シグマ光機株式会社 研究開発活動 (2014年5月期)

当社グループのレーザ関連製品を用いた光学技術の研究開発は、大学、大学付属研究所、国公立研究所(各省庁研究所)、民間企業の研究所、開発部門で盛んに行われております。当社グループは、これらの光技術の研究開発分野から先端のニーズをいただき、研究開発には不可欠な光学基本機器製品、自動応用製品、光学素子・薄膜製品等のカタログ規格品及びその特注製品を要素部品として提供しております。
又、レーザ光の研究開発分野で蓄積した総合技術力を駆使し、レーザ周辺機器の総合メーカとしてFPD・半導体等の産業分野に向けた計測、観測、加工用の光学システム製品を提供しております。
当社グループの研究開発は、主として開発部が担当しております。
当連結会計年度における当社グループのセグメントの研究開発費は、要素部品事業2億2百万円、システム製品事業1億1千1百万円となっており、主な研究開発の活動状況は、次のとおりであります。
1. 要素部品事業
光学基本機器製品では、“お客様の欲しいを形に”を合言葉に技術者自らがお客様を訪問し各種実験用機器を開発してきました。その結果、これらの機器の販売が拡大し売上に貢献しました。
自動応用製品では、CEマーキングの新規格に適合するため、主要製品のリニューアルを実施して、ラインナップ化を行いました。これにより今後、ヨーロッパ市場へ販売拡大が見込まれます。
光学素子・薄膜製品では、IBS装置により、高性能フィルター及び高反射ミラーの薄膜技術開発を積極的に進め、高反射ミラー関連製品を製品化し、大学及び官公庁関連の最新研究部門へ販売し実績を上げました。さらに、要素系ユニット製品として、マシンビジョン用高解像度テレセントリックレンズやスポット照明関連製品の開発が完了し翌期からの売上増が見込まれます。
2. システム製品事業
最新の研究開発分野で培った技術を基に、システム系ユニット製品・パーツの開発を行いました。又、技術(レーザ・光学系、電気制御系、機構系、ソフトウェア等)を融合し、付加価値の高い提案によりOEMやリピート案件等を積極的に取り込んでまいりました。
モーションコントロールシステムでは、レーザ技術と融合してレーザ溶接や加工システム等にも対応できるようにしました。又、光学技術と融合して更に精度の高い画像処理技術を構築して光学観察・測定・検査系システム等に応用できるようにしました。
システム系ユニット・パーツ関連では、汎用性の高いリモートアクチュエータ製品のラインナップを充実させ、又、反射率測定装置の光学系を改善して高精度化を実現して売上に貢献しました。