.7%減)となりました。
国内売上高は、前期に比べ6億26百万円減の212億5百万円(同2.9%減)となりました。これは、製造委託契約の終了に伴う減収がありましたが、血液回路の販売回復や血液浄化関連の増収でリカバリーに努めた結果です。
海外売上高は、前期に比べ4億22百万円増の64億20百万円(同7.0%増)となりました。これは、円安にともなう為替のプラス影響などによるものです。その結果、当期の海外売上高比率は23.2%となりました。
② 営業利益
売上総利益は、利益率の高い製品の構成比が高まったことや原価低減の効果などにより、前期に比べ4億68百万円増の90億8百万円(同5.5%増)となりました。
販売費及び一般管理費は、タイ国生産子会社の新工場稼働に向けた準備費用などにより、前期に比べ2億80百万円増の84億2百万円(同3.5%増)となりました。
これらの要因により営業利益は、前期に比べ1億87百万円増の6億6百万円(同44.8%増)となりました。
③ 経常利益
経常利益は、タイ国生産子会社の稼働休止中の固定資産に係る減価償却費を営業外費用として計上したことなどにより、前期に比べ2億75百万円減の5億52百万円(同33.3%減)となりました。

④ 当期純利益
特別利益として洪水保険金および体外循環関連の製造委託契約終了に伴う補償金を計上し、特別損失として固定資産の減損損失などを計上しました。
その結果、当期純利益は前期に比べ2億12百万円減の6億6百万円(同26.0%減)となりました。
セグメント別の状況は次のとおりであります。

OEM品の販売減少があったものの、血液バッグの販売増加や為替影響などの増収要因により、当セグメントの売上高は、前期に比べ4億28百万円増の128億75百万円(前期比3.4%増)となりました。

血液浄化製品の販売増加や透析用血液回路の販売回復などにより売上高が増加した一方、タイ国生産子会社の製造委託契約終了による販売減により、当セグメントの売上高は、前期に比べ6億33百万円減の147億50百万円(同4.1%減)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
1. 営業活動により得られたキャッシュ・フローは、45億72百万円(前期比12億60百万円増)となりました。主な内容は、減価償却費が26億97百万円、減損損失が21億89百万円、税金等調整前当期純利益が10億85百万円であります。
2. 投資活動により支出したキャッシュ・フローは、37億85百万円(同4億31百万円減)となりました。主な内容は、有形固定資産の取得による支出が34億18百万円であります。
3. 財務活動により支出したキャッシュ・フローは、3億65百万円(同2百万円減)となりました。主な内容は、配当金の支払額が3億42百万円であります。
この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、96億5百万円となり、前連結会計年度末に比べ、4億70百万円増加いたしました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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