ヨネックス株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)

当社グループは、「独創の技術と最高の製品で世界に貢献する」との経営理念に基づき、常にお客様のニーズに対応しつつ、研究開発活動を行っております。
現在の研究開発活動は、スポーツ用品事業で行っており、提出会社の本社製品開発部・ウェア開発部、新潟生産本部技術開発第一部・第二部及び東京工場技術開発第一部・第二部を中心にして協力提携しながら、新製品、新商品及び新技術の開発を推進しております。
なお、スポーツ施設事業では、研究開発活動は行っておりません。
当連結会計年度における研究開発費の総額は10億90百万円であり、スポーツ用品事業の主な成果は次のとおりであります。
(1)ギネス記録世界最速スマッシュを実現したバドミントンラケットの開発
(品名:NANORAY Z-SPEED)
かつてない最速のスウィングスピードを目指し、空気抵抗を極限まで小さくしたコンパクトフレームとナノサイエンス素材「ナノメトリック」、「X-フラーレン」複合の極細ロングシャフトを採用。フレーム上部の横ストリング可動域を確保する「ホリゾンタル-Aコンセプト」設計を施し、空気抵抗と瞬発を極めた新設計でギネス認定「世界最速493km/hのスマッシュ」を実現したバドミントンラケットを開発、発売。
(2)超重量HEAVYスマッシュを実現したバドミントンラケットの開発
(品名:VOLTRIC Z-FORCEⅡ)
カーボンテクノロジーの最先端「ナノメトリック」を駆使し、当社史上最も細く、強靭に復元するエクストラスリムシャフトの開発により、インパクト時のシャトルコックへのパワーを最大にし、羽根の変形を大きく、復元を遅らせることで初速を上げかつ減速率が低くなり、重く伸びる超重量HEAVYスマッシュを実現したバドミントンラケットを開発、発売。
(3)当社史上最高の振り抜き性能を実現したテニスラケットの開発(品名:EZONE Ai)
フレームの溝の深さを部分的に変化させた進化型「アイソメトリック」形状設計(特許出願中)により、一般的な円形ラケットに比べスウィートエリアが7%拡大し、オフセンターヒット時でのパワーとスピン性能の高さを実証。重量をトップ部に集中させた「トランスウェイトシステム」とシャープなフレーム形状との相乗効果で空気抵抗を減らし、当社史上最高の振り抜き性能を実現したテニスラケットを開発、発売。
(4)シャフトのしなりが強力なスピンを生むテニスラケットの開発(品名:VCORE Tour G)
競技者向けに「球持ち感」「重く伸びのある強烈なスピン」を生み出すべくシャフト部に強さと粘り、しなやかさを併せ持つ「ネオCSカーボンナノチューブ」を搭載。フレームトップに剛性と質量を増す「マイクロコア」も配置し、ボールを潰すしっかりした打ち応えとバウンド後もボールの威力が落ちない強力なスピンを実現したテニスラケットを開発、発売。
(5)超広角ストロークで狙い撃てるソフトテニスラケットの開発(品名:i-NEXTAGE 80S、800)
部分的に形状を変えることにより、「球持ち」と「加速力」を向上しボールの推進力を増す「IZフレーム」とシャフトをしならせながら高速で復元させる三角断面形状の「トライドシャフト」を採用し、フレームサイドに強さと粘り、しなやかさを併せ持つ「ネオCSカーボンナノチューブ」とフレームトップに剛性と質量を増す「マイクロコア」を搭載することで、革新の掴みと加速性能を実現したソフトテニスラケットを開発、発売。
(6)新理論「重くない重ヘッド」のゴルフクラブの開発(品名:EZONE XP)
ボールへの衝突エネルギーを増すにはヘッドを重くしたいが、重くするとバランスが先重になり思うようにスウィングできないという矛盾を解決する新構造「デュアルタングステンパワーシステム」を開発。ヘッドに8グラムのタングステンを搭載することにより当社史上最重量205グラムとしつつ、グリップエンドに20グラムのタングステンパウダーを内蔵し、シャフトの重心位置を手元バランスにすることで、重さを感じず力むことなくいつものスウィングで軽く振り抜け、初速アップを実現したゴルフクラブを開発、発売。
(7)快適さをさらに追求し進化したゲームウェアの開発(構造名:ベリークールα、モイストマジック)
従来からの「ベリークール」に気化促進繊維を配合し、汗の蒸発を促進させ「-3℃の超サラサラ感」を加えた「ベリークールα」、生地に特殊加工を施しウェアが湿ると文字や絵柄が浮きあがる「モイストマジック」を採用。アスリートの体温上昇を抑え身体への負担を軽減するとともに懸命な動きに華を添える機能も取り入れたゲームウェアを開発、発売。