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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10032RB

有価証券報告書抜粋 アクモス株式会社 業績等の概要 (2014年6月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

①連結売上高及び損益の状況
当連結会計年度(2013年7月1日~2014年6月30日、以下「当期」という。)における我が国経済は、政府の経済政策や日銀の金融政策により、円高是正傾向と株式市場が堅調に推移し、景気は緩やかな回復がみられました。一方で、消費税増税後の消費の落ち込みや、中国などの新興国経済の景気減速により、先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの主要事業である情報技術事業においては、企業のシステム更新や設備投資の再開などにより緩やかな回復が見られておりますが、市場内の競合や顧客からの単価引き下げ要求もあり、厳しい事業環境が続いております。
このような状況の下、当社グループでは当期からの3カ年における中期経営計画を策定し、事業に取り組んでまいりました。この3年間を再生から成長、創造への期間と位置づけ、3カ年でサービス価値の向上を図り、持続的・創造的イノベーションを可能とする事業基盤を構築するとともに、安定収益の確保を目指しております。
我が国の社会インフラシステムは老朽化による更新需要が高まっております。また、情報サービス市場構造における「所有」から「利用」へのシフトに伴うクラウドサービスの市場規模拡大や、急速に普及が進むスマートデバイスのビジネスユース市場の拡大が見込まれております。当期では、前連結会計年度(2012年7月1日~2013年6月30日、以下「前期」という。)の2013年6月1日に株式会社昭文社デジタルソリューションの事業の一部を吸収分割により取得し事業を開始したASロカス株式会社(旧社名アクモス・アカウンティング株式会社)の業績が加わっておりますが、当社とASロカス株式会社との間で人材交流を行うとともに、共同でスマートデバイスに関する製品開発を行い、業務における協力関係の強化も図っております。この製品開発にあたっては当社が「2012年度補正 ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」に採択され、補助金を活用した開発を行いました。
当期の売上高は3,578百万円(前期は売上高2,657百万円、前期比34.7%増)となりました。ASロカス株式会社の事業の順調な立ち上がりにより営業利益は20百万円(前期は営業損失18百万円)と黒字に転換致しました。経常利益は同様の理由により経常利益23百万円(前期は経常損失24百万円)となっております。ASロカス株式会社において無形固定資産の除却による損失13百万円があったこと等により当期純損失は9百万円(前期は当期純損失12百万円)となっております。
②セグメント別の状況
各事業セグメントにおける状況は次のとおりです。
当期の期首より、ASロカス株式会社が前期の2013年6月1日に吸収分割により取得した事業の業績が含まれております。
当社の状況は、社会インフラシステムの開発案件を中心に受注が落ち込みましたが、東京地区を中心としたシステム運用案件の受注が順調に推移いたしました。また、当期において、地方自治体のグループウェアの共同化をクラウド基盤で構築する案件をiDC運営事業者との協業により初めて手がけました。今後もクラウドを基盤とした案件について注力してまいります。
ASロカス株式会社はデジタル地図データの制作受託、地図情報システムの開発受託、地理情報システムの販売及び保守、地図情報のWEB配信システムの運用等を営んでおります。当期は官公庁の保守・運用案件を中心に受注が堅調に推移いたしました。小口ながら多くの案件を確保することで強みを発揮したこと、リスクを考慮して受注金額と見込まれる外注費のバランスから大型受注案件を絞り込んだことで利益率が改善し、営業利益を確保いたしました。
当期では、当社のシステムインテグレーションのノウハウとASロカス株式会社のGIS(注)ソリューションに関するノウハウを結集し、今後のスマートデバイスソリューションの展開を目指した開発を進めてまいりました。当社からASロカス株式会社に業務を委託するとともに、社員を出向させて開発を行いましたが、責任の所在が不明確となり、開発工数が予定を大幅に上回る結果となってしまいました。来期の納品に向け開発を続けておりますが、当期において損失となる金額を見積り、受注損失引当金として34百万円を計上するとともに、開発途中で利用が見込めなくなったソフトウェアを除却し、特別損失13百万円を計上いたしました。2014年7月より開発体制を当社に全て移管し、管理体制を整えて開発にあたってまいります。なお、本案件の仕掛品が36百万円発生しており、棚卸資産の期末残高が例年に比べ増加しております。
当社において開発を行った通信指令システム(SYMPROBUS Fシリーズ)についてはCTI等を活用した特色を出して営業展開を図っております。ASロカス株式会社とも協力し、スマートデバイスの開発提案を絡めて営業活動を展開いたしました。当期の消防指令システムの開発については前期からの1案件に新たに受注した4案件を加え5案件の開発を進めてまいりました。
ACMOSソーシングサービス株式会社では、病院の運用部門が人材不足等の理由により不振でしたが、企業向けシステム開発、病院システムの構築案件を中心に順調に推移したことに加え、新規顧客との取引が加わり、前期の売上実績を上回りました。会社の特徴であるシステム構築分野と医療システム分野を中心に社員教育を進め、業務知識の取得と技術力向上に努めました。
当期のITソリューション事業の売上高はASロカス株式会社が加わった要因により3,243百万円(前期の売上高は2,430百万円、前年同四半期比33.5%増)、営業利益32百万円(前期は営業損失10百万円)となっております。
なお、2013年7月1日付で、ASロカス株式会社の発行済株式総数の19%を株式会社昭文社に譲渡いたしました。ASロカス株式会社では株式会社昭文社と引き続き営業面での関係強化を図ってまいります。
(注) GIS:地理情報システム(Geographic Information System)
株式会社エクスカルは、国内メーカーのスマートフォン製造からの撤退やAndroid OSの大きなバージョンアップがなかったこと、USB3.0の規格認証の立ち上がりが遅れていることもあり規格認定の事業環境は厳しい状態が続いております。当期においては、無線LAN機器の相互接続等第三者検証サービスの充実を図ってまいりました。新しい規格であるECHONET Liteについては認証テストとテストツールの販売を中心にサービス展開しており、当期はコンソーシアム主催イベントの事務局支援業務を受注し、顧客開拓を進めました。なお株式会社エクスカルは前期の2013年6月26日に100%子会社となったことから、前期末で持分法適用関連会社から連結子会社となっております。
株式会社ジイズスタッフは、個々の案件は少額なものの、新規案件の受注が順調に推移いたしました。また、各種アンケート集計、模擬試験、社団法人の役員選挙の事務局業務等、既存顧客の案件も深堀り営業により売上高が前期より拡大いたしました。人員体制強化のために採用を進め、ほぼ予定通りの採用を行うことが出来ました。新たに採用した従業員には教育を実施し、業務知識の向上を図りました。営業面においては、各ソリューションに特化したwebサイトの展開とアウトバウンド営業によるPUSH型の営業体制の構築を進めました。
当期のITサービス事業の売上高は、主に株式会社エクスカルが連結対象となった影響により431百万円(前期は売上高307百万円、前期比40.3%増)と増加しております。また営業利益では、主に株式会社ジイズスタッフの営業費用の増加の影響により、営業利益28百万円(前期は営業利益26百万円、前期比8.6%増)となっております。


