株式会社ニフコ 研究開発活動 (2014年3月期)

当連結会計年度における研究開発費の総額は、2,492百万円となっており、大部分は合成樹脂成形品事業で2,468百万円であります。
当社グループとしては、各主力市場に向けた新製品開発並びに関連市場への積極的参入を図るとともに、将来市場に向けての技術開発を「ニフコ技術開発センター(Nifco Technology Development Centre)」を中心に積極的に推進し、更にはグローバル視野に立った新技術・新商品の開発を図り、お客様の様々なニーズに対応してまいります。

(1)合成樹脂成形品事業
① 自動車分野 : 省エネ対応技術では、燃費向上に貢献するパワートレイン関連部品の開発に成功しております。更に大型自動二輪車においても、金属部品から樹脂部品への代替による軽量化を実現しました。また、安全安心対応技術では、衝突軽減ブレーキ関連部品や障害物検知センサー関連部品の開発に成功しております。今後も世の中のニーズに即した対応技術の開発に取り組んでまいります。
② その他 : 本年度は、住宅設備分野では、ダンパー技術・機構技術を応用したキッチン収納システムやドア開閉システムを、日本市場向けのみならず海外市場向けにも開発し、充実した商品構成で海外の市場にも投入開始しております。
また、建築現場の熟練作業者不足を補うための施工性改善商品の開発に成功し、大手住宅メーカー及び建材メーカーにおいて、最終確認段階まで進んでおります。
更に、配管工事の施工品質を向上させるための配管コネクターや快適な室内環境をもたらす換気システムなどの自動車向け技術を積極的に応用開発しております。
生活関連分野では、室内清掃用品の充実を図り、大手清掃用品メーカー各社の新商品展開に貢献しております。また、在宅介護ベッド関連商品の開発が順調に進んでおります。
(2)ベッド及び家具事業
市場への健康で快適な睡眠の提案のため、科学的な分析のみでなく感性や感覚も含めた商品提案のための研究を行っております。また、成長が期待されるシニア市場への提案のため、様々な機能、動きをコントロールできる多機能ベッドの開発にも力を入れております。