株式会社　重松製作所 研究開発活動 (2014年3月期)

研究開発につきましては、事業戦略の上で急務となっている研究課題を中心に計画を立て、関係機関の協力のもと、顧客の意見を取り入れて製品の開発を行っております。
また、保護具の評価基準の向上にも努め、研究の成果については積極的に学会等にて発表を行い、産業安全衛生の向上に協力しております。
なお、当事業年度に支出した研究開発費の総額は、3億38百万円であります。
主な製品開発等
(1)防じんマスクの開発
広面積で呼吸が楽なフィルタをもつ、全面形面体の取り替え式防じんマスク2種類を開発しました。また、使い捨て式防じんマスク8種の改良を行いました。
これらの防じんマスクは、国家検定に合格しました。
(2)防毒マスクの開発
塗料に含まれるエチルベンゼン対策保護具として、全面形面体を持つ直結式小型防毒マスク5種類、非常に柔らかいシリコーンゴム製接顔体を採用した、半面形面体を持つ直結式小型防毒マスク1種類を開発しました。また、粉じんとガスが共存する作業場で使用できるフィルタ付吸収缶2種類を開発しました。
これらの防毒マスク及び吸収缶は、国家検定に合格しました。
(3)避難用保護具の開発
使用時間15分の火山ガス用の避難用ろ過式呼吸用保護具と使用時間10分の火災避難用保護具を開発し、日本消防設備安全センターの性能評定に合格しました。
(4)海外規格に適合した呼吸用保護具の開発
欧州の統一規格であるEN規格に適合する全面形面体1種類を開発し、販売を開始しました。
(5)学会等での発表
「第1回日本繊維状物質研究学術集会」、「第72回全国産業安全衛生大会」、「2013年度呼吸保護に関する研究発表会」等で防じんマスク及び電動ファン付き呼吸用保護具に関する研究を4件発表しました。