(2) キャッシュ・フローの状況

当期における現金及び現金同等物は前年同期と比べ、80百万円増加し、1,077百万円となりました。
各キャッシュフローの区分の状況とその要因は次のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、150百万円の収入(前期は102百万円の収入)となりました。これは主に、売上債権の増加△53百万円、棚卸資産の増加△70百万円の一方で、減価償却費69百万円、のれん償却費59百万円、仕入債務の増加42百万円、受注損失引当金の増加34百万円があったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、63百万円の支出(前期は83百万円の支出)となりました。これは主に、ASロカス株式会社の株式を一部売却したことによる子会社株式の売却による収入35百万円の一方で、有形固定資産の取得による支出32百万円、無形固定資産の取得による支出71百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、5百万円の支出(前期は56百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の純減額45百万円、長期借入金の純増額57百万円、配当金の支払9百万円によるものであります。

(参考) キャッシュ・フローの関連指標の推移
2010年
6月期
2011年
6月期
2012年
6月期
2013年
6月期
2014年
6月期
自己資本比率(%)64.264.768.164.458.9
時価ベースの自己資本比率(%)27.828.439.870.366.6
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%)185.7224.5421.2193.3140.5
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)9.818.811.825.629.6

(注) 自己資本比率:期末自己資本/期末資産の部合計×100
※自己資本=純資産合計-新株予約権
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数により算出
※営業キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを使用
※有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象
※インタレスト・カバレッジ・レシオの計算における利払いは、連結損益計算書に計上されている支払利息を対象

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02324] S10032RB)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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