株式会社ナンシン 研究開発活動 (2014年3月期)

当社グループの研究開発活動は、主として日本で行っております。キャスターは勿論のこと、物流機器に関しても、当社の生産本部技術部開発設計課を中心に他社との共同開発も含め、広範囲にわたり積極的に行っております。当社グループの研究開発費の総額は、86,819千円であります。当連結会計年度の主な成果は、次のとおりであります。

(1) キャスター
1) 医療器具用キャスター
キャスターの性能や品質の考え方を、上位製品を実際に使用する方の気持ちになって考え、安心して安全に使用し続けて頂けるように品質の向上を図りました。
また、数多くのニーズに応えられるべく、キャスターのラインアップを充実させました。

2) 低床型超重荷重用キャスター
φ65、φ75自在キャスターの回転ストッパーの開発が完了し、現在は量産段階です。これにより、低床型超重荷重用キャスター及び低床型重荷重用キャスターのラインアップを一通り揃えることができました。

3) 衝撃吸収キャスター
牽引用キャスターに求められている始動抵抗の軽さを追求するべく、回転性能を向上させた車輪の開発を進めております。

4) ゴム車輪
ゴム車輪に要求される性能も日々向上している中で、現在は回転性能の向上だけでなく、導電性能を向上させたゴム車輪の研究(ゴムの種類・ブレンド比率の変更、補強材・薬品類の改良等)を進めております。


(2) 物流機器
ストッパーと荷崩れ防止ガイドが付いたコンパクトキャリーの開発が完了し、現在は量産段階です。この製品のコンセプトは、使いやすさを徹底追求した次世代キャリーになります。荷崩れ防止ガイドで大切な荷物をしっかりキープし、簡単かつ確実なストッパーが付いた、軽量で持ち運びが楽なコンパクトキャリーになります。
今後も、“人に、環境にやさしい物流機器”を念頭に置き、製品の研究開発に取り組んでまいります